大いなる旅立ち
すいません。予約がきちんとされておらず、15日の22時と16日の5時の書き込みができていませんでした。
今後についても書いているため、よかったらあとがきも見てください。
家を出たときはまだ夜だった。周りには明かりが無く、星が辺りを照らしていた。この世界には街頭がなく、かがり火位しか夜の明かりはない。そのため、夜間は星の光が無いと、守衛の詰所位しか明かりが無い。
そして、そんな中俺は一人旅立ちのために町を抜けていくのだった。
そんなシルバリオンの事を見守る影が2個有った。そう、ラーラとアークだ。2人は、シルバリオンが下手すると家出をするのではないかと思っていた。彼は意外なところで無茶をするからだ。でも、去年の旅立ちの話を聞いてから、反対はするけど、家出をするほどの強い意志なら仕方ないと3人で話して決めていたからだ。
しかし、本来はそんな気配もシルバリオンは気付くはずだ。だが、彼は今後の事を考えていたため、2人のほかにも近づいている少女の気配にも気が付かなかったのだ。
「やはり家出をしてしまうのか?」そう少女は言った。
「俺自身サラダちゃんを守るために強くなりたいんだ。だから行かせてくれないかな?」そうシルバリオンは言った。
「わらわはシルヴァに守られなくても平気なくらい強いぞ。シルヴァがいないほうが辛いのじゃ。」泣きそうになりながら少女は言った。勿論少女は元魔王のサラダだ。
「俺は強くならないといけないんだ。俺が好きな村のみんなやアポロやサラダを守るため、今の弱い俺じゃいけないんだ。だから、もう泣かないで欲しい。泣かれても旅立つのは変わらないから。」そうシルヴァは言った。
シルヴァの言葉に反応したサラダは涙を拭き、無理やり笑顔を作った。そう、彼女も本当は反対したいのだが、シルヴァの意思が揺るがないのを見て、説得を諦めたのだった。
「しかし、シルヴァは1人ででるんじゃよな?夜なんかどうするんじゃ?この村から近い都市までは軽く10日はかかるはずじゃぞ。」
サラダの言う通り、近くの都市までは大人の足で10日間はかかる。それに、移動場所には魔物も居て、昼夜問わずに襲ってくる。そして、1人だとそれに対抗する手段がないのだ。
「それはわかっているけど、寝ながらも警戒するしかないよ…。」
そうシルヴァは言った。
もちろん無理なことはわかっているが、1人で行動することは休む間もない事を意味している。もちろん、その警戒がいつまでも続かないのもわかっている。でも、旅立つことはその危険を無視しているのだ。そんなシルヴァを見て、サラダは小袋を笑いながら渡してきた。
「それはわらわの魔力にて作成した道具じゃ。魔力を1時間補充することで12時間は魔物が近づかないように結界を張ってくれる石じゃ。むろん、1個では効果がない。4か所に1個づつ置くことで、その中を守ってくれるのじゃ。」と言ってきた。ものすごくいい道具だな。そう思っていたところ、サラダは付け加えた。
「もちろん、その石は本来売れば1年は暮せて行けるくらいの代物じゃ。それをあげるのではなく、貸してあげるのじゃ。必ず帰ってきて、それをわらわに返すのじゃぞ。」
そう言ってきた。
彼女も俺が帰ってこないと思っているのだろうか?俺は必ず帰る予定なのに…。だが、そんなことは口にしないとわからないので、
「もちろん帰ってくるさ。そのときはかなり強くなってるから期待していてね。」そう言った。
そして、シルヴァはそういうと、袋の中身を確認しようとしたところ、サラダが止めた。
「とりあえず、ここでは開けてはいけない。町を出て、野営の場所で開けるのじゃ。」
そう言われたので、その場では開けなかった。
そして、会話が終わると俺は歩き出した。だけど、サラダもついてきた。
町を歩くと農地エリアについた。もちろん、農地もだいぶ開拓されて、村人の食事に困らないくらいの量を確保できているため、貯蓄や輸出をしようかどうしようかみんなで話していた。もちろん、俺も参加していた。そんな町とももうすぐわかれるのかと思うとしんみりしてきた。
そして、農地エリアから、外壁エリアに来た。そして、サラダとのお別れの場所だ。
「なんか付き合ってもらってごめんね。」俺はそういった。だけど、サラダは「わらわは好きで来たのじゃぞ。気にすることない。」と言っていた。それを聞いて、俺はサラダを背にして外に歩き出した。
しかし、サラダが「待つのじゃ!」とシルヴァを呼んだ。
シルヴァが振り返ると
サラダの顔が目の前に有った。
そう、キスされたのだ。
シルヴァは最初あっけにとられていたが、キスされているのに気が付くと、顔を赤くしだした。彼にとってファーストキスが元魔王様であるサラダになった瞬間だった。
しかし、シルヴァ以上に顔を赤くしていたのはサラダだった。彼女もまた、ファーストキスだった。しかし、勢いに任せてしたため、気まずい空気が流れていた。
だけど、それでもキスをしたいくらいサラダはシルヴァの事を好きになっていたのだ。もちろん、かなわぬ恋だとは思っていた。でも、もしかしたらもう会えないかもしれないと言う思いがあり、思わすキスをしてしまったのだ。
そして、冷静になったシルヴァは自分の意思でサラダにキスをした。もちろんサラダはキスを受け入れた。しかし、2人には言葉が必要なかった。そして、抱き合った。
少しの時間が永久に流れる時間のように感じていたが、抱き合った時間もほんの1分くらいだろう。2人にはその時間で十分だった。
そして、シルヴァはサラダに言った。
「俺は必ず帰ってくる。帰ってきたら笑顔で迎えてくれるかな?」そういうと、サラダは笑顔でうなずいた。
そう、それだけで十分だった。
そしてシルヴァは旅立つのであった。
今後は、基本的に1日1回更新でやる予定です。
恋する男の旅立ち。
楽しみにしていてください。




