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しつこい勧誘
「ねぇ、お願いですよぉ…。
入ってくださいよぅ。天文部。」
彼女と出会ってから、3日がたった。
あの日から、毎日彼女の声を聞いている。
文句はいつも同じ。
「天文部に入ってください。」
だった。
「だから、僕は一度断った。」
「一度断られたぐらいじゃ諦めません‼」
どうやら、彼女は僕の1番苦手とするタイプの一つのようだった。
底なしの明るさと、ポジティブ思考。
友達も多く、なかなか顔も可愛いらしい。(僕はよく顔を見ていないので分からない。)
朝、休み時間、放課後。
毎日毎日同じ言葉を聞くこちらの身にもなってほしい。
「お願いですよぉ。
入ってくださいよぉ。楽しいですよ。
天文部。」
あぁ。もう。
「名前だけだ。
名前だけ書いてやるから、もう僕に構わないでくれ。」
7日目で限界がきた。
というか、もとからこうしておけばよかったのだ。
「本当⁈」
声のトーンが上がる。
僕は用紙に名前を書いた。
「ありがとうっ。」
そう言って彼女は、どこかへ走り去って行った。




