13、にゃんじろうとにゃんきちが喧嘩しました
橘 信司は困っていた。
猫たちの朝ご飯の際、トラブルが起こった。
いたずらっこのにゃんじろうが、やんちゃなにゃんきちのご飯を取ったのだ。
そこで、猫たちの喧嘩が始まった。
「これ、にゃんじろう、他人のご飯に手を出しては行けません!」
「にゃーん」
にゃんじろうは、ばつの悪い顔をしている。
「にゃんきちも、他人の顔をひっかいてはいけません!」
「ふにゃあ」
にゃんきちも、気まずそうな顔をしている。
「こんなこと今までなかったのに。猫様達にストレスがかかってしまったのでしょうか?」
信司は心配になった。
「今日は店を休みにしましょうか?」
信司がそう言うと、にゃーが足下によってきて抗議の声を上げた。
「にゃーにゃー」
「分かりました。店を開いた方が良いのですね」
信司は店を開いた。
すると、今日はアリサがやって来た。
「あれ? 猫怪我してる?」
「はい、にゃんじろうとにゃんきちが喧嘩をしました」
「へえ、この店の猫も喧嘩するんだ」
アリサは入店時間を書いた紙を首にかけてもらうと、いつもの席に着いた。
今日はにゃーが、アリサの膝の上に座った。
「いつものセットメニューで」
「はい、いつもありがとうございます」
信司は台所に入った。
パンケーキを焼き、にゃーさんの似顔絵を描き、紅茶を入れる。
「おまたせいたしました」
「わあ、あいかわらずヘタウマで可愛いですね」
その後もお客がポツポツ来た。
にゃんじろうとにゃんきちも仲直りして、同じおもちゃで遊んでいた。
「一安心ですね」
信司は、お客が10人を超えた頃、また店を閉めた。
猫たちをブラッシングしながら、にゃんじろうの怪我の様子を見たが、たいしたことはなさそうだった。
「喧嘩はいけませんよ」
「にゃーん」
にゃんじろうとにゃんきちは、もう朝のことを忘れて眠ってしまった。
そして、夜がふけていった。




