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宴会からの・・・。

「今回は サラダ様とその仲間の方に 感謝の気持ちを込めて

 乾杯」

そうアークが言うと、宴会が始まった。

宴会とはいえ、本来は静かに死者の悲しみにくれる人が居たはずなのだが、今回はみんな笑顔だ。冷えて空気もない。

そう、無事全員が生きている。

村も人もすべて無事。作物位が被害だが、今回はそこは置いておこう。そんな空気だった。

大人達はお酒を飲み、子供達もお酒を飲んだりしていた。

俺はお酒を飲める10歳ではないので飲めないけど、アークとラーラが幸せそうに酒を飲ませてきた。

まあ、そこはいいだろう。だが、他の子にも飲ませていた。みんな幸せそうだから良しとしよう。

しかし、今回の勝利は魔法使いのサラダ、槍使いで回復担当のクリフ、斧使いのライズ、片手剣使いのダークの4人が居なければ勝てなかった。正直彼らのお礼はなんにするのか?報酬はいくらなのか?その疑問が出てきたときにはアークとラーラ、サラダの3人が席を立とうとしていた。

俺はこっそりとついて行った。

村の外れに着いた時、話し始めようとしていた。

俺の肩にトントンと言う手があった。

ギョっとし、後ろを見ると腕を組んでいるダークの姿があった。

バレた。

間違いなく怒られる。

その覚悟は有ったが、話し位聞きたかった…。そう思っていたが、

「そちにも話を聞かせてやろう」という、サラダの優しい一言で近くに行った。

「わざわざこっそりとついてくるなんて昔のアークを見るようじゃのぅ。よくラーラの個人訓練や、わらわとラーラの水浴びに盗み見に来ていたアークとそっくりじゃのぅ。」と言うと、アークのほうを見ていた。アークは苦笑いしていた。

しかし、苦笑いも一瞬だった。

真面目な顔に切り替わると、「この度は助けに来て下さいまして誠にありがとうございます。今回来てくれない場合は、私たちもしかり、子供達も村人達も誰も居なくなってしまっていたと思います。」そう言ったのだ。

確かに今回の敵は想定外の数、能力だった。助けがなければあっという間に倒されただろう。

しかし、サラダは言った。

「今回は、たまたまこの辺で動き回る魔物の群れが複数居たと聞いて来た。本来は支援するつもりはなく、首謀者特定のために動く予定じゃった。わらわは反乱にあい、魔王では無くなったのじゃ。こやつらはわらわの腹心の三羽烏故着いて来たのじゃ。わらわの状況は置いて置き、そのような状態で無駄な戦闘はしたくなかったのじゃが、アークが居るといわれ、昔を思い出し、今回の目的のためにも会う予定じゃったので、今回は助けたのじゃ。」

そういうと、遠くを見ていたサラダ。なんか可愛く見えた。

「しかし、師匠と言ってくれれば、助けを期待していたのに、冒険者と言っていたのはひどいですよ。」とアークが言った。確かに冒険者ではアークはわからなかったらしい。

「いや、それはあれじゃ。アークを驚かしたかったのじゃ。基本的にかっこよく出たかったからのぅ。」と笑っていた。

でも、それを聞いて、一つ思った。

「そういえば、今回の報酬はどうするんですか?」

俺の一言で周りの空気は変わった。

いくら相手が師匠といえ、元魔王といえ、人々が無事なのだ。その報酬は想像できなかった。サラダはその空気を読んで真面目には答えてくれなかった。

「わらわは魔王で無くなり、住む所がないのじゃ。もう度はしばらくはしたくないのじゃが、どっかに住む所とか提供してくれないかのぅ。例えば、急遽救うことになった村人とかが用意してくれんかのぅ。」と演技っぽい声で言った。しかし、ダークが真面目に答えた。

「今回は至急の支援ということで報酬の話は無事解決してからサラダ様とこちらの守備隊長のアーク様の相談の下で決めさせて頂く旨を伝えております。サラダ様はこの度の内乱で、定住の場所が無くなってしまわれた。そのため、定住できる場所を探しておりました。こちらの村ならば、定住できると先程の参加させて頂いた宴会でそれが確定的となり、この度のようなお願いとなります。改めてご理解及び定住の許可をお願いしたいと思っております。」

ダークの話を聞き、アークは真面目に

「ここは領主様が居ないので即答しかねます。そのことについては後日領主様を含めた話し合いを希望したい。」と答えた。

かなりまじめだ。しかし、それでも彼らが居なければだめだったのはわかるが、領主は認めるか?厳しいだろう・・・。と思っていたら、

「ならば、領主に対してこちらから手紙を出すか。わらわは元が付くとはいえ魔王だ。こちらの村を支配した事にすれば良かろう。」とサラダは真面目に言った。そうだよ。なにも相談でなく強制的に支配した事にすれば解決じゃん。と思っていたら

「領主と事構えれば、国としても黙っていないかもしれませんよ。それはまずくないですか?」とアークは言った。

たしかにそうだよな。

しかし、その空気を打破する一言をラーラが言った。

「領主はこの土地を守ろうとしなかった手紙が残っております。こちらを国王に持っていき、領主の代わりにサラダ様が助けた。だから領主を変え、サラダ様が領主になったとすればいいのではないでしょうか?」

全員がうなずき、後程この村がシーザー村となったのだが、それはまた後日。

話し合いが終わり、宴会に戻ったのであった。

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