宴会 その3からの・・・。
しかし、ダークが逃げることを許さなかった。
ダークが一瞬で俺のところに来て、首をつかみ、持ち上げて、宴会のところに連れて行かれたのだった。
みんなはそれを見ると笑っていた。まぁ、空気が穏やかになっていたので、良かったのかな?
そう思っていた。
そして、わいわいとやっていたが、急にまじめな話が飛んできた。
村の誰かわからないが、急に言ってきた「そういえば、サラダ様を破った相手というのはいったい誰なんですか?」そういってきた。
俺も気になった。でも聞くのが怖かった。
そんな中、ダークが口を開けた。
「相手はハーデスと名乗るものだった。やつは他者の魂を別な体に移すという禁術を使い、仲間を集めていた。」
ハーデス…。聞いたことがあった。心当たりもあった。俺もハーデスに移された者だ…。
「今回ハーデスは、魔法詠唱をしないで魔法を放てる能力を持った者と思われるもの、他者への教育が得意なもの、戦術に長けたもの等総勢9名の新戦力を元に大軍を起こしたのだ。そのため、サラダ様は命をたたれてもおかしくない怪我をされて、成長した分の魔力を使い、生き延びたが、その代償として、また魔力を貯めなおさないといけないのだ。」
ハーデスが9人も連れてきたのか…。でも、待てよ。
俺はやつに使われるのか?
そう思っていたら
「今回の魔物襲撃事件の裏はハーデスだったと判りました。今回の魔物を統率していたものからハーデスからの手紙が入っていました。それによると、この村を襲い、ほかの村も襲い、こちらの国を奪い取り、領地を拡大していくと書いてありました。」
と言ってきた。
俺は心から決めた。
村は大切なもの。
仲間は大切。
アポロやベルクは女の子だから守る。
そう決めたのだ。
重い空気を察して、サラダが言った。
「わらわは生きておる。この村を守ると決めた以上やつらの好きにはさせん。安心せい。今はやつらを追い払った宴じゃ。呑め。食え。楽しむのじゃ。」といい、お酒を飲んでいた。
みんながそれに釣られて呑み始めたところ、俺はダークの元にいった。
「ダークさん、大切な話があります。二人だけで話せませんか?」そういうと、ダークは俺のことをつかみ、高速で村の反対側につれてきた。もちろん、彼の武器である剣は持っていた。
「話とはなんだ。二人だけでとの希望だからここまで連れて来た。くだらない話なら時間の無駄が嫌いだから」と言っていたので、
「ハーデスと俺の事です。」
素直に言った。
ダークは眉をピクリと動かすと、「話してみろ」と言ってきた。
だが、そういっていたのに、剣をもつ手に力が入っていたので、
「ダークさん、俺は武器を持っていないし、あなたをどうすることもできない。せめて話を終えるまで剣から手を離していただけませんか?」と言った。
彼は迷っていたが、剣から手を離した。
「それでハーデスとシルバリオンはどんな関係なんだ?」と本題に入った。
俺は
「結論から言います。ハーデスは俺を別な世界からこの世界につれてきて、この体に魂を移しました。だけど、大切なものを守るため、ハーデスとは敵対することにしました。」
正直に答えた。
ダークはまだ警戒してる。
だが、彼の手は剣に触れなかった。
「なんで俺に言った?」そう答えた。
「隠し事はしたくないので本音で言います。あなたしかまともに話せそうな人が居ないからです。」
俺はそう言った
「しかしサラダ様がい」とダークがいいかけたので、手で待ったをかけ、
「サラダは友達になったから言えない。クリフはサラダが好きだから俺のことを嫌いで話を聞いてもらえないと思うし、ライズは話したことないからわからないけど、恐らく難しい話は苦手だと思った。しかし、先ほどの宴会の途中の話があり、そのことを理解しており、さらに俺と面識のあるダークさんだからこそ言えると思ったからです。」
そういったら、両手を組んで考えていた。
俺殺されるのかな?そう思っていたら、サラダがこっちに気がつき、近づいてきた。
「なに二人で難しそうな話をしておるんじゃ?早くこっちにこぬか?」と言ってきた。
ダークの口が動いた。
「サラダ様、シルバリオンがハーデスの探していた最後の一人です。」
ダークは言ってしまった。
「ダーク様何言っ」というと、ダークは続けていた。
「4人の中から私を選ぶ彼の洞察力、彼の話をすべて踏まえたうえでの結論です。サラダ様、そろそろピエロの仮面を脱いで、本当のご自身で彼とお話ください。」そういうとダークはみんなが居るほうを見て警戒していた。
「では、わらわも本当の自分を出すとしよう。シルヴァよ。少し質問をしてもいいか?」
口調と目つきが一気に変わった。
正直怖い。逃げ出したい。
そう思ったが、逃げても変わらないと思い、彼女の声にうなずいた。
「シルヴァはハーデスに何か命令はされておるのか?」
と普段の口調とは違い、まじめな声だった。
「俺は今のところ死ぬとき以外にハーデスとはあっていません。」
彼女に対して昔使っていた俺という一人称を出した。そう、本当の自分を出すということは、生前の自分だ。だから俺を使った。そんな俺を彼女は驚いてみていたが、話を続けた。
「シルヴァは私を殺すのか?ハーデスにつくのか?」
そう聞いてきた。しかし、声はしっかりとしていたが、聞いているサラダは少し悲しい顔で聞いてきた。
「俺は、後悔したくない。だけど、後悔の前に、女の子を泣かしたくないし、友達を裏切るのもごめんだ。これが答えでいいかな?」といい、サラダの頭をなでてあげた。
サラダは俺の顔をみて、
「わらわはハーデスに負けて逃げてきたのじゃ。仲間もダーク達3人しか居ないのじゃぞ。おぬしが居なくてもわらわは平気じゃぞ。何ならハーデスにわらわを連れていけ」と言ったので、サラダのことを抱きしめた。
「俺と言っているけど、サラダちゃんの前にいるのは、友達であるシルバリオンだよ。友達を裏切らないといったじゃん。俺を信じてよ。」と泣きそうになりながら言った。
「シルヴァ~」と声をした瞬間サラダが泣いた。
ダークの方を見たが、やつは笑顔で俺らを見ていた。
ダーク、俺どうすればいいの?
そう聞きたかったが動けなかった。
しかし、近づいてきた足音が…。




