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 明日は、休みなさい。そういわれてから1週間。いまだに学校に通えていない。

自称・婚約者の方の件が長引いているのか、そのまま退学させて家に入れてしまった方がいいのではないかという話が出ているとかないとか。そんな内部事情を教えてくれているのは久しぶりに会えた海斗兄さん。用事があって喜一さんのところに来たら、暇を持て余している私の気晴らしになればと部屋に通されたそうな。

「そんな話になっているだね。できれば、外に出してほしいのだけど」

「無理だろうな。自称が大量に出てきたので処理しているみたいだ。麗しい顔にクマを作っていた奴らがいた」いい物を見たという風に笑っているのを見て、かなり他人事だなー

「他人事でいるけどね」

「ま、そのうち俺らの誰かが派遣されるからそれまで我慢しろ。勝手に出歩いて拉致・監禁とかされたくないだろ」少し怖い顔をして忠告してくれたので、こっそり遊びに行くのは中止しておこう。

「友達と遊ぶくらいは許可してほしい。勉強はもう厭きた」テーブルの上に広げられている参考書を見てため息をつく私を見て、変わらないと笑っている。

「勉強ができないから採取とか調合に特化するために頑張ったのに。護身用に戦闘にもある程度、対応できるように頑張ったのに」げんなりとしている私を見て

「計画倒れだな。特化しすぎたというか、面倒な人間に目をつけられたというか。なんというか頑張れ!!」いい笑顔で言われたが、もうすぐ30後半になる人にされてもうれしくない顔をされた。

「そういえば、うちの友達をしごいてくれたみたいだけど?」

「しごき?そんなことをしたか?」

「夏休みにキャンプに連れていかれた。とか言ってたけど」何を言ってやがるんだよ。という顔をして聞いてみると

「ああ。そういえば、キャンプに森に行ったな。一人に3日分の食糧を持たせて1週間ほど放置したが」それがどうした?となんでもない風に言ってくれるけどさ

「どうした?じゃないと思うんだけど。まだ、半年しか勉強してないのにいきなり傭兵会社の夏キャンプを体験しなきゃならないの。普通に考えて欲しいんだけど」呆れていうと

「見習いの内容より簡単だ。それに何かあったら困るからな。一応、見張りをつけて放置したから大丈夫だろう。そもそも、お前が色々としたから他の学生よりも早めに現実を見せた方がいいんだ。それがあいつらのためになる」先輩からの愛情だ。と言っているがどうだか

「あいつら。三人一組になって野営・食事・採取していたぞ。しかも、簡易セットで体力回復剤を作ったり詠唱できる奴らは付加魔法を使ったりして勉強したものを工夫して何とかしていたぞ」驚いた。と言っているけど、自分の持てる力を使って現状を打破しようとするのは誰しも考えることだろうし、何かありそうなときは簡易セットを持って歩いたほうがいいと夏休み入りの時に話していたので、バックにいつも入れていたのを使っただけだろう。

「夏休み明けに、友達全員が携帯用の聖書を持っているのを見て驚いたんだから。それに普通に暗器・ナイフなどが制服に忍ばせていたのもキャンプのせいでしょ?今まで、ありえないとか言ってたくせに、本当に大切だよね。って言っていたの見てびっくりしたんだから」

そう伝えると、そうか。そうか。と満足げに笑っている。私の友達をどうするつもりなんだろうか。兄貴たちは。

 「機嫌が良くなった見たいだな」そういって喜一さんが入ってきた。笑いながら私の隣に座って腰に腕を回してくる。何度かやめるように腕を叩いていたが、やめる気配がないので諦めた。

「海斗君。美弥の気分転換に付き合ってくれて感謝するよ。この部屋にもちょっかいを掛けようとするな内部の人間もいたのでね。凄腕の護衛と名高い君がいてくれるだけで、大分楽になったよ」笑っているけど、警備の方大丈夫かね。

「そもそも。急に私見たいな人間を婚約者に据えるから、一部の人間に納得してもらえないんだと思うよ。自分たちの都合がいい感じに持っていこうとしていた奴とか。いるでしょ?喜一さんは、おじさんに指名されて次代だけど、他家のものが。とか考える人間もいるから本来なら内部の人間と婚約した方が最善だったのでしょ?」と聞いてみる。

私の発言を聞いて頷いている海斗兄さんと逃がさないように腕の力を込める喜一兄。

「普通はな。内部でも面倒なことになりそうだから、性格を理解しているお前を据えたんだろうがな」海斗兄が喜一さんの代弁してくれる。面倒な事になる内部と性格も知っていて信用出来る外部の義兄妹たちなら後方を選んだという事か。それだとこの密着はカモフラージュ?

「カモフラージュなはずないだろうが。条件があったから執着している美弥を獲得したんだろうな。条件が合わなくても獲得するだろうがな」笑いながら席を立って行ってしまった海斗兄。

「邪魔者も消えたからね」と言いながら膝の上に私を座らせた喜一兄。

「お前が俺以外の人間の隣に立つのも、笑っているのも気に食わないからな。どんな手を使っても私の隣に置くつもりだったから気にするな。自称・婚約者の意図が読めないのが問題だったが、明日あたりから学校に行っても良いぞ。採取などはもう少し待ってくれ。護衛役が見つかれば、今まで道理に活動できるから」そういってキスを降らしてくる。

 喜一さんが言った通り翌日から学校に通えるようになった。調合と布製品を作成することしかできないが、部屋にこもっているよりは良い。

「やっと家から出して貰ったんだね」と笑いながら一緒に調合をしている友達。販売できる規格のものは、お小遣いように販売していいと言われているので、体力回復剤を複数を一緒に作っている。

「体力回復剤は、大目に出しても買い取り拒否されないよね。護衛クラスの人たちがいつも買っていくからだからなのかな?」

などと言いながら、手は止まらないのは素晴らしいことだと思います。私語を注意しようとした先生も、適格に調合している私たちにどう注意していいのか、困り顔だ

「で、自称はどうなったの?」

「さあ。なんか、喜一さんの方でごたごたしているみたいで、犯人の割り出しが出来てないみたい。何かあったら困るから散歩とか誰かついていないとダメだって言われた。海斗兄さんが昨日来ていたから、依頼を出したんじゃない?校内の採取も何かあれば困るから。と言ってたし。しばらくは調合と機織りだけだね」

「ふーん。大変だね。一般人だからとか以前は言っていた美弥がね」

「だよね。でも、君らだって誰に目をつけられているかわからないから、気をつけなよ。一目ぼれとかもあるみたいだし。優秀?だから息子の嫁にとかになりかねないのが、有力者だったりするのよね」笑いながら忠告すると縁起でもないと怒られてしまった。

共通の教室に行くと私の進路を塞ぐように立つちょっとイケメンさん。

「どなた?」と聞くと私の顔をじっくり見た後、鼻で笑う。

「優秀な喜一さんが、寵愛する婚約者がいると聞いて見に来たが、お前のような人間が寵愛されるとは。媚びるのがうまいのか具合がいいのか。捨てられる前に身を引いた方がいいぞ」と言って出て行った。周りの人間が驚いていたり・私の代わりに怒ってくれているが、なんというか浅はかだなと思ってしまう

「何あれ。あれが次期なんだ。あそこ、あいつの代でつぶれるね」と私より頭の回転がいい友達に言うと少ししてから

「そうだね。おじさんの子供である美弥は、他家だったら真っ先に喜一さんの候補に挙がる人間の一人だろうね。おじさん達との繋がりを考えると。それがわからないのならそこまでの人間だろうし。おばさんの苗字を名乗っていても、ある程度の力がある家ならわかることなのにね」

「あんなのが自称・婚約者とかなんじゃなのかな?母さんの方のつながりが欲しくて。とか。自称だから知らないと言われてしまえばそこまでだし。一緒にいる所を見たことがないなら公式に一方的に発表しても笑われるだけなのに」面倒だ。その前に、公的に喜一さんの婚約者だと夏のパーティで発表しまくって歩いたのに。あの苦労はなんだったのだろう。

 食後、ゆっくりしていると喜一さんが、思い出したように

「そうだ。自称について処理しておいた」と言い出したのは1か月後の事だった。

「飛び石な感じでしか情報が出ていたから時間がかかった。自称を称していた人間たちの多くは、君の母親とのつながりが欲しくてと父親の方のつながりを見込んで息子に勝手にそう教えていたのと。候補者だと伝えたのに、勝手に婚約者だと思っていたとかもあった。一番困ったのが、お前が赤ん坊だった時に顔見せパーティに参加しただけで、婚約者だと言っていた人間もいる。どれも低いレベルの家や傾きかけた家などだったので、こちらから出向かなくても周りに話を通しただけで済んでよかったと思う。それと、美弥に失礼なことを言ったやつも、個人的にといった感じで話を流したら紳士の風上にも置けないとか言ってはじき出されたみたいだ」と言いながら私を抱きしめている。

面倒事が終わってよかったのか、喜一さんの影響力に困ればいいのか何とも言えない感じなのだが、これで安心して散歩やらなんやらが出来ることになるといことだけはわかった。

「明日は、ゆっくり2人だけで散歩に行けるな」と言いながらベッドの方に連行されてしまった。

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