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風の精(スプライト)  作者: 花一匁
一章 風と学院
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風 ⅩⅡ

戦闘描写苦手やよー

ⅩⅡ 風の力





レイの腕には視認は出来ないが風が纏われている

レイの風の刃を見てヴァイルは目を見開いてティテックに言う


「ティテックあれって、まさか……」


形態移行シェイプ・シフト……」


「使ってはいけないとルールにはないからな」


レイが構えるとティテックとヴァイルもそれぞれ武器を構えるがレイが風魔法と形態移行を使っていることに驚いていた

変体化シェイプ・シフトとは守護獣がマスターの意志に従い形態を変化させる能力である。説明だけ聞くと簡単だが、そのためには集中力と想像力と創造力、そして多大な魔力を喰らわせなくてはならない。その事から変体化を習うのは二年生からとなっている

レイは魔法の中で一番危険な風魔法を使っている。下手をすれば今にも腕が切り落とされる可能性があるのにも関わらず怯えの表情は一切見えない

これに関してはフィレもレイを止める行動に出た


「行けません、アストレスさん!そんな事をすれば腕が!」


「危険とおっしゃりたいのですか?」


「はい。そうです」


「問題はありません。ウィーを信じてる間は風に殺されることはありませんから」


どこからそんな自信が出てくるのかと思いながらフィレはレイの腕をみる。切り傷などもないので今のところは大丈夫だと思い込み、向かいで武器を構えるティテックとヴァイルに向き直り武器の杖を構える


廃墟ステージを学園から見ていたギャラリーも騒ぎ始めていた

先ほどの口づけのことを忘れているわけではないのだが、レイ・ラ・アストレスの使う風魔法と形態移行の方が衝撃が大きいようだった


「あいつ、一年だよな」


「あんなので魔力が保つのか?」


「と言うか、風魔法を使うとか、自殺願望者かよ……」


皆それぞれ口にするがその言葉の端々には若干の震えが見える

しかし、レイのことをよく知るナターシャは若干呆れながら呟いた


「また、スイッチが入ったか……」


「スイッチ?」


隣で観戦していたタリアがその呆れた言葉を聞き、思わず尋ねる


「異性や異種相手のどこかしらにキスをした場合、あいつは数時間忠誠な騎士となる。全く持ってくだらん」


最後の方はどこか怒っているような気がしたがそこには触れない方がいいと思い

タリアはレイのことが心に引っかかっていた


(彼は普通にそういうことをするのかしら。それにどうして、口に……)

「あの、理事長は彼が風魔法を使えるのを知っていたのですか?」


「まあな。しかし、形態移行まで使えるまでに成長しているとは」


ナーシャはレイを見ながらレイの成長に感嘆している

タリアはナーシャがそこまで言わせるレイ・ラ・アストレスとは何者だろうと思った。わかることは一年生の中でも恐らく上に入るほどの魔力量と風魔法の使い手くらいである

ナーシャはそれ以上にレイのことを知っているはずである

純粋な気持ちでナーシャに聞く


「なぜ彼はバンブーなのですか?形態移行がなくても、彼はピーネに入れる強さです」


「誰が見てもそう思うだろうな。だが、風だからこそ上にいるべきではない。中途半端なバンブーにこそアイツは似合う」


「それは一体――」


「知りたければ調べろ。私からは何も言わん」


それきりナターシャは何も喋らなくなった

調べろと言われても、外から情報は殆ど入ってこないので調べようがない

いや、一つだけ全てではないが確実に情報を取り入れる方法がある


(はぁ……言い訳考えないとなぁ)


タリアとナターシャが話しているところから少し離れたところ。レイの戦いを見ていた一人の生徒がいる


(あれは……レイだ。傷の治し方、忠誠、そして……風使い)


その生徒は一度レイとぶつかったことのある生徒だった


(どうして貴方はこの学院に来たの?どうして貴方は私の前に現れたの?……傷つく、だけなのに)


首の後ろ、うなじの部分に手を添えて顔を伏せる


(私は……貴方に……)




「自分が敵を引きつけます。援護を頼みます」


「は、はい」


二人が話し合っている間にチャンスと思いティテックはウルフに魔力を送る


「行け!」


ティテックが命令を出すとウルフは人間の身体能力を超えたスピードで目標をフィレ・ミューヘズに定める


「やらせない」


ウルフのスピードに追いつくほどのスピードでいつの間にかフィレの真横にいたウルフの突進を腕に纏う風の剣で受け止める

しかし、そちらはおとりだったようでヴァイルのゴーレムがフィレにそのデカい拳を振り落とそうとしていた


「できますか?」


「やってみます」


先ほどの光の剣の効果をみる限り、自分の魔法ならば返せると踏んだ


(属性を付与する時間はない)

「身体強化:無属性」


全身に魔力そのものを纏いゴーレムの拳を真っ向から受け止める

ズズン!

大きく建物が揺れ、フィレは一瞬の痛みに歯を食いしばる

レイは危ないと判断し、ウルフを足で蹴り飛ばし、ゴーレムではなく使用者のヴァイルを捕らえる


「風に舞え」


下から一気に大きく上に腕を振るうと風の環ができ、ヴァイルに襲いかかる


「ひゃ!」


小さなフィレの悲鳴を聞き、そちらを見るとフィレとゴーレムの足下がひび割れを起こし、そこを中心に崩れ始めた

廃墟で建物が揺れるほどの衝撃が起きれば当然崩れる


「ウィー。形態変更フォルム・チェンジVer.2」


『お任せを』


ウィーは風の剣から元の姿には戻らず風の渦となり、レイの背中で再び光る

崩れた穴に飛び込んだレイはフィレを救い出し、そのまま空中に静止した


「ご無事ですか?」


「はい。ありがとうございます」


崩れたときの煙により、相手の様子が伺えられない


「エレクトリカル!」


ヴァイルが放つ雷撃が近づく

レイはそこから避けようとするが


「私に任せてください」


フィレの声でレイは動くのをやめる


(方向が一つなら)

「私が守る番。魔術式展開」


フィレの杖に文字盤が帯となり杖に纏わりつく

その文字盤が纏っている杖をヴァイルの放った雷撃に向かって投げる


「術式:吸収」


文字盤が杖から離れ、杖を中心に円となり陣が展開する

ヴァイルの雷撃は陣に吸収される。レイは攻撃を防いだものかと思ったが、どうやら違うようでいまだに陣は展開している


「これはお返しします。術式:解放」


ヴァイルとティテックはその場を移動しようとするが


「ニック!」


陣から先ほどの雷撃が放たれると同時に、ニックはフィレの魔力を受け取り、土魔法を使って地面からツルが延び、足の動きを止める。雷撃はそのまま二人にぶつかり、叫びをあげる前に雷撃が直撃した


「終わった…でしょうか?」


「ウィー。どうだ?」


『すでに学院に転移されています。終わったようです』


「終わったようだ」


「そうですか……あれ?」


「さっきのあれ何?」


「え?あ、えっと~……ひ、秘密です」


「まあ、いいや。それじゃ、帰るか」


「「ディメンション」」


首につけている転送石が輝き、二人を学園へと転送する。再び学園に戻ってきたレイとフィレはふぅ、と息を吐き、周りのギャラリーは騒然としていた

レイが風魔法と形態移行使ったのとフィレの陣が珍しかったのだろう


「……レイ」


声に振り向くとニールがいつの間にか後ろにいた


「……おめでとう」


「ん。ありがとう」


「誰ですか?」


「……………」


ニールはフィレが話しかけてきて警戒したニールはレイの後ろに隠れる


「彼女はニールセン・ヴィヴィオ。同じクラスで同じチーム」


「そうですか。アストレスさんと同じチームですか」


レイがニールのことをフィレに紹介する。ニールはジッとフィレの顔を見ていた

周りの観衆の眼も気にせずに睨み合う(?)二人をよそにレイは寮に戻る

ずっとここにいるとギャラリーの連中に色々聞かれそうな気がするので、みんなが話し合っている間に寮へと戻る


『疲れたから寝る』


『私も疲れました。すごく眠いです』


寮へと戻るレイの後ろでフィレとニールが睨み合って(?)いたり、先ほどの戦いについてそれぞれが勝手に検討していたり、生徒会が何やら話し合っていたりしていた


(明日から、また大変だろうな)


風魔法のことが知られてしまったのでいやな予感がしながら寮へと帰路につく

戦闘描写がつたなくて申し訳ないです


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