3/17
出会い②
想像もしていなかったことに驚き、思わず顔をあげてしまう。
ああ。眩しい。
もちろん、太陽も眩しいのだが、なによりも彼女の笑顔が眩しかった。
「あっ、ごめんなさい。
名前も名乗らずにこんなこというの失礼で
すよね。
わたし、闇槻 灯ってい
います。」
「神原 陽。」
思わず名乗ってしまう。
それにしても…だ。
「天文部」
「は?」
「天文部なんて、この学校にあったっけ?」
「ああ。わたしがつくりました。
といっても、5人以上で部活動認定、
2人以上で同好会。集まらなかったら、同
好会とも認められないんですけどね。」
彼女がそんなことを話している間に、僕の視線はまたアスファルトへと戻る。
「だから、はいってください!」
という彼女の言葉を無視して、僕はまた歩き出す。
誰にも関わらないと決めたのだから。




