アースタウンに向かう道中
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俺はロックと再会し、手紙を渡して5日後、アースタウンにはまだ着いていないが、もうそろそろだろう。そう思いながら、本日も野営だ。
今日は、ダークラビットというウサギっぽい魔物(お肉)が来たため、遠慮なしに狩りました。そして、ダークラビットを捌き、本日のディナーとなりました。基本的にダークラビットは群れで動くので非常に狩りが大変な魔物だが、シルヴァの場合は、矢で遠方から射り、何匹か急所を射抜き、他のダークラビットは逃げていったが、シルヴァの手元には、ダークラビットのお肉が5匹分あった。
いつもと一緒で、おいしく3匹は頂き、残り2匹は燻製にして保存食代わりになりました。
シルヴァは基本的に前世でも飢えの苦しさを学んでいたので、食べられるものを捨てるということはしなかった。それは、食べられる魔物でもそうだ。
先ほどのダークラビットの群れもそうだ。もちろん街や人を襲うような魔物は遠慮なしに駆逐するが、食べるために狩る場合は、必ず1/4までしか狩ることをしないのだ。もちろん本人が食べきれる量までしか狩らないのだが、生態系を壊さず、まだ繁殖できる量を想定して狩っていたのだった。
もちろん骨は使えないが、土に還すのは変わらない。魔物の外皮は意外に売れるときがあるので洗って持っている。ちなみに、洗う際は水魔法にて洗っている。
しかし、無事一通り加工が終わり、のんびり野営をしていると、人の気配がした。
シルヴァはのんびり空気を切り替え、襲撃者の可能性を感じ、警戒した。
シルヴァは木に登り、周囲を見た。すると、今にも倒れそうな人が1人居た。敵意はなさそうだが、ずいぶんと痩せている様に見えた。
そのため、その人物の近くに行くことにした。
ぐ~~~~
その人物はお腹を鳴らしていた。どうやら飢えているようだ。
仕方ないなと思いながら、シルヴァは彼に近づいた。だが、警戒しているため、近くに隠れながら声をかけた。
「隠れながら失礼。あなたはなぜここにいるのですか?」
と声をかけた。
「私はイートといいます。私の村が飢餓にあい、食料が足りなくなり、森にきております。良かったら食べ物を分け与えてもらうことはできませんか?」
と言ってきた。だが、シルヴァは彼の手に持たれていた槍に敵意がまだ感じていたため、警戒を緩めることはなかった。
「そしたら、少しお話をしたいのですが、あなたの武器を地面に置いて頂き、10歩下がってもらってもいいでしょうか?」
と声をかけた。もちろん警戒しているけど、助けたかった。そのため、武器を置き、下がらせることで自身の身の安全を確保したのだった。
イートは言われたとおり槍を置き、10歩下がった。そうしたのを確認したらシルヴァは出て行った。
イートの目の前には幼さの残った少年が居た。イートは恐らくアークと同じくらいだろう。だからこそ声をかけてきた人物が幼すぎて驚いていた。そんなことは関係ないとシルヴァは話しかけた。
「とりあえず、この先に自分が野営している場所があります。そこには一応食べ物がありますので、良かったら来て下さい。」
そういったら、イートは安心して着いて来た。もちろん、彼の手には槍を持っていたが、シルヴァには敵意を感じなかったのか警戒度合いがあまり感じなかったため、武器を取り上げることはしなかった。純粋に父親くらいの年齢だったからだろうが、相手は信頼しても良いと思ったのだろう。
そして、少し歩くとシルヴァの野営地点に着いた。シルヴァはイートを座らせると以前狩ったダークバードとダークベアーの肉の燻製をスープにしつつ話を始めた。
「僕はシルヴァといいます。イートさん、とりあえず、今急に固形物を入れると調子を崩すと思うので、スープができるまで少し待っててください。」
と告げ、スープを煮立たせていた。もちろん、燻製なので水分が取られ、塩分にて味付けもされていたが、食べられる野草とともにしっかり煮込み、肉が安易に食べられるくらいのやわらかさになってから提供した。もちろん、シルヴァもまた一緒にスープを食べた。
イートは出されると一心不乱に食べていた。恐らく相当飢えていたのだろう。
シルヴァはその光景を見て、自分は今までどれだけ飢えに離れた生活をしていたのか、そしてそれがどれだけ恵まれていたか考えてしまった。
イートはスープを4杯お代わりし、シルヴァは3杯目からパンも渡した。それらを全て食べ終えて落ち着いたのだろう。イートから会話がスタートした。
「ここ数日まったく食べ物を口にしていなかった。助かりました。」
そうイートは言った。
「いったい何があったんですか?」
そうシルヴァは聞いた。
「実は、私の住んでいるビース村では、今まで農業をメインに過ごしていましたが、先日大洪水があり、全ての食べ物を失ってしまいました。そのため、近隣にあったアースタウンに助けを求めたが、断られ、他の村に行くところでした。だが、数日何も食べておらず、飢えに苦しみながら歩いていて、シルヴァ殿に助けていただいたというところです。」
それを聞いたシルヴァは、少し考えたが、悩んでも仕方ないので、コネを使うことにした。今回は近いキャッスル街に助けを求めることにした。あそこはまだまだ街としても余裕はあるし、復興中なので、土地を広げるのも簡単だろうと思い、ビース村の人々を受け入れて欲しいと紙にインクをつけた木の枝で書を書いた。
「イートさん、これも何かの縁です。これをキャッスル街に居るラインという人か、アルスという人に渡してください。これを渡せば何とかしてもらえるかもしれません。」
そう告げると、かなり喜んでいた。そして、イートとシルヴァは一晩一緒に野営し、それぞれが目的地に向かい、別れたのであった。




