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何だかんだと話をしながら寮に戻ると玄関前に寮長が寮母さん一緒に立っているのを遠目で確認出来た。紺のブレザーとチェックのスカート姿は遠目見ても可愛く思えるが、採取や戦闘時にそんな格好をしていると怪我をする事目に見えて明らかなので、私を初めテント村で生活している友達は軽装として皮の防具を身に付けている。このような格好をしているのは私達以外では教会を根城としている人が主だ因みに戦闘関係の適正が有っても寮生達は授業中以外は制服で過ごしている。何が有っても直ぐに対応出来るのが理想だと思うのだが
話がそれた。玄関前に居る寮長が私達に気づき何やら緊張した顔で近づいてくる。
私の前で一旦停止して何か切り出そうとしているらしいがお腹が空いているのでさっさと移動したい私
「何かご用ですか?」声がけしたが返答がないので移動しようと歩き出す
「ちょっと待って。貴女に話があるの」覚悟を決めたように手に力を込めて握っているのを見て、寮長から見た私ってどんな存在なんだろう。好意的な印象を持ってないのは理解できるけどな。と思いつつ
「なんのご用件で?」聞き返すと顔色を悪くしている。話があると言われて用件はと聞いただけなんだが・・・
なんですかねこれは。と寮長の側に居る寮母さんを見ると肩をすくめてなにも言わない。「付いていて欲しい」としか言われて居ないようだ。周りにいた友達は薄情な事にテント村に戻ってしまっている。私が寮長ごときに怪我をしないことを解っていて、例え攻撃されても寮母さんが助けてくれるであろう。との判断なんだろうが、何かね・・・
青い顔で話を切り出さない寮長と横に立って居る私の図は端から見ていると私が悪者の図だと思われる。
「用がないなら良いですか?」寮長に声をかけたのち寮母さんにお辞儀をしてテント村に向かう私に
「待って。注意します寮生活を乱さないで下さい」涙目で言ってくるがなんのことやら理解できない。そもそも、男といちゃついている寮長の方が乱しているような気がするのは間違いなのだろうか。困った風にしている私に
「部屋で生活してないのもそうですが、男性を侍らしたり・他の生徒を巻き込んで問題を起こしたりして。何を考えているの」そう言われても。心当たりがないので困っていると寮母さんが
「警備の人のことだと侍らしたりは。問題っといっても元々はこちらの対応が悪くてテント村だったり逆恨みでの事だからね」フォローを入れてくれるそこまで解っているのなら、寮長をどうにかするか環境をどうにかして欲しいのだが。テントじゃゆっくり寝れないし。雨風をしのげるだけでも良しとした方が良いのかしら?
まだ、来て1週間位しか経って無いのに前途多難だな。
ため息を付きつつ寮母さん見ると
「ほら、行くわよ。彼女に抗議しても問題は解決しない。そもそも、彼女は被害者よ」そう言われても納得していない様子の寮長。私もそうだが、周りが見えていない状況なんだろう。今までは彼氏(先生)が問題を解決していてくれたのか、状況の異常さを教えてくれる人がいなかったのか。両方だったのかも知れないないな寮長を見ると。それが、いきなり来た外部生徒が掻き回して問題行動をしているってな感じなのだろう寮長的には。だから注意したまでのこと。なのに寮母さんは問題児の肩を持つ。それは納得行かないだろうな。
「何で!何で寮母さんはこの子達の肩を持つんですか!この子達のが来ていてから寮の穏やかな生活が」肩を震わせて涙を浮かべている。
「あ〜。何て言ったら良いか判らないけど、貴方の箱庭壊してしまったようですね。でも、異分子入っただけで壊れる世界なんて私が来なくても遅かれ早かれ破綻する世界なんですよ。そんな世界に固執しないで違う世界に目を向けて見ればいいのでは?」忠告する私を睨み付けて
「貴女何かに言われたくない。ここから出ていって。私の生活を壊さないで!」怒鳴られてもな。どうにもならないことだと思うんだ。壊れてしまった物は
怒鳴られて困った顔をしている私と泣いている寮長を困りながら寮長をなだめている寮母さん。どうにもならないのでその場を離れテント村に帰る。面倒事を増やしてしまったみたいだな。これで、喜一兄さん達だけだったら楽なんだけど咲耶姉さんが居るからな〜強化しないと駄目かしら?無論、友達は守るけどさ。姉さんの旦那さんとか来ないかな?健斗兄たちはいても戦力にならないから
さて、どうしようかな♪無理に明るく考えないと胃が痛くなってしまうが対策を練らないとだめだろう。鬱になる。
先に帰った友達に愚痴りながら自分のテントに進んでいくと長身の男性が女性を抱き締めていつのが見える。とわいったものの、本当は包むように抱き締めているため抱き締められて居る人の髪しか見えないけれど。誰が誰を抱き締めているのなんかわかりきっているので気にしないが、友達は頬を赤く染めて目のやりどころに困っている。
「すみませんが、人のテント前でイチャツクのは辞めていただきたい。以前、同じような事で忠告した記憶があるんですけど」声をかけている私に
「辞めなよ」制止している友と声をかけられ邪魔されたことを怒っている男性
「妹だからといって無粋じゃないのかな」笑顔だけれど目が笑っていない男性に非難されるも私は、悪くないの気にしない。無視して横を通り荷物を置いてから喜一兄に先程のことを報告しにいく。それについてくる姉夫婦。
「と言うわけで、逆恨みが発生しました。対象は私のみだから大丈夫だよ。1人の時に襲われると思うから返り討ちにしてもいい?」一応聞いてみると疲れたような顔をしてため息をつかれた
「敵を作るのが上手な妹だな」報告を聞いて笑っているのは姉の旦那。私を守る必要はないから軽くとらえているが、そっちの方が私は動きやすいから良いんだけれど喜一兄にが問題だ。何せ護衛対象が攻撃されるとわかった上で受けて立つとか言っているのだから
「どう攻撃してくると思う」隣に居る海人兄さんに聞いている。わかっているけど確認作業が大切です。みたいな?
「まあ。今までみたいに物理的攻撃をしてくるだけならすぐに対応できるが、中傷や経済的な攻撃をされたらどうにもならないと思うぞ」コメントを聞いて対策を練っているようだけどさ
「そもそも、経済的な攻撃って何?防具・武器・回復系の生産物も自分たちで用意しているものもあるし学園の外で買っているものが大半だし。寮の設備って言っても風呂はすでに外で済ましているしご飯も自分立ちで作ったり外食したりしているしね。学校の設備を使用不能にするくらいの権限は彼女にはないでしょ?そもそも、学校に勉強しに来ているのに使用不可とか許可を下してしまったら元も子もないような気がするし。学校の方では、これ以上問題を起こして欲しくないって思っていると考えられるからそれについて許可は下りないと思うんだよ。個人的な中傷なんて気にしなければいいだろうし」そういう私を見て残念な顔をしている喜一兄
「それで、いいのか?相手は結構大物の娘だぞ」情報提供をしてくれるのは咲耶姉を胸に抱いている旦那さん。
「とはいえ、第2夫人の娘だからそれほどの権限はないはずよ」突っ込みを入れている咲耶姉。寮長は私と同じような立場なんだ。なら余計に自分に甘い顔をする人を疑わないといけないような気がするけどな。
「お前みたいに考えられるようなら問題を起こさないし。丸め込まれないのよ。そもそも、あの子は確か婚約者がほかにいて卒業と同時に妻になる予定だったはず。夏のパーティーでそう発表していたのを聞いた気がするのよ」少し困った顔をしながら情報を流してくれる咲耶姉。
「となるとこの状況で外から人が入ると困るのはあちらの方だと思うんだけど。私を攻撃したことで余計なことになるとは考えられないのかな?というか、代わりの部屋を用意するのに何日かかっているのかな学校は。テント村を運営できないように部屋を与え普通の授業を受けさせる。ただそれだけのことが」
「できないから俺らがここに派遣されているんだろうが」話の途中で否定しないでください喜一兄。
「それと、咲耶姉さんはいつまでここにいるの?お目付け役といっても報告だけですぐに帰るんじゃなかったの?」質問すると
「こんな状況を報告して問題ないと思っているの?」逆に質問されてしまった。お母さんの心配をかけることになるだろうが、どうしようもないことだと思うよ。そこらへんは保護者としてきっちり母さんが抗議してくれるだろうし。お父さんだって私はどうでもいいとしても最愛の妻のお願いを無視できないからそれなりに圧力をかけてくれるだろうしな。
「どうにかなるんじゃないの?お母さんの矛先をほかの誰かに移動させれば。そこらへんは、腕の見せどころじゃない?」首をかしげながら聞いている私を駄目だこいつという顔で見ている大人たち。何か間違っている?
「そういう事を言うからお母様が心配するのよ。自分の身を守れないわけじゃないのに適当すぎるってこの前も」顔をしかめて言われてもこの前っていつのことですか?咲耶姉の敵対陣営が間違って攻撃され他ので、反撃して腕を骨折したとき?父さんに逆恨みして来た時におとりになって内臓を少し傷つけたとき?色々ありすぎて胃潰瘍になった時の事かな。色々ありすぎて何を指しているのかわかんないんだよね。去年の夏は、間違って毒殺されそうになって寝込んだし。そういえば、あの時に見舞いに来てくれた寿一さんの笑顔が怖かったな。
「何を思い出しているんだ?」押し黙った私を見て喜一兄が聞いてきたので、そのまま説明するとため息をついてから今後のことについて説明してくれた
「逆恨みを買ってしまったのは致し方ない。ある程度の攻撃なら自分でどうにかしてくれるだろうからそこらへんは任せるが、中傷・噂については立ってしまったらどうにもできないが美弥のことを見ればおのずと嘘だとわかるだろう。授業自体も受け持ちの教員が2人しかいないので説明・理解を求めればそれで問題ないと思う。それと、このことは美弥姉上から他の兄妹に報告してもらおう。反撃しないことで助長してきたら社会的につぶすことも考えてないといけないからな」喜一兄が指示だししているが、なめられたら終わりの世界にいる上の兄妹たちは大変なんだな。
「ということで、お前は次の授業まで食事をとった後にこれに目を通すように」と出されたのは見合いの候補者選びの書類でした。




