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「翼……? ああ、これか? 空を飛ぶのに必要だから……クラスメイトにつけてもらってるんだ」

「つけてもらったって?」


 木戸根さんは、目を丸くして驚いていた。シーンと静まり返るような雰囲気だが、緑色の空からは、未だにカプセルが大量に降ってきて地上で轟音を奏でている。


「ああ、そうだぜ」

「ふんふん……。そうだねえ。きっと、そのクラスメイトは、アンプサイを使ったんだと思うんだ」

 

 なん?

 何だって?


「ア……アンプサイ??」

「そう、アンプサイ。動物が持つ特殊能力なんだ。ぼくたちの能力は、仏教では神通力。あとは六神通と呼ばれているんだけど。『仙仏合宗』などの道教の内丹書では、それ以前の能力のことをそういっているんだ。今では超能力。いや、異能と呼ばれているんだけどね。でも、そのクラスメイトの異能の力は人が持つものではなくて、動物の持つ特殊な能力に似ているんだよ」


 藍川……お前。人間の姿をした動物だったのか? どうりで……。アニマル系の恰好をするアイドルと縁があったんだ。 


 って、いや! ちっがーーーう!

 そんなわけないだろ!


 あいつは、むかし取り巻きに聞いた話だと、ただ大の動物好きなだけだったぞ。


「いやー、ハッハッハッハッハ。すまないね。君のクラスメイトは、ただ動物に似た異能を得ただけなんだ。本人は大丈夫。ちゃんとした人間だよ」

「そうか……」


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