大きなバスの中に百人の乗客がいた
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長距離の大きなバスの中に百人の乗客がいた。
その大きなバスの中で皆席に着き走行している。
運転手が言った
「この先は太陽の光が強く皆さんの目を悪くさせてしまうので目隠しをしてください」
この言葉に乗客の95人が疑問に思いその内10人が運転手を強く批判した。
「なんで!」「どうして?」「だったらサングラスとかでいいだろ!」
「申し訳ございませんがお願いいたします」
運転手はそう言って頭を下げた。
何も思わなかった乗客5人は目隠しをしたが周りの状況を見て外した。
運転手は何も注意しないままそのまま走り出した。
少しするとピカッと太陽光がバスの中を包んだが少しまぶしく感じるくらいでどうということはなかった。
「こんなんで目隠し?」「必要ないだろ」「過剰に言いすぎ」
先ほどの批判が強い乗客10人が更に批判を強くする。
周りの乗客90人は彼らの言葉に頷く。
「ぼくら大丈夫でしたよ?」
「えぇ…まぁ…」
彼らは運転手に詰め寄ったが運転手は少し困った顔であいまいな返事をするだけだった。
「なんだよ…」「何がしたかったんだ?」「意味不明」
乗客たちのもやもやは少しずつ大きくなった。
「え~」
少し時間が立ち運転手から放送が入る。
「また少し太陽の光がとても強い箇所があります。目を悪くしてしまう可能性がありますので目隠しをしてください」
今度は少し鮮明にわかりやすく説明した。
「は!」「あほ!」「ま~た言ってら!」
強く批判する人間は10人から20人になり目隠しに違和感を感じない人間は5人から3人になっていた。
誰も目隠しをしないまま強い光を浴びる。
皆目を細めはするがやはりそれ以上何がどうするわけでもなかった。
批判はさらに強くなる。
「なあこれ意味あんのか?」
席を立ち運転手に詰め寄るものが5人現れた。
「…」
運転手が何も言わないのを見ると詰め寄るものが5人から10人に増えた。
皆はそれを面白半分で見ている。
夜になり皆が寝静まり朝になった。
辺りを見渡すと少し空席ができていた。
数えてみると10席空席になっていた。
立っている人間はいないいしトイレにもいない。
「…」
10人にいなくなっている。
その10人は昨日運転手に詰め寄っていた人たちだった。
皆が顔を見合わせる。
「あの、運転手さん…10名ほどいないんですけど」
「下車しました」
「あの、降りてもいいんでしたっけ?」
「よくありませんがどうしてもとのことだったので」
「ぁ、はぁ…」
それから少し静かになった。
皆大きな声ではなく少し小さな声で語った。
「彼らは降ろされた」「運転手に喧嘩を売るとこうなる」
そんな憶測が出る中一人の人間が言った。
「彼らは殺された…」
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彼らは殺された…
そんな言葉が出たときは皆が鼻で笑った。
だけどそれと共にそれらしい証言が次々と出てきた。
「昨夜寝ているとドン!という大きな音と共に小一時間バスが止まった」
「その時運転手は外に出ていきしばらく帰ってこなかった」
「出る時に何かタオルのような物と何かを吹きかける容器を持っていた」
「と…いうことは…ぼくらは運転手を敵に回すと…殺される…」
「え~」
運転手の放送が突然入る。
皆は驚き瞬時に顔を見合わせる。
「また少し太陽の光がとても強い箇所があります。目を悪くしてしまう可能性がありますので目隠しをしてください」
ぼくらは瞬時に目隠しをする。
その時60人の人間が目隠しをし30人の人間がしなかった。
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それから何度か目隠しのアナウンスがあった。
やはり目の不調を訴える人が出なかったので目隠しをする人間は今回20人を下回った。
それと共にまた不審な声が上がる。
「やはり意味ない」「何がしたいの?」「目隠しをしてる間に何かされてない?」
皆がまた疑心暗鬼になる。
だがそれと共に
「まぁ別にしててもいぃ…」「目隠しするだけだし…」
という声も少数ながら出てきた。
「え~また少し太陽の光がとても強い箇所があります。目を悪くしてしまう可能性がありますので目隠しをしてください」
「出た出た」「もういいよ」「はは」
今回目隠しをした人間は10人で80人の人間はしなかった。
すると事件が起きた。
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「目が痛い…」
そう一人の女性が言い出した。
皆の顔が一様に曇る。
彼女の目は少し充血していた。
「だ、大丈夫?」「と、とりあえず目をつぶって」
皆はそう言って彼女に目隠しをさせた。
「え~また少し太陽の光がとても強い箇所があります。目を悪くしてしまう可能性がありますので目隠しをしてください」
今回は60人の人間が目隠しをして30人の人間がしなかった。
それから少し時間が経つと
「じ、自分も目が、痛いです…」
「わ、私も…」
急に2人が目の不調を訴えた。
私達は慌てふためき運転手に病院へ行くよう勧めた。
3人は病院に行き帰ってこなかった。
ぼくらは87人になった。
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皆3人の心配をした。
詳しいことは何もわからなかった。
何も聞かされなかった。
「あの3人は大丈夫なんですか?」
一人の人間が運転手に聞く。
「ごめんなさい私も何もわかりません。私もあの3人のことが心配です」
運転手はそう答えこちらを見て頭を下げた。
「あぁ…ぃぇ…そうですよねすみません」
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その発言で運転手を悪く言うものが急にいなくなった。
「早く病院に連れて行った運転手はえらい」「すごい」「判断力ある」
そして称賛の声が出るようになった。
「え~また少し太陽の光がとても強い箇所があります。目を悪くしてしまう可能性がありますので目隠しをしてください」
今回70人の人間が目隠しをしそれを見てもう10人の人間が目隠しをして7人の人間がしなかった。
それから何度か80人が目隠しをし7人がしなかった。
そうすると1人の人間が7人の人間に言った。
「なんで目隠ししないんですか?皆してますよ!」
その言葉は少し威圧的で棘がある言い方だった。
「は?いや!何も起こらないから!だからしてないだけ!」
受けた棘をそのまま跳ね返すような言い方で7人のうちの一人が言った。
「おいなんだその言い方!」「今の言い方おかしくない?」「やだ~はは」
目隠しをする80人の人間がざわざわしだす。
攻められた一人の人間はむきになって喋る。
「いや!というよりもさ!あんたらもしてなかったじゃん!急になんだよ!」
「結果が出てんだよ!」
一人の人間が立ち上がりとても大きな声で言う。
「3人の人間が病院に運ばれ帰ってこない!目隠しをしろと言われてしなかった人間がそううなった!この事実があるのになぜしない!」
「いや!ちょっと待て!あの3人は目隠ししてただろ!してたけどああなっただろう!」
「だったらなおさらダメじゃないか!君は何を言ってるんだ!」
「いやだって!あんたが間違った事言ったから…」
80人の人間は鼻で笑いながら彼を見た。
6人の人間は頭を抱えながら彼を見た。
「だってあいつら3人とも皆してない時から目隠ししてて…」
「だから何が言いたいんだ!なおの事危険だと言いたいのか君は?だとしたらありがとう」
80人の人間は笑って手をたたく。
「いやだからなんかおかしいんだよ…なんか裏でなんかあるような気がして」
「だったら証拠はどこにある!3人が嘘をついて何の意味があるというんだ!」
その夜7人はバスを降りた。




