↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
25/27

そのころ帝都では

 お話合いが開始するんです。


ブックマーク11ですと!?読んでくれた人がいた・・・

 クズしかいなかった


「それで、なんでこうなってるのか説明してもらえますか?」


 竜と龍のOHANASHIでスタンピードを終局に導き、帝都に戻ってきてみればまぁ・・・色々と衝撃的なことになってましたよ、奥様・・・


 ギルド付近は野戦病院のように簡易テントが組まれ、屋外にも多数の負傷者が。ギルド内も可能な限り病床を並べてるし、職員や回復のできる冒険者が右往左往している。なにがあった?

 僕の記憶では勇者や騎士団が喚き散らす前まではそこまで冒険者側に被害も出てなかったし、ポチや香織が薙ぎ払うときも、ほとんどこちら側に被害が出てないのは確認してたし、ミネルバ他ドローンさん部隊もそれらは録画してたはずだ・・・

 それがなぜ・・・


「ただいま、アイシャ?これどう言った状況なの?

 一番奥にいたスタンピードの元凶の竜と龍は話し合いの結果例の無人島にいてもらってるから、安心していいよ」


 アイシャも国は違えど元ギルド職員だ。有事ということでお手伝いに走り回ってた。ポチと香織は・・・屋根の上で重なり合って寝てた。タイトル『猫と妖精』

 とりあえず詳しいことが知りたかったので、カプセルハウスに帰ろうとすると、家の前に騎士が立っていたので、城壁の資材置き場に偽装したセーフハウスに行き、ミネルバに撮ってもらってた映像を見せてもらった。そこにはあまりにもひどい有り様が映し出されていて、本気で帝国と手を切ろうと思わせるほどだった。


 まず、香織の総攻撃とポチが薙ぎ払ったことにより、魔物の九割が消滅。文字通りすマッシャーで消滅。その後も小さいとはいえミサイル類での攻撃とアイシャのメイス無双で無事な素材がほぼ皆無。それは別にいいんじゃない?ヤッた本人が素材に無頓着ならね?

 後列に位置してたホブゴブとかそこそこの魔物は冒険者が協力して駆逐してたし、その素材に関しては倒したもの同士で話し合えばいいよね?

 騎士団は結局何もしてなかったのに、貢献値に見合った魔物の素材を帝都に収めろ!って、お前ら何と戦った?記録映像あるからね?

 勇者連中も半数以上がキチガイだったようで、戦勝の一番の功労者である勇者に美少女フィギュアと動いて喋るロボットをよこせ!って、完全に香織とポチやん。馬鹿か?

 ギルドカードに記載された討伐魔物数ランキングでトップだった花形遊撃隊は、全身筋肉痛で横たわってた上に、どうやら闘い足りなくて、力尽きるまで騎士団や他の冒険者と戦ってたそうだ。


「知らんがな!」



◇◆◇



「ギルマスーいますかー?勝手に入るよー居ない?居留守?」


 ギルドホールに入るとそれまで騒がしかった周囲がピタッと静かになった。

 殺気を纏って入ったからね?


 初期位置が悪かった患者さんや職員さんは、僕が近くを通るときに気を失い、所々で水音も聞こえるが、名誉のためにそちらは見ないように心がけた。結局入り口からギルマスの部屋までの、僕の通ったあとには死屍累々(死んでないよ?気絶だよ?)だった。

 当然部屋の中にも殺気は伝わってるようで、中に入るとギルマスは自分の脚にナイフを突き立てて、必死に我慢してた。


「ギルマス?そんな自傷パフォーマンスしても僕の気は変わりませんよ?『ヒール』サァ、話し合いましょうか」


 ギルマスにとって長く死んだ方がマシと思える時間がスタートしたのだった。


「さて、何処から話し合えばいいですか?そこの部屋の隅に立てかけてある生ゴミからですか?」


 スタンピード前に部位欠損を回復させた魂のないおっさん×2だ。


「あれは・・・こちらでなんとかするから気にしないでくれ。

 それよりも、あの時の映像なんだが・・・何か申し開きはあるかね?」


 おれ?僕が悪いことになってるの?


「それはどういうことでしょうか?納得のいく答えを要求しますが」


「ショウが無抵抗の冒険者を戦場に追いやって・・・騎士団に歯向かった・・・勇者を傷つけたのは、戦場を混乱に追いやった重大な違反行為であり、謝罪とこちらの要求する物品の即時提出を求めるものである」


 それ、上の方からの要求文章丸読みでしょ?てかそれまじで言ってんの?正気を疑うよ?


「ギルマス?それ皇帝からの文章まんまでしょ?だいじょうぶですよ?この部屋にはさっきから遮音結界も覗き防止もかけてあるので、ギルマス本心の言葉を聞かせてください」



「ほ、本心も何も今言ったのが俺の心からの言葉だ」


「・・・」


「ギルマス?短い間でしたがお世話になりました。僕らは今日をもって帝都ギルドを脱退します。いまから宰相閣下とも話をしてくるので。それでは」


 ギルマスが立ち上がって何か言おうとしたが、喋らせる前に指向性の殺気と威圧を全力で放っておいたんだが、心臓まで止まっちゃったからとりあえずスタンガンで復帰(やり方適当)させておいた。


 指向性とはいえ若干逸れたようでホール内に意識のあるものはいなかった。


「アイシャ。香織。ポチ。出かけるぞー?着いてこいよー」


 もうね、面倒事しか想像できなかったから直接宰相閣下の家にJUMPして来たよ。転移じゃなくて物理ジャンプで。


「宰相閣下、今お話し大丈夫ですか?大丈夫ですよね?大丈夫じゃなくても、周りにいる騎士さん方、何処かに行ってくださいね?それとも物理的に何処かに行きたいですか?アイシャ?愛用のメイスかしてもらえる?」


 槍のようなメイスを構えると、蜘蛛の子を散らすように消えていった。


「さて、OHANASHIの時間(尋問)ですね」



◇◆◇



 宰相閣下の自宅に行ったはずなのになんであんなに騎士がいたんだろう?逃げる算段でもしてたのかな?


「宰相閣下、先ほどギルドでお話しして来たんですけど、宰相閣下は何か申し開きはありますか?」


 びびってるね・・


「わ、わたしはお、脅しには屈しないぞ!」


 なんでやねん!


「遮音結界!宰相閣下?話したいこと話してもらえますか?」


 宰相閣下は胸の内を吐露した。

 皇帝の指示とはいえあのような結果になるとは。

 この目で見てもあの醜態は到底容認できるものではない。

 皇帝に助言や口添えもしたが一切受け入れてもらえなかった。

 悪いのはショウ達で、勇者には一切の非がない。

 賠償と素材と何もかも全部をよこせ。

 とか・・・あれ?そんなセリフ数ヶ月前にも聞いたような・・・流行ってんの?


「わかりました。最後にひとつだけ聞かせてください。貴方は僕らの『敵』ですか?」


「断じてそのようなことはない!」


「それが聞けて安心しました。それでは、皇帝に取り次ぎをお願いできますか?ショウが賠償の件でぜひ話をしたいと」





 皇帝との話し合いは思いの外すんなり通り、翌朝には謁見の準備が整ったんだが、その時の皇帝の顔ったら・・・


 なにもかもワシのおかげでうまくいったわい!


 みたいな顔してて気持ち悪かった。


 その場には当事者の騎士団員と勇者もいて、やれあの男が戦闘行為を邪魔しただの、魔物の素材を盗んだだの、勇者を斬りつけただの、勇者の持ち物を盗んだだのと、言いがかりどころか根も歯もない嘘八百並び立てて、挙句魔物を手引きしてスタンピードを起こした張本人だとか、魔族の手先だとかどんどん謂れのない罪が加算されていく・・・


「で?どうすればいいんですか?」


 盗んだ素材とフィギュアをよこせ!賠償金を払え!払えなければアイシャを性奴隷にしてよこせ!おまえは鉱山で死ぬまで働け!



「ミネルバ!帝都中にドローン散開!病人も怪我人も仕事中のやつにも全てのやつの目に付くように展開しろ!」


「きゅっ!」


 帝都中にドローンさん‘sが展開され、スクリーンも設置された。ついでにとある場所にも連絡を入れておいた。

 謁見の間には縦三メートルよこ五メートルの特大スクリーンだ。展開が終わったとミネルバから報告があったので、さっそく上映会の開始だ。


「さて皇帝陛下並びにクソ騎士団と屑勇者の諸君、あの時の映像と音声付きで見てもらおうか。これを見てさっきまでのことをまだ言えるようなら、言ってくれ。可能な限り善処する」


 

◇◆◇



「まず最初は・・・勇者を守った仲間のポチに対する勇者の所業だ。

 次は香織に対する勇者の所業だ。

 この二点、おかしいところがあるか?

 次はアイシャに対する勇者の所業だが・・・セクハラだよな?

 それらに対する騎士団の台詞が・・・これなんだが、このとき戦闘開始から何分経ってた?なんで騎士団は抜刀してないの?

 同時に勇者は何してるの?おいかけっこ?戦闘に参加してるって気持ちあるの?お遊びですか??

 冒険者の遊撃担当者さん?後方部隊に紛れて何してるの?仕方がないから背中押してあげただけでしょ?支援もかけて。

 それでも勇者たちはお花畑の蝶々でも追いかけてるの?そこ戦場だよ?君らの後ろには戦えない民がいっぱいいるんだよ?理解してる?

 戦況が芳しくないから奥の手使ったけどさ、これしなかったら民はどうなってたの?

 後、この二匹がスタンピードの元凶なんだけど、話し合いに応じてくれて和解してくれたんだけどさ、こいつらが暴れてたら民どころか帝都滅んでるよね?

 

 さ、ここまでがスタンピード当日の出来事で、今からが後日譚だ」


 そこで一旦スクリーンの映像を消して、昨夜のギルドと今日の謁見のまでにやりとりを流した。


「さて、皇帝陛下とその他の皆様、何か申し開きはございますか?今なら聞き入れますが」


「卑しい冒険者風情が、なんだ?金でもよこせと脅すのか?

 我は皇帝ぞ!そのような戯言には屈しんわ!」


「今のセリフも全部撮ってありますし、これまでの映像は帝都全ての人間に見てもらってますので、どのような感想をお持ちになりますかね?特に勇者と騎士団の行動と言動。それと・・・あぁ、ちょうど到着したようですね

 ご紹介します此方金の龍と真紅の竜スカーレットクィーンさんです」


「なんだクソジジイとババアではないか」


「「あ“?」」


 あ~ぁ・・・この場にいる宰相閣下だけバリア展開して守るとして・・・他は知らん!


 竜と龍は皇帝の言葉にイラッとして、人型から本来の姿(サイズ)に戻ったことで、謁見の間どころか帝宮壊滅である。もちろんその様子は全民に流れていた。

 皇帝のバカな発言で帝都が破壊されるのではないか。と。


 後のことは面倒だったので宰相閣下に丸投げしておいた。


 その後もギャーギャー言われて面倒だったので全力で殺気と威圧を展開したら、三日位帝都は静かだった まる



 竜と龍も静かだったよ? 



◇◆◇



 幸いなことに死者は出なかった。出なかっただけで傷者は山のように出た。

 責任問題でまた僕らの名前が出たが、宰相閣下がなんとかしてくれて、僕らは後片付けを行っている。どこの?魔物を討伐した野原をだ。

 あからさまにミンチになってたり採取不可能な魔物が放置され、悪い病気やそれを求めて魔物が寄って来ても困るっていうから、収納庫に眠ってた重機を使いましたとも・・・建築現場で見かけるような重機を・・・最後は水平も出してツッルツルにしてあげましたよ!数年は草も生えないでしょうけど・・・まるでコンクリートのような硬さでガラスのような表面。試しにボーリングの玉(なんであった!?)投げたら止まらなかったよ・・・面白がって『青空ボウリング場』って作って遊んでたら最初は低ランク冒険者がきて、徐々に中堅が来出して・・・終いにゃ良識ある騎士団連中も参加し出して、とうとう屋根がつけられて、娯楽施設になってしまいましたとさ。

 会長さんは出店してきて、一大テーマパークのようになりました。ボーリングレーンが100以上並んでる姿は・・・


 ギルドの方は、お咎め無しとのことだったので、今後一切関わらないことにした。見かけても無視。話しかけられても無視。寄って来ても無視。なぜか絡んでくるギルド員・・・でも無視。無視。無視。むし。ムシ。虫。guildは虫。



   Gか!



























 そろそろ魔族関係の話を宰相にしてみるか・・・と思ってたんだけど、聞いたら頭の痛くなる答えが返ってきたよ・・・


「宰相閣下!魔族ってどんなやつですか?」


「魔族は山の向こうに住んでる蛮族でな?魔法に特化した気持ち悪い色の部族だ」


「エルフって知ってます?」

 

「エルフは山の向こうに住む魔法を上手に使う部族で、肌の色が気持ち悪いのが特徴だ」




 なぜこの見解で同一種では?という疑問が浮かばないんだろうか・・・?

 もしかしたらエルフとダークエルフ(定番の色違い)でわかれてるのだろうか・・・?いや、皇帝があんな壊れだったことも考えれば・・・実際に行ってみるしかないよな・・・


「採取閣下!」「誰がだ!」


「失礼、宰相閣下、ちょっと山の向こうに遊びに行ってくるので、ポチ連れて行きますね?

 後、残った勇者の教育もしっかりしておいてくださいよ?あんな頭の中にお花畑移植された勇者とか、何かあった時に滅亡のキーワードですから」


 まぁ、あの程度の山なら数秒で戻れるし、ドローンさんも届くから、何かあったら連絡し合いましょう。と挨拶をして、旅立つ準備に入るんだが・・・



「特に用意するものないよね?」



◇◆◇



 誰がこんなことを予想し得ただろうか・・・

 そういえば帝都にいる時も、魔族の侵攻とか魔族関係の話って聞いたことなかったよな・・・魔族に対抗するために勇者召喚したってんのなら、大抵は魔族側から偵察やちょっかいがあってもおかしくないしね?それに・・・宰相の言ってたエルフも、魔族と切り分けて話をするんなら、帝都に一人くらいいてもおかしくないよね?って、疑問がどんどん増えるんだけど、その理由もすんなり解決

したんだよね・・・



「まさか山の向こうに壁があって、あんな巨大な落書きがしてあるなんて・・・」



『ここは世界の端です。引き返しなさい』



 ファっ? 



「な、訳あるかぁぁぁぁぁぁ!」


「ショウ様あそこ!世界の「世」の字の四角いところに何か違和感が・・・」


 行ってみるか・・・そこには人が普通に入れるサイズのドアが設置されていた。




 フォワぃ?


「開くかな?・・・鍵かかってないな・・・ん?」扉の向こうは普通に世界が続いてた。


「香織、ちょっと周囲を見て来てくれないか?あ、ミネルバも行ってきて」


 しばらくすると香織が何か叫んで、ミネルバと一緒に戻ってきて


「ショウ様!大変なことがわかりました。ミネルバの映像を見ても、驚かないでくださいよ?」


「なんだよ香織。えらい引っ張るじゃないか・・・ミネルバ、見せてくれるか?」


「・・・きゅ・・・」


 ミネルバの反応もおかしいな・・・本当に大問題なのだろうか・・・

 そしてミネルバが見せてくれた映像には・・・


「な、な、なんだと・・・」


 驚愕の光景が写っていた・・・

 安定の屑が多かった・・・

 召喚適正年齢って何才だろう?

 そして壁の向こうで見た光景とは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。