第60話 男嫌い
次は土曜日更新予定です。
ハッスルタイムが書きたいという衝動に駆られて予定外のシナリオを ⋯⋯
〜155日目〜
ハクハとともに街道を歩いて王都に向かう。
道中、グレンズの見回り兵とすれ違うこともあったが女性化したクレンを見抜くことはできず、無事に目的地へと入ることができた。
そう言えば目的地に入ったのだから男性に戻そうかと提案したんだが、クレンが拒否。
妹に会うまではこのままでいいらしい。
なぜだろう?
疑問に思いつつもその足でシャルル・ラーマーンの屋敷を訪れた。
「ハクハだ」
巨大な門が開き中へ招き入れられる。
さすがは王の娘。
屋敷の敷地は想像より広く、奥の屋敷に行くために馬車に乗ることになった。
馬車が石畳の上を走る。
その左右にはきちんと隊列した見目麗しき女性たちで形成された兵団。
シャルル・ラーマーンの私兵たちらしい。
「妹は大の男嫌いでな」
窓の外からクレンへと視線を移す。
「兵も側近にも男は1人もいない。先に言っておくが会っても驚かないでほしい。あいつは身内である俺にすら素顔を見せたことがないんだ」
「それはどういう意味だ?」
「言葉通りさ。会えばわかる」
馬車が止まった。
先ほど見えていた屋敷へと招かれる。
赤い絨毯にシャンデリア。
高そうな絵画や壺の類。
ガザドロフの城を思い出したが、彼女より趣味は良さそうだ。
「上がってきなさい」
二階から声が聞こえてきた。
ハクハ先導の元、階段を上がって声の主の部屋の前へ。
「ここからは入っていいのはクレンとデューイだけだ」
「いや隼人も入れてもらう」
「 ⋯⋯ 男は」
「隼人」
その目がなにを告げているのかすぐわかった。
「スキルで豊月隼人の性別を『男性』から『女性』に改編」
みんなの前で俺が女へと変わる。
「クレンから聞いていたけど ⋯⋯ すごいスキル」
「だろ。で、ハクハ。これでも無理か?」
「くくく。女になったのなら問題ない──失礼」
扉が開かれると、中には武装した女性兵数名と椅子に座った白いドレスの女性が。
──なるほど、そういうことか。
白いドレスの女性。
彼女が多分シャルル・ラーマーンなのだろう。
顔に中世ヨーロッパなどで騎士がつけているような兜をつけていた。
皐月と卯月を残して部屋に入る。
「遅かったですわね、お兄様。もう死んでしまったのかと思いましたわよ」
「相変わらずの口の悪さだな」
「それが私の取り柄ですから。それにしても、そのお姿 ⋯⋯ 先に報告は聞いていましたがどこからどう見ても本物の女性にしか見えません。どういうことでしょうか?」
「こいつの」
俺を指す。
「隼人のスキルだ。性別やいろんなことわりを反転させるらしい」
「まあ! なんて素敵なスキルでしょうか。ぜひとも世界から男というゴミクズを消し去ってもらいたいところですわ。特に、実の親に毒を盛るグレンズとかいう最低男には。そう思いませんか、お兄様。いえ、お姉様?」
「やっぱり真相を知っているわけか」
「もちろんですとも。このシャルル・ラーマーンを甘くみないでください。それでお父様を助けられる方法があったのですか?」
「この隼人のスキルを使えば親父は助かる。その為にも親父に会わないといけないが」
「 ⋯⋯ わかりました。その為の機会は私が作りましょう。それまではここでの滞在を許可します。ハクハ、あなたの隣の客室を使わせなさい」
話は終わりだとばかりにシャルルは椅子から立ち上がり、隣の部屋へと移動しようと
「なあ、1つ聞かせてもらってもいいか?」
俺が引き留める。
「グレンズだっけ? そいつの近くにミツトモ商会のムァイケルという奴はいないか?」
「誰か知っていますか?」
シャルルも側近たちも首を横に降る。
今回もムァイケルが関係しているかと思ったが、どうやら杞憂だったらしい。
「知らないならいい。ありがとう」
今度こそシャルルたちは部屋を出て行った。
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その晩、クレンズ・ラーマーンこと俺は隼人に頼み込んで男性に戻してもらった。
隣の部屋をノックする。
「俺だ」
返事を待たずに中に。
「入っていいとは言ってないが」
「じゃ、追い出せばいい」
「あたしにはできないとわかっててそれを言うか」
くくく、と不気味な笑いとともにハクハは俺を自分が座ってるベッドの横へと招待してくれた。
腰を下ろすと、すかさずハクハが肩に頭を乗せてきた。
「 ⋯⋯ 帰ってくるのが遅い。あたしがどれだけ心配したかわかってるのか?」
「すまない。向こうで色々とゴタゴタに巻き込まれてな」
「言い訳はいらない。態度で示して」
上目遣いに見られながら突き出される唇。
触れるだけの軽いキス。
「 ⋯⋯ これだけ?」
「隣にあいつらがいるしな」
「 ⋯⋯ あたしのことを嫌いになったのか? 会ってないうちに別に好きな女ができたのか?」
「そんなはずがないだろう!」
「だったら──」
唇を押し付けられながら押し倒された。
「証明して」
再びのキス。
今度は舌が割り込まれる。
舌と舌が絡み合い、いつしか互いに相手を貪っていた。
「んぅ」
胸に手を伸ばすとハクハの体が震えた。
「 ⋯⋯ だめ」
唇を離し、俺に馬乗りになったまま姿勢を正される。
「服の上からじゃ嫌」
ボタンを外しハクハが上着を、さらに下着も脱ぎ捨てた。
白く美しい肢体が露わになる。
その中でも2つだけあるピンクの存在に目が奪われた。
「見るだけじゃなくて触って」
両手を胸へと持っていかれる。
大きくはないが小さくもないちょうどいい大きさの柔らかい胸。
「んっ! もっと優しく ⋯⋯ あん。そ、れぐらいが気持ちいい。あ、だめ! 先っぽコリコリしちゃんんぅ!」
手を止めてみる。
「 ⋯⋯ ?」
潤んだ目で見てくるハクハ。
「 ⋯⋯ で」
「きちんと言ってくれないとわからない」
「止めないで!」
動きを再開。
「ん! あっ! ぁ、んん、ぅ! ああん」
ハクハはピンクの部分を触るたびに体が震え声をあげる。
「ん?」
なにやらお腹辺りが濡れているような気が ⋯⋯
手を伸ばしてみる。
「今そこ触っちゃあああああああああん!」
一際大きな声とともにハクハの体が反り返った。と思えばぐったりとした様子で俺にもたれかかってくる。
「 ⋯⋯ っちゃった」
耳元でボソッと呟かれた言葉はうまく聞きとれなかった。
聞き返そうとしたけど、それより早く
「次はあたしの番」
ズボンを脱がされた。
そびえ立つ山に手を伸ばされる。
「そう言えば ⋯⋯ あたし以外に好きな女はできていないと言ったが、もちろんこれもあたし以外に使ってないよな。まあ、使ってたらどうなるかわかってるから大丈夫だよなくくく」
今にもかぶりつきそうな──否! 今にも噛み切りそうな雰囲気のハクハに背筋が凍る。
「も、もちろん。俺はハクハ一筋、浮気なんかしてない!」
「そ。なら──」
一舐め。
「可愛がってあ・げ・る、くくく」
夜はまだまだこれからだ。




