彼らは死ぬまで変わらない 彼らは死んでも変わらない
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最近、見慣れた人間が調子が良い。
今までの成果を受け入れられたのかなんなのかわからないが、批判というものがいつの間にかなくなり、少しずつ称賛の声が生まれるようになり、それは少しずつ広がっていき、いつのまにか彼の支持率は50%を超えていた。
それと同時にぼくらの中で変な安心感と、ぼくの中で、ある違和感がが生まれた。
彼なら大丈夫!あの人ならやってくれる!全てを変えてくれる!
何が大丈夫で、何をやってくれるか、全て変えてどうする?と思いながらもぼくは彼を見た。
彼の大きな敵はいなくなり、小さな敵は相手にならず、批判の声は小さくなり、それと同時に称賛の声が大きくなった。
すごい!私達の味方!こちらの事を考えてくれる!
何がすごくて、いつ味方になるようなことを言ったのか、庶民的な発言をしたのか…移民に対する批判をしていたがあれをそう捉えたのか…だとしたら的が外れているのではないか…やはりピンとくるものは一つもない…。
ん?っと、いうよりもぼくのこのもやもやはいったい何なのだろう?
ぼくの考えはいつの間にか古い物となり、皆の前に出していたものがいつの間にか場違いとなっていた。
この前まで彼の発言に眉間にしわを寄せていた人間が、今ではぼくの発言に眉間にしわを寄せている。
執拗に彼を誉める口を見て、その大きな口に大きな石を入れてやりたくなった。
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この前まで無礼な態度を見せていた人間が今では頭をへこへこと下げ汚い歯を見せ笑っている。
この前まで私の言うことを全て否定していた人間が今では全ての言葉を肯定している。
彼らは大きな者に寄生してその大きな者に賛同し自信を持たせ敵と矛先を明確にし攻撃を仕向ける。
大きな者の大きな声の後ろで大きな声を出す事で大きな者を更に巨大だと思わせる。
大きな者が勝てば共に出世し負けを確信すれば平気で裏切る。
義理や人情などがなく平気で噓をつき平気で人を欺く。
人を見下しプライドだけが高く自らを思慮深いと思うナルシスト。
もっと上へもっと上へ!
彼らの真っ黒な目が…目まぐるしく動く口が舌が…縦にしか動かない顔何も言っていないのに動く肩…体のいろんな部位からそんな声が聞こえてくる。
天井を天井と思わない人間…全てのことに満足しない人間…食事を平気でまずいと吐き捨てる人間…
彼らは死ぬまで変わらない
彼らは死んでも変わらない
そんな人間にはなりたくない…なりたくない…
「…」
彼らを俯瞰してみると…私と喋っているかと思いきや目をぎょろぎょろさせ他の主人を探している。
他の主人を見つけた時の為に私の言葉の節々に短所を探している。
「…」
彼らは必ず敵に回る。
少し大きな敵をとても大きくする術を持っている。
もやもやや嫌悪感を具現化し敵を一点に絞ることができる。
「邪魔だ…とても…」
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不自然な死…皆の不自然な目…不自然な自分の芝居
自然な考えで辿り着く…明確な答え…だけど見つかるはずのない証拠…全てのことに圧力のある現状…認めるはずのない容疑者…
そうなると人はどうなるのだろうと思った。




