シルヴァの心の世界
正直言いますと、今回の小説の部分の前半は非常に重くなっています。重い話が嫌いな方は――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――で区切られている部分まで飛ばしてください。
ココハドコダ。
オレハシルヴァリオンダッタハズダ。
周りには暗闇しかなかった。そこはシルヴァの意識の中だ。
今回初めて人を殺したため、闇に心が支配されていたのだ。
闇に落ちてかなりの時間がたっただろう。そのため、意識の中でも動くことが厳しくなっていた。
もちろん闇に落ちても希望があれば何とかなっただろう。でも、その希望すら見当たらなかった。
どれだけ自責の念が強いかったのだろう。本当にもう闇に落ちる寸前だった。闇はそれでも勢いを弱めることをしなかった。むしろ闇を強めたのだった。
シルヴァの周りに影が出てきた。
「シルヴァは弱いのに調子に乗って人を殺した。」
「シルヴァは最低だ。他人を犠牲にして生き延びた。最低だ。」
「シルヴァは調子に乗って人を殺した。」
「転生者?人殺しが何を言っているの?」
「弱いやつの為に犠牲になった人たちかわいそう。」
「何で君が死ななかったの?」
永遠に近い時間その影たちはシルヴァを攻め立てた。正直シルヴァはつらい思いをしていた。もちろん、攻められて当然のことをしたと思っていた。
辛い。この永遠の時間を終わらせたい。そう思った。もちろん、無意識だろうが、自分の首を自分の手で絞めていた。もちろん現実世界でも同じことが行われていた。
もう少しでこの辛い時間が終わる。
首を自分で絞めながら思っていた。
だが、両手が動かなくなり、それぞれの手には光が纏わりついていた。
闇たちはその光を取り払おうと黒い手が伸びていた。だが、光はとられることはなかった。
むしろ光が強くなったのだ。
「シルヴァ。辛いならその辛さ分けてよ。」
「シルヴァよ。お主が弱いのは知っている。だからこそもっと強くなればいいのだろ」
懐かしい声が光から伝わってきた。
最初の声は、左手の光から聞こえた女の子の声だ。最初は男の子だと思った子の声だ。名前は誰だっけ?思い出せないや。
次の声は、右手の光から聞こえた男の声だ。確か、すごく仲良くなった人物だったな。名前は誰だっけ?思い出せないや。
2人とも血はつながっていないけど大切な人だったなぁ。なんて名前だっけ?
本当に思い出せないや。そう思っていたら、今度は全身が光に包まれた。
「わらわを残して死ぬのはいやじゃ。シルヴァよ。無理に強くならないでいいのじゃぞ。わらわもシルヴァの事を守るから。だから戻ってきて。」
と泣きそうな声が聞こえた。
全身を包む光から聞こえた声は女の子の声だ。名前が思い出しそうだ。確か最初は頭をなでられて、なで返したんだっけ。もう少しで思い出せそうだ。
そう、あの子とは、旅立ちの日にキスをした人物だ。好きになったのは
思い出した。
サラダだ。
俺は光に包まれている自分を見て、闇から脱出しないといけないと思った。そうすると、光が強くなり、闇を打ち払ったのだった。
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俺は目を覚ました。そこは見覚えのない場所だった。
そして、左手を見ると、腕をつかんでいた少女の手だ。アポロだ。アポロは泣いていたが、必死に掴んでいた。
右手を見ると、ダーク兄さんがいた。ダーク兄さんも必死に掴んでいた。どれだけ俺は自分を殺そうとしていたのかと考えていた。
そして、自分の体を見ると、抱きしめている腕があった。そして、後ろを見ると、サラダがいた。そして、サラダと目が合った。
「シルヴァが目を覚ましたぞ!」
そうサラダがいうと、抱きしめてきた。
うれしいのだが、ほかの人が見ているのに…。と思っていると、ダーク兄さんやアポロまで泣いていた。
そして、サラダは抱きしめていた腕の力を抜き、俺を開放してくれた。
「みんななんでここにいるの?そして、ここってどこ?」
と告げると、ダーク兄さんが俺のほほを叩いた。もちろん、力は入っていないが、非常に心に痛みがあった。
「シルヴァよ。無理しすぎるでない。」
そう言ってきた。だんだん記憶が戻ってきた。
「そっか、俺、洞窟で探索してたんだっけ。そして、洞窟でたまたま出会った竜人さんたちと一緒に奥にいたドラゴンと戦って、負けたんだっけ…。」
そういうと、みんなの表情が暗くなっていった。
「そして、俺は奇跡的に逃げれたけど、竜人さんたちは死んでしまって、俺は命がけで洞窟から抜けて、そこで深い闇に包まれたんだっけ。」
そういうと、サラダは俺を抱きしめてくれた。
「シルヴァよ。辛かったね。誰かが死ぬことは慣れてはいけない。」
と言ってくれた。でも、気がついたら、俺の目から涙が出ていた。
そして、その話を聞いていたサラダやアポロも泣いていた。
「シルヴァよ。彼らの死を悲しむのではなく、彼らの分まで一生懸命生きないといけないぞ。今我々が過ごしている時間は、彼らの生きれなかった明日なんだからな。」
とダーク兄さんが言ってきた。
俺は力強くうなずいた。
「みんなごめんなさい。心配かけたけどもう大丈夫だよ。ありがとう。」
そういうと、みんなほっとして、サラダとアポロは落ち着いたためだろうか。気を抜いたからだろうか、2人とも寝てしまった。
「悪いが2人とも寝かせてあげてくれ。2人とも御主が心配で3日間も寝ていなかったのだ。」
と扉が開いて声が聞こえた。そこには手にスープの入った容器を持っていたロックと、後ろにはラインもいたのだった。




