出産
大変申し訳ありません。遅くなりました。
リアルの仕事で忙しくて…。
魔物襲来から早6か月
その日は来た。その日は雷雨だった。そんな日に突如やってきた。
そう、ラーラの出産だ。
こちらの世界では、死亡率が低いのだ。魔法による回復があるからだが、それでも出産の大変さは変わらないらしい。
この村でも久々の出産とあり、産科の先生も来て一生懸命やっていた。
俺は先生の指示に従い、慌てふためいているアークに対して気合を入れてやり、綺麗な布や人肌の温かさのお湯を用意したりしていた。
そして、念のため、回復にも定評のあるクリフにも来てもらっていた。
回復は、クリフが一番優れているのは誰もが知っていることなので、安心してお願いした。彼とはあまり話さないが、根はいいやつとのダーク談なので、仲良くしたいと思っているのだが…。
まぁ、そんなこんなで無事出産。
なんと、驚いたことに男女の双子だった。
ただ、こちらの世界では、男女の双子はあまりよくないといわれているが、そんなの関係ない。
この村人達もみんな関係なしに喜んでくれた。
ちなみに、先に生まれたのは長女のサーラである。サーラは元気に泣いている。ちょっと小さいかもしれないけど、元気に泣いている。
次男のハルトはあまり泣かないが、サーラよりも大きい。
2人ともすくすくと育ってくれるだろう。
出産後は、村を挙げてのお祝いとなった。
どうやらこの村では、各世帯1つの料理を作り、みんなで分け合って食べ、喜びまくるのが伝統とのことである。ただ、出産した世帯は、無理に料理を作ることをしないでいいらしい。
無理するつもりはないが、元寿司屋という一応料理人である。寿司以外も一応そこそこの料理はできるので、俺も参加することにした。
ただし、俺が作れるのは、日本の料理のみなので、ダークに泣きついた。
「ダークが調べた過去にあった料理ということにしておいてください。」
そう、ダークから聞いて作ったことにして、うまくごまかすことにしたのだ。最初は渋っていたが、試食してもらい、美味しくなければ諦めると言ったら、しぶしぶ納得してくれた。
今回は何を作ろうか悩んだ。
悩みに悩んだ。
そして決意した。
以前食べ歩きしたときに東北のとある市にある伝統料理を作ろうと思った。
食材もあるので、作れそうだ。
ということで食材集めだ。
ダークにも協力してもらった。
小麦粉
食塩
この2つがあればメインはできるので、簡単だった。
あとは、汁を作る。
まず最初に小麦粉と食塩水で小麦粉を練る。
そして、しっかり混ぜ合わせたところで、生地を30分ほど寝かせる。
生地を寝かしたら、麺棒(麺棒がないので、急遽ダークさんに作ってもらった。)でしっかり伸ばす。
伸ばし終わったら、生地を細く切る。
細く切った麺の長さを10cm位にする
茹でて、1分~2分くらいで流水で麺をしめる。
これで麺の完成である。
だし汁はコッコーという鶏っぽいのを使い、鶏がら出汁を使い、本来は味噌か醤油ベースの味付けにしたかったが、仕方ないので塩味で調整。
長ネギっぽいギーネーという食材を2~3センチくらいの長さで切り、塩味のだし汁につけ、少し煮込んで完成。
うーめんのつけ麺である。
うーめんは、短いので、ゆで時間が短く、そうめんと違い油が入っていないので、老若男女問わず美味しく食べられるので、今回作ってみた。
ダークとなぜかサラダとアポロも試食に混ざっていたが、みんな揃って美味しいと笑顔で言ってくれた。
「これはさっぱりしていていくらでも食べれるのぅ。」とサラダ談
「こんな料理作れるなんて凄いや。私も負けないくらい料理をがんば・・・。」とアポロ談
「この味で大丈夫だろう」とその場では言っているダーク談
ダークについては、二人っきりの時に「あれは美味しい。またぜひ作ってくれ」とせがまれた。みんながいる手前、それが言えないのは辛いとまで言っていた。
ということで、村人分の調理をするため、ダークとサラダ、アポロも手伝ってくれた。
なお、こちらの名前は雲麺ということにした。
そして、宴会の時間だ。
ということで今回は出産からの料理ということになりました。
なお、実際にこの料理は温麺という名前で存在します。宮城県の白石市という南にある地方都市ですが、そこにある郷土料理です。
そうめんと似ていますが、そうめんは乾燥しすぎを防ぐため油でコーティングしていますが、うーめんは油を使わず蔵王おろしという冬場独特の乾燥した冷たい風を利用し、乾燥させていたと作者に教えてくれた知人がいます。
うーめんは食べてみましたが、短い麺でしたが、食べごたえはありました。
よかったら皆さんも食べてみてください。
ちなみに、白石市は戦国時代の伊達政宗の軍師だった片倉景綱の居城でもあったとされています。




