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野球部の女子マネージャーたちの決断
野球部の女子マネージャー九人が、部室に集合していた。
全員が険しい顔をしている。彼女たちは大きな問題に直面していた。
夏の大会が終わったことで、三年生が引退してしまったのだ。
現在の野球部にいるのは、女子マネージャーが九人に対して、野球をする男子部員が六人。
たった六人では、試合をすることができない。九人は必要だ。日々の練習にも、色々と支障をきたすだろう。
この問題を解決するために、二年生の一人が言う。
「そういうわけで明日から、一年生のマネージャーは三人とも、野球をすること」
当然ながら、後輩たちからはブーイングが起こった。
しかし、他に方法がないのだ。誰かが野球をしなければならない。今の時期だと、新入部員は期待できそうにないし・・・・・・。
そして翌日。一年生のマネージャー三人が、退部届を持って現れた。
「来年の四月になったら、再入部するんで。それまで先輩たち、野球部をよろしく♪」
去っていく後輩たちを見ながら、二年生のマネージャー六人は、ひそひそ声で話し合う。
「なるほど、その手があったか」
「昨日の時点で、気づいていれば良かったね」
「で、どうする?」
「決まってる。私たちも退部しよう」
「それで、来年の四月になったら、再入部するんだね」
「異議なし♪」
次回は「変化球」のお話です。




