↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/78

ドックキャットでの出来事 その5

「だいぶお疲れみたいだな。」

と帰宅後ラインさんが言ってきた。

「久しぶりに負けました。同じ年の相手だったので、結構ショックでした。」

と答えた。もちろん、負けはしょうがないけど、同じ年に負けるのは久々なので、結構ショックだった。

「ハハハ。シルヴァ殿は相変わらずだな。負け戦も勉強になるから良いではないか。」

とラインさんは豪快に笑いながらフォローを入れてくれた。まぁ、こういうのもラインさんのいいところだな。

「ちなみに、この村の族長たちとの話し合いはどうなりましたか?」

と聞いてみた。今日はラインさんが族長たちと話し合いをしていたからだ。

「それだが、無事同盟を結べることになった。さらに、彼らの能力を使う部分と試験もかねて、キャッスルタウンとサラダ村に手紙を出すこととなったのだが、シルヴァ殿は手紙書くか?」

と聞いてきた。誰に出すかとは言わない。でも、あえて俺は言う。

「そうですね。父様と母様にも手紙を出したいし、他にもダーク兄さんにも近況をお話したいので・・・。」

と言った。ラインさんは求めていた答えと違っていたのか、眉間に少々しわがよっていた。でも、俺はそれでも言い続けた。

「あと、やっぱり、一番はサラダちゃんですかね。」

そういうと、ニヤッとなり、

「そうだな。姫にも手紙を出さないとな。」

と笑いながら言ってくれた。やっぱりこの人もサラダちゃんと俺の恋の行方が気になるみたいだ。

「後、アルスさんにも少々知らせたい情報もあるので。」

と答えた。すると、一気に真面目なノリになった。

「その知らせたい情報とは?」

と聞かれた。

「どうやら、この村の転生者は、上空からの攻撃を警戒していたみたいです。上から来るというのは、ドラゴンもですが、僕の時代にもあった飛行機とかの武器が作られていると思われます。もしくは、上空からの襲撃できるパラシュート等も考えていることを知らせた方がいいと思いました。」

と答えた。もちろん、単なる危惧ならいいのだが、どう転ぶかはわからないので、あくまでも守りの情報として、気にしてほしかったからだ。

「ふむ、それについてだが、確かに予測は正しいぞ。先代のときに、上空からの部隊が襲撃してきたと聞いた。だから、そのことは連絡するべきだと思う。」

とラインさんだ。なるほど、過去の襲撃を受けて重要事項としておいたのだろう。

「ちなみに、そのときの被害はどのくらいだったかわかりますか?」

と聞いてみた。すると、ハクさんの声が聞こえた。

「その時は、上空からの部隊は地上に降りる前に倒せたので、被害はそこまではありませんでした。」

と扉が開いてハクさんが話しながら来た。

「すいません、入るタイミングがなく、こんなタイミングになりました。」

といって、座った。

彼は、本来影から俺たちを監視する役目のはずだが、表からきたのは、ある意味俺たちに悪意はないという意味だろう。

「なるほど、ちなみに、その後は敵の襲撃とかありましたか?」

と一応聞いてみた。

「地上の小競り合いは何度かありましたが、一応は大した被害はないですね。」

と教えてくれた。

「ならば、今一度上空からの襲撃を想定した訓練をしておいた方がいいと思います。相手も策略が得意な人物が居ますので・・・。」

そう、たとえば片倉殿とかですね。彼は個人的には好きな武将だったので、正直ショックだったが、仕方ない。敵ならば手加減なんてしていられないからね。

「そういえば、先ほどの手紙の件の試験というのが気になったのですが、どういう意味でしょうか?」

とハクさんが聞いてきた。

「恐らく、情報の伝わるスピードのことですよね?」

とラインさんの変わりに答えてみた。

「うむ、流石シルヴァ殿。忍び足るものたちは、移動のスピードが常人と一緒では困るので、手紙の返事ももらってくる形になっている。ある程度の時間以内でないと、よき情報も意味がなくなるのでな。」

とラインさんが答えた。

「なるほど、確かに情報も食材と一緒で鮮度がありますね。敵より先に情報を求めるのもありますしな。」

とハクさんだ。

「そういえば、ハクさんって何者ですか?たぶん、ある程度の地位は持っていると思いますが・・・。」

と聞いてみた。彼は人語も平然としゃべれるし、ある程度族長たちとのつながりもあるみたいだし、どのような立場かはすごく気になっていた。

「改めまして、族長の1人でありますハクと申します。一応、族長たちのまとめ役でもあります。最初はだますようなことをしてしまい、申し訳ありません。」

と言ってきた。

「それは、今までの発言の数々の失礼申し訳ありませんでした。族長たる方に対する口の聞き方ではありませんでした。」

と謝罪をした。もちろん、その謝罪も受け入れられたので、とりあえずは良かった。

「そういえば、暫くはこちらの村で世話になることになった。そのため、ある程度の鍛錬も行うこととなった。シルヴァ殿にはもっとがんばってもらうからな。」

と言われた。明日以降きつくなるらしいので、早々に寝ることにしたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。