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テキーラとの話

さて、うちの両親と一緒ということは恐らくサラダが一緒に居たときか。となると、思った以上にこの人も戦力になるな。などと考えていたら、テキーラの部下の1名が来た。

「急報、キャッスル街にて魔族が攻め入った模様。だが、先の襲撃に対応した旅人およびシーザー村の3名が協力して魔族を葬った模様。」

あ、そうなると旅人はアルス、ジーク、ロック、ギータの4名、シーザー村の3人はサラダ、ダーク兄さん、クリフの3名か。ある意味襲った魔族はかわいそうだな…。あの面子にラインのおっさんだもんな。間違いなくアルスとダーク兄さんが司令塔だろうな。でもって、メイン火力はサラダの魔法、ラインの槍、アルスとダークの策略だろうな。なんか、あっという間に敵は葬られたんだろうな…。と思っていたら

「そういえば、シルバー殿は、キャッスル街の戦力とかご存知ですか?あそこはもともと小国だったけど、1名の武勇が居るという話は聞いていたが…。」

といわれたので、俺は答えた。

「ラインさんがあそこのトップですが、彼の下には今は4名の元冒険者がいますね。魔法や剣裁き、矢の攻撃はまぁまぁですね。でも、シーザー村からの援軍が恐らく無双したと思いますよ。あそこの村から3名行ったとなれば、確実に100万の軍を得たものと一緒ですからね。」

そう、みんなの武力を考えるとそのくらいの感じだろう。少なくともサラダ1名でも圧倒できるくらいの能力だしな。

「なるほど。ならば、1つ問わせてくれ。今後君はどうしたい?強くなりたいのか?冒険者としてやりたいのか?見聞を広げたいのか?」

とテキーラは聞いてきた。

「俺はまず強くなりたい。キャッスル街での敗戦を経験したので、まだまだ力がたりない。そして、そのために冒険者として生き、見聞を広げて行く予定です。」

と素直に言った。そうすると、テキーラは頭を抱え、悩んでいた。そして、悩みながらまた口を開いた。

「うーん。君にもうひとつ問いたい。君の言う強さとは何を示す?」

と聞いてきた。

強さは確かにさまざまな種類がある。狂った力も強さの一つだ。だが、俺の求めている強さとはまた違うのだ。

「俺の求めている強さは、弱い人や愛する人を守るための力です。」

俺はそういいつつ、テキーラから目線をはずさなかった。むしろ、はずしてはいけないような気がしたのだ。そして、そのまま俺とテキーラが見つめ合って2分はたったころ、テキーラは話を再開した。

「シルバーと確かいっていたね。その答えがとても気に入ったよ。」

と笑顔で返してきた。

彼女はやはり警戒していたらしい。俺の本当に強さを求める理由がわからなかったからだ。それに、他人を傷つけるような力を求めているなら、俺を叩き潰すつもりだったのだろう。彼女の拳から力がぬけていたのに気がついた。

「ちなみに、あたしの名前は、偽名とは言ったが、本当にテキーラというんだ。よかったらあだ名でもいいから教えてもらえないか?」

といわれたので、

「俺はシルバリオン、みんなはシルヴァと呼んでます。改めてテキーラさんよろしく。」

と俺は言いながら、右手を差し出し、握手を求めた。彼女は、俺のその要求に応じてくれて、握手をしてくれた。

「ちなみに、俺って指名手配されてますか?」

思わず聞いた。もちろん、指名手配されていたら、物理的になんとかする必要があったからだが、

「大丈夫。あたいの部下たちが町に探りいれてっけど、指名手配の連絡はないよ。」

と返してきた。それには信用しておくか。

「ちなみに、このあたりに魔法か剣を鍛えてくれる場所知りませんか?」

と聞いた。もちろん、鍛えるといえど、鍛造ではなく、俺自身の能力アップだ。

「うーん。魔法は正直学校を薦めるね。魔法に関する学校はいくつかあるけど、シルヴァはウッドタウン系ではやめておいたほうがいいよ。あんたの敵がウッドタウン系にいっぱいいるといえばわかるよな?」

といわれ、うなずいてしまった。もちろん、ウッドタウンのトップをつぶし、のっとればいいのだが、俺一人ではまず無理だ。

「ってことはだ、この辺りではアースタウンかウォーターガーデンの魔法学校がいいかも。ただし、それぞれが名前から想定できるが、土系か水系の魔法が得意な学校だな。あんたが得意な魔法は炎だろ?ってことは、結構遠いが、ファイアータウンの学校がお勧めだな。」

といわれた。

ってか、テキーラ姐さん、魔法学校詳しすぎですね。俺もたじたじになりそう。

「まぁ、ここからいくとなると、ウォータータウン経由でファイアータウンにいくのをお勧めするね。今のところうちの部下たちに見させているが、まだ問題はないみたいだからね。」

といわれた。テキーラ姐さんの情報網がすごく助かるのは事実だが、いいのだろうか?

「ありがとうございます。確かに俺の能力を考えると、ファイアータウンがいいと思いますが、ついでなので、ほかの町も見に行こうと思います。何か注意することはありますか?」

と聞いてみた。

「アースタウンは、比較的ドワーフ系が多い。だが、エルフ系とドワーフ系は仲が昔から悪い種族同士と聞く。だから、行くとしても、ある程度の迫害は覚悟しておくことだね」

と言われた。村ではそんなことなかったけど、あの村が特殊なのかもと思ってしまった。

「ウォータータウンは、水中が得意な種族が多い。だから、なかなか苦労すると思う。たまに聞くと、魚を火を通さないで食べるらしいぞ。」

と言われた。


寿司作れるかも。


と思ってしまいました。元寿司職人ですから当たり前ですね。


「あたしたちの仕入れている情報はこんな感じだな。あんたよかったらついていってやろうか?」

と聞かれたので、首を横に振った。移動も鍛錬のチャンスだからね。

そう思い、テキーラのアジトを旅立ったのでした。

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