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18、キャットタワーを作りました
橘 信司は手先が器用だった。
「最近猫様達が寝ていることが多いですね」
店を開いている間、猫たちは床で寝ていることが多かった。
寝ている姿は可愛らしく、それでも良かったが、信司はちょっと気になった。
「たしか、元いた世界にはキャットタワーが必ずありましたね」
信司はちょっと思案してから、頷いた。
「キャットタワーを作りましょう」
信司はそう決めると、猫たちの朝ご飯をすませ、自分も朝食を取った。
そして、信司は街の雑貨店に行った。
そこで木箱や、麻の歯切れ、木の棒などのキャットタワーの材料を買い、のこぎりや釘、トンカチなどの工具も買った。
「結構な出費ですね」
信司は店に帰ると、キャットタワーの設計図を書き、作り始めた。
猫たちやお客さんに怪我があるといけないので、しっかりとした土台を作るよう心がけた。
キャットタワー作りは一日で終わった。
窓際の大きなスペースに、タワーが出来た。
猫たちを奥の部屋から出すと、猫たちはさっそくキャットタワーの中の木箱に入ったり、上ったり、爪を研いだりして遊び始めた。
「よかった、猫様たちに気に入って頂けたようですね」
信司は心地よい疲れを感じながら微笑んだ。
「明日からは、お客さんの入れる数が減りますが、猫様達の遊ぶ姿には変えられません」
その日、信司の店の看板はCloseのままだった。




