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セスランディア王国物語  作者: あきよし りん
第十章/残された男たち
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ザンビア砦の戦いのうた



ザンビア砦に 絶望が落ちた


セスランディアを二つに分かつ 巨大な山脈


山を揺るがし 大地を震わせ

巨人の化け物が 姿を現す


化け物は 瞬く間に砦を打ち砕いた


かつてないほど 大きく

かつてないほど 強かった


それでも

ザンビア砦の兵たちは 孤独に戦った


いくら 絶望に包まれようとも

この命 尽きようとも


必ず光は やって来る


ザンビア兵が散ろうとも その雄姿は忘れない

最期まで

我らのもとへ 化け物が来ることを許さなかった



最強の戦士たちが ザンビア砦にやって来た

散った兵たちの 遺志を継ぐ


黒の騎士たちが 剣を振るい

化け物を 追い詰める


だが その時


巨人の化け物が 希望を砕く

最強の戦士たちが 地に伏せた


誰が勝てよう

誰が倒せよう


ザンビア砦に 絶望が落ちた



絶望の前に 光が現れた


ザンビア砦が 白い光に包まれる

地に伏せた戦士たちが 目を覚ます


彼らの前には 精霊の申し子

庇うように 両手を広げ

小さな体で 化け物と対峙する


化け物が 精霊の申し子へ牙を向く

鋭い刃が その肩を貫いた


彼女の悲鳴に

戦士たちが 立ち上がる


彼女を護りきれ

何ものにも 邪魔させるな



ザンビア砦に 陽が昇る


巨人の化け物が 消え去った

それとともに

精霊の申し子が 崩れ落ちる


ちからを使い果たし 深い眠りについた

彼女は今も 夢の中

 

だが

彼女は必ず 目を覚ます


最強の戦士たちが 動き出す

精霊の申し子が目覚める その時に


新たな物語が 始まるように



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