子供達の大冒険 その5
夜明け前の行進
それは以前行っていた早朝トレーニングを思い出していた。
あの時はこんな風に冒険をするとは思っていなかった。特に最初は1人でしていたから余計だ。今は周りに仲間がいる。
たまに思うんだ。これが俺の夢ではないのかと。俺が事故をした時から植物状態とかで眠り続けているのか?とか思っているんだ。
でも、時々痛みでこれがリアルな世界だと判るので、安心している。
さて、3日目の冒険で当初の予定の場所である洞窟に無事着く予定だ。今日は洞窟に入らず野営し、翌朝から1日かけての探索予定だ。
そのため、みんな足取りが軽い。だけど、そんな時だからこそ、俺は油断しないで周囲をしっかり警戒している。
2日目は野営時は特に異常は無かったが、昼間は魔物が結構襲ってきた。そのため、普段以上に警戒した。
だけど、2日目とは違い、近づいてくる魔物すらいなかったのだ。
そのため、保存食を食べつつ行進した。
みんな会話を軽くしながらも、異常を感じていたのか、だんだん静かになってきた。
そのため、あえて俺はみんなに明るく声をかけつつ、生まれた妹や弟の話で盛り上げていた。
特に女子2人はそれに食いついてきたので、良かったとしよう。
ギームには、武器の話で盛り上がった。
今度俺にまた武器を作ってくれるとなり、それにベルクとアポロも専用の武器を作ってと言い出し、ギームはうなずいたことによりどうするこうすると盛り上がっていた。
みんな気を使ってくれているのか?正直ありがたい。
そんなこんなで、魔物とは2匹ほどしか出会わずに洞窟に着いた。
だが、洞窟から魔物のにおいがしていた。
ここで少し離れた位置に戻り、どうするか相談した。
1 洞窟に入らず戻る
2 洞窟には入るが、これから少し休憩してから入る
3 洞窟には予定通り明日入る
この3個の意見のうち、1はみんな反対した。洞窟に入り、探索するのが目的だからだ。
俺は1を選んで欲しかったのだが…。
3はギームが賛成したが、ベルクとアポロが反対した。
野営をしているときに出てきたら困るということだ。
もっともな意見なので、軽くご飯にしてから洞窟に入ることになった。
ただし、仮眠用の砂時計(30分用)が3回終わったら戻ることにした。
まあ、この辺はみんなもしぶしぶ了解してくれた。
一応現在時刻が11時くらいなので、1時間で休憩、90分で片道なので、往復3時間、万が一があっても4時間見れば戻れると思っているので、出てから洞窟を離れても無事にある程度まで移動できるので、ある意味正解の行動だと思う。
そう考えつつ狩った魔物の水煮を作り、みんなに提供した。
そして、ご飯を食べつつ打ち合わせだ。ハンドサインを決めたり、移動する順番を決めたりした。
順番は、俺が先頭で、トラップや魔物などの探索、中間にベルクとアポロ、万が一後ろから魔物が来たときのためにギームが後方警戒の当番をそれぞれが了解してくれた。
さて、みんなご飯を食べ終わり、これから洞窟に入るか。
ということで、若干短いですが、きりがいいのでここで次話にします。




