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手紙

町を出て、もう3時間ぐらいたっただろう。

しかし、後悔しそうだ。もしかしてと思ったが、サラダと俺は共に惚れていた。そこはおいておいて、あの場でキスはまずいだろう…。下手したら自分で歩くのを止めてしまうところだっただろう。でも更なる歩みを進めたが、本来は今すぐにでも戻りたくなった。

だが、それはいけないので、旅に出ているが…。しかし、万が一他国で好きな女ができて、結婚までしたらどうなる?間違いなく殺されるだろう。それだけの力を向こうは持っているんだろ。やばくない?と考えてしまっているのだ。

後悔はしたくなかったけど、万が一を考えると後悔しそうだ。

とりあえず、その部分は別として、今夜はこの辺に野営をしようかと準備していた。

今回は近くにある野草での水炊きだ。肉は燻製肉が多少あるので、それを食べることにした。

しかし、警戒をするのが辛いので、貰った石を出そうと袋を開けた。そこには、石以外にも手紙が数枚、見たことのない金色の板と銀色の板が数枚づつ入っていたのだった。

まず、石を自分を中心に2m四方に置き、炊いている間に手紙を開いた。

まず1枚目

シルヴァへ と書かれた手紙。これはラーラの字だとすぐにわかった。


この手紙を見ているという事は、旅に出てしまったのですね。

でも、私たちはあなたのためを思って反対をしたのはわかってほしいです。

旅に出るという事は、万が一命を落とすことも考えられます。

しかし、そんな状況でも、傷ついたりした人や他種族でも、助けてあげてください。

昔のお父さんも旅に出ていた時に、よく怪我した人とか困った人を助けたりしていました。

お父さんの子供ならそのくらいできると思います。

なので、無理はしないで、怪我もしないでほしいけど、助けてあげられることは助けてあげてくださいね。

そして、いってらっしゃいとは言えなかったけど、帰ってきて、きちんとお帰りなさいと言わせてね。


ラーラより


そう書かれていた。

泣きそうになりながらも、我慢した。

ラーラは家出を予想していたのだろうか?でも、こんな手紙…。ととりあえず、この手紙を置いておいて、ほかの手紙も見ることにした。


シルヴァへ

私たちはあなたに負けないくらい強くなって見せるから、

あなたも私たちが成長しても、負けないくらい強くなってね。

アポロ

妹さんや弟さんは、私たちが面倒みるから安心してね。

ベルク

新しい武器作っておくから成長したらとりにきてね。

ギーム


うん、3人とも俺が離れるの知っていたのか?でも、ギーム、武器を作るのか。期待したいな。


そして、次の手紙をみた。


シルヴァへ

今回おぬしが旅立つとしって、見送りもしたが、手紙も書く。

じゃが、無事に帰ってこないと怒るからな。

シルバリオンは私が一番好きな人なので、必ず帰ってきてください。


サラダ・シーザー


サラダまで手紙を書いていたのか。しかも、手紙に好きとしっかり書かれている。これは確かにあの場で見てほしくないだろうな。でも、キスした後だから…。


シルヴァへ

おそらく、この手紙を見ているという事は、俺が説得できなかったのだろう。

だが、父さんと母さんの子供だ。困難や苦労はいっぱいして、勉強して、運動して、

困っている人を助けてあげて成長してくれたら嬉しいな。

ただし、疲れたら無理せず帰ってきなさい。我が家はいつまでも帰りを待っているからね。


追伸

万が一のことを考えて、この大陸で使われているお金を入れておきました。父さんが昔旅に出て、一番困ったのはお金です。この町では使わないけど、ほかでは使います。大切に使って、無駄のないようにしてくれ。

アーク


父さん。ありがとう。俺そろそろ涙腺持たないかも。そう思い、最後の1枚を見た。


わが弟子にして弟であるシルヴァへ

今回このような旅立ちの見送りですまない。

しかし、そのようにしないとお主は旅に出ないと思い、つき放つような行動をしてしまった。

もちろん、旅が辛くなったら休んでもいい。帰ってきてもいい。

だけど、必ず無事で帰ってきてほしい。

以前渡した指輪、今でもネックレス代わりにつけていると思うが、それは、守りの指輪で、

たいていの魔族、魔物の攻撃から守ってくれるものだ。

それをつけているのはとても楽できるだろうが、それに頼りすぎないでほしい。


今後、もし成長ができずに伸び悩んだら、この大陸にあるアーサー学校に行く事をおすすめしておく。この学校は、ほかの学校と違い、魔族、他種族、人族と言葉を話せる種族に対して勉強したいと思っている意思のある者たちを迎え入れてくれるところだ。ここは私も卒業したし、わが子も卒業した。

本来は莫大なお金が必要だが、ダーク、クリフの紹介だといえば、お金を払うことなく入学できるから安心してくれ。

冒険者として、1人では辛いだろう。だから、仲間を集めたりするのは冒険者ギルドに入らないといけない。そこの身元保証者は私の名前を書くといいだろう。冒険者ギルドは、そこに所属している他者からの保証がないと入れない故、そこで私の名前を使ってくれ。

ギルド加盟料金として、金1枚が必要になるから、それも入れておく。そうすれば、ギルドで狩った魔物の牙や肉を売れるから、生活もしやすくなるだろう。

あと、この袋に地図を入れておく。迷ったりしたら見てほしい。ただ、自作地図故、わかりずらいのは勘弁してほしい。


ダークより


追記

なお、サラダ様、ほかの家族はしっかり守るから安心して力をつけてくれ。


そう書かれていた手紙をみたら、涙腺が大爆発した。

涙が止まらない。

水炊きに涙が入り、普段よりしょっぱく感じ、食べ終わり、寝た。

そんな旅立ちの始まりだった。


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