表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

私の提案を笑顔で頷き拍手喝さいを浴びせればよい

        〇


 人間にはランクがあることに気が付いた。


 それらはクラスの中ではもちろんのこと、意外だったのが自分のクラスだけではなく他のクラスでもランク付けはあり、それらは全ての学年どこのどんなクラスにもあり、それらはぼくら生徒だけの話ではなく先生同士にすらランク付けがあった。誰が偉く、誰が偉くないのか、偉い人間には頭を下げ、偉くない人間には頭を下げなかった。


        〇


 誰か一人に狙いを定め、その一人を追い込んだ。


 追い込まれた相手は、しだいに抵抗しなくなり、下ばかりを見るようになり、悪い連鎖を断ち切ることをあきらめ無気力になり、様々なことに無関心になっていく。


 今まで何人かの人間を陥れた。


 陥れられた人間の行動には今言ったような共通点が見られた。


 周りも追い込まれていく人間に対して、静かに彼らを追い込んだ。


 追い込まれた人間に声を掛けず、輪に入れず、孤立させた。


 追い込まれる前の彼を蹴ると周りが騒然とした。だが、それを毎日することで、一発を二発にすることで三発にすることで、周りはどんどん静かになり、怯え、無関心を貫くようになった。

 

 僕らはクラスの一番上になり、何をやってもよくなった。


  〇


 弱い立場になった人間を蹴る人間は3人から4人になり、自分の知らないところで5人から6人になり、それは自分のクラスだけにとどまらなくなった。


 人間はどうやら、自分よりも立場の低いもの、蔑むものを作りたいようだ。


 こいつよりは下じゃない、それを実感し安心するのが自分だけではないことに気が付いた。というよりもそれらは生きている人間全員にあって、下の人間ができたとわかると何をしてもいいと思い、どんなことでもしだす。 人が増えれば増えるほど酷さが増し、世にも醜いことを考え実行する。


 それらに関わらない人間は怯えているか、下を見て笑っているか、無関心を貫き通すか。


       〇


 彼らは自国の成長の妨げになっている。


 彼らは自国と隣り合わせなのに自国の名前ではない。


 同じ顔をして同じ言葉をしゃべるのに自国の者ではない。


 彼らの収益は自国の収益として計算されなければならないのにそれがされていない。


 彼らは彼らのルールの中で生き私達は自国の人間ではないという自己主張のようなものが見受けられる。


 腹が立つ。


 彼らが空を見上げることが腹が立つ。


 彼らが自国と同じ言葉を話すことが腹が立つ。


 彼らのルールの中で平和に暮らし笑顔を見せることが腹が立つ。


 見せた笑みの歯並びがそろっていない事にも腹が立つ。


 前を見ること横を見ること…何かを買い何かを食べること…歩くこと走ること転ぶこと…ひざから血が出てそのケガを治す事…全てが許せない。

 

 あの土地を私の物にできたらもっと有益に使うのに。


 なぜあのような土地の使い方をする。


 家ばかりを作りなぜもっと有益な会社を作らない。


 あそこに有益な会社を建てそこをビジネス通りにする。


 あそこにはカジノのようなギャンブルの場所を作り異国からの人間もたくさん集まるようにする。


 家などもっと隅のほうに作ればよい。


 なんなら我が国の余っているところに住まわせてやってもよい。


 そうすると一年あたりの利益…我が国の成長…飛躍的前進…他国との差別化…その他諸々がうまくいく。


 この地球で我が国が真ん中に立ち我が国に従い、私の提案を笑顔で頷き拍手喝さいを浴びせればよい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ