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木戸根はふむふむと、何度も頷いてから。
「その星宗さまという人は、多分。噂でしか聞いたことがないけど、この日本の政界を裏で牛耳る偉い人だろうね。あの星宗さまか……ぼくも会ってみたいな。よし! こうしよう。ぼくも天台学校に行くよ。そこで、教鞭を振るなり、異能の力を振るなり。何でも言ってくれ。後、缶コーヒーをむやみに空で捨てないように。いいね」
「あ、ああ」
緑色の空から無数に降りだしているカプセルを、光太郎と木戸根は、静かに見ていた。地上では、破裂音が轟き。カプセルの中の水が、噴水のようになって、こっちまで飛沫が飛び散りそうだった。
「じゃ、天台学校は君の下にある学校だね。ぼくはちょっと、あのカプセルをなんとかしてくるよ」
「ええ? なんとかって、それじゃあ、意味ねえぞ! 俺が焼くから!」
「いやいやいや、ぼくの異能の力は……瞬間凍結さ。それと、空も飛べるんだよ」
木戸根は話ながら下方へと、ゆっくりと降りていった。
「……瞬間凍結? 凍らせるんだ……」
「そう、それでぼくは友人と違って、見捨てたわけじゃないけど、助かったんだ」




