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2-12

「あぶない! 光太郎くん!」


 空にいる光太郎に起きた危機に気が付いて、木戸根が叫び。片手を上げるが、木戸根の瞬間凍結でも、空中を目に見ない速度で飛んでいる物体を凍結できない。


 物体が、光太郎の目前まで迫ったようだ。


 しかし、光太郎は目を瞑っていた。実は優れた聴覚器官で、風を切る音を聞いていたのだ。


「今だーーー!!」


 瞬間的に、光太郎は正面に向かって、目を瞑ったまま炎のまとった手刀を斜めに思いっ切り振り落とした。


 ジュッと、焼け焦げる音が辺りに響き渡る。


 光太郎が目を開けると、目の前には透明な硬質の殻を纏った。見たこともない緑色の体液が流れ落ちている生物がいた。


 透明な殻から、その生物の内蔵が見える。

 心臓のようなもの。肺のようなもの。胃のようなもの。それに、筋肉や脂肪のようなものまである。


 それにその生物は酷い臭いで、ちょうど火傷を負っている顔の部分を左手で抑えているが。左手や腕のようなものも特異で、至る所に電極が伸びている。


 その生物が、突然耳障りな寄生を上げると、鋭い目でぎょろりと光太郎を睨んだ。


 こ、こいつが……。


 あのカプセルに入っていたのか?


 光太郎は、そう思うと静かに震えだした。


「光太郎くん! 今行くよ!!」


 木戸根が光太郎の加勢に、素早く空を飛んでいくが……。

 だが、光太郎は大きく息を吸うと、吐き出すと同時に両手を面前に突き出した。

 途端に、カプセルからでてきたはずの生物は破裂し、燃え上がる。


 光太郎が発した念は、非常に高温の熱を発したようだ。

 生物が跡形もなく。

 燃え散った……。


 光太郎は、別に恐怖で震えていたのではないのだった。

 鈴姉を殺害した。宇宙からきた謎の生物たちへの憎しみによる……震えだった……。


 木戸根は、空中で起きた一部始終の出来事を見て口を開いた。


「あ、そうか! どうやら、君はパイロキネシスなんだね。パイロキネシスとは、ギリシャ語でパイロ。火や稲妻だね。キネシスとは動きという意味なんだ。だから、火を自在に操っているんだね……なんで、その翼が生えているのかは、さっぱりわからないが……」 


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