表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/85

ベースの秘策・二

 監督は回想する。


 昨日のトゲトゲベースは失敗した。


 別デザインのホームベースも、試合開始前に撤去させられた。


 あの時、審判から強い口調で言われた。


「ベースに変な絵を描く、そういうのは絶対にダメです!」


 それで元のベースに戻した結果、相手チームに盗塁されまくって、試合はぼろ負けだった。


 しかし、この程度のことではくじけない。


 今日の試合、新たな秘策を用意してきた。


 さっそく準備に取りかかる。大きなバケツの中で、複数のペンキを混ぜ合わせた。


 何をしているのかというと、ここの球場の内野の土、それと同じ色をつくろうとしているのだ。


「こんな感じかな」


 自分の趣味はプラモデルで、ジオラマをつくった数は百を超える。このような作業はお手のものだ。


 完成したペンキと内野の土とを、何回も見比べてから、


「ふふふふふふ。この色のベースなら完璧かんぺきだ。相手チームの選手は盗塁しようとした時、どこにベースがあるのか、確実に戸惑とまどうはず」


 なんたって、周囲の地面と同じ色なのだ。茶色の中にある、茶色いベース。


「絵を描いてるわけじゃないから、たぶんセーフ。ただ、色をっただけだし」


 完成したペンキの中に、監督は二塁ベースをひたしていく。さらに三塁ベースにも、同じ処理をほどこした。


「今日の試合、これで勝ったな」


 相手チームの機動力は、ふうじたも同然。われながら、見事な作戦だ。ふはははははは。


もう少し続くよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ