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週明けの月曜日。月曜日がこんなにも恐ろしいと感じたの初めての体験だった。身体が怠い。気が滅入る。「職場が爆破予告されてないかな」とか「電車が止まってないかな」など、会社に行かなくてもよい理由を必死に考えた。結局、妄想が実現することはなく、満員電車に飛び乗った。
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「おはようございます。」
出社していた先輩たちに挨拶をし、自席に座る。先週の金曜日に処理ができなかった書類が積まれている。「今日中の終わるわけないな」と若干やけくそ気味になりながらも、始業のチャイムがなる前に書類に手をつけた。
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「綱島くん。ちょっと来てくれる?」
メガネが似合う先輩の澄野さんに呼ばれた。
「なんですか。」
俺は気怠げに返事をし、彼女の元に行った。
「申し訳ないんだけど、この書類全部シュレッダーしてくれる?今手が離せなくて。よろしくね。」
申し訳なさを微塵も感じない彼女の口調に若干苛立ちを覚えた。本当は「俺も忙しいんですから、自分でやってください」と言いたかったが、有無を言わさない彼女の態度に圧倒されてしまった。
「分かりました。」
「今日も残業だな」と思い、山のように積み上がった書類のシュレッダーを始めた。




