第57話 女神のスキル
次回更新は月曜日を予定しています。
〜149日目〜
お腹が大きくなった光の女神が空に戻った次の日のこと。
目を覚ますと、俺の枕元に1人の赤ん坊が置かれていた。
胸元に手紙が置いてあったので読んでみる。
『こちらの世界では育てられませんのでよろしくお願いします。
あなたの女神より』
早っ!
もう生まれたのかよ!!
しかもスキル選択なかったんだけど ⋯⋯ ステータスはどうなってるんだ?
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マーキュリー
豊月隼人とメキューナの第一子
Lv:1
HP84/84
MP121/121
攻撃79
防御63
魔力142
魔防111
速度59
幸運62
一般スキル
回復魔法Lv1・治癒魔法Lv1・光魔法Lv1・風魔法Lv1・魔力増幅Lv1・魔力操作Lv1・魔力分与Lv1
女神スキル
改編(一部不許可)
交信
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名前もすでにつけられてるし!
ったく、雌豚のくせして。
今度あったらお仕置きだな。
『んなことしたら逆に喜ぶんじゃねえのか。意外とお仕置きしてもらうためにわざとしたのかもよ、かっかかか!』
あるかも。
逆になにもしないほうがあいつにとっての罰になりそうだな。
『あいつなら放置プレイと割り切って楽しむぜきっと、かっかかか。んで、知らんスキルはあったのか?』
2つあった。
俺にもきちんと反映されてたよ。
魔力分与
『指定した相手にMPを分けることができる』
想像通りのスキルだった。
問題は女神スキルという欄に記載されたこれだ。
改編(一部不許可)
『世のことわりを改編させる』
どういう意味だ?
『そのまんまの意味だぜ。極論を言えば死んだことすらなしにできるスキルだ。ま、さすがにそこまでの権限は許されてないだろうが、桜雪嬢ちゃんたちの呪いぐらいは解けるぜ』
本当か!?
『試しに使ってみればいいじゃねえか。ここにも1人いるんだろ?』
それもそうだ。
スキル蛇食いに蝕まれているジョイの元に行くとクレンとフラヴィオがいた。
2人の前でジョイにスキルを使う。
「スキルでジョイの体内に巣食う『呪い』を『祝福』に改編」
使った瞬間にジョイの顔から苦悶の表情が消え去り、とても穏やかな寝顔へと変わった。
これで大丈夫なのか?
『ああ。さすがに喰われたスキルは元に戻らないが魂を失うことはもうない』
十分だ。
よし、桜雪たちのところに早く戻ろう!
部屋を出ようとしたら、
「隼人、頼みがある!」
「隼人様、お願いがあります!」
2人から呼び止められた。
〜150日目〜
蛇神のところに戻り、桜雪とさくらの呪いを解いた俺を待っていたのはエルフの出産ラッシュだった。
スキル選択に関しては竜人族のときと同じくスルーした。で、出産を終えたエルフから順に俺のポケットから這い出てきて、赤ちゃんを捧げてくる。
抱っこ&名付けを求めているらしい。
「この子は男の子か。じゃ、エル一郎で」
「ありがとうございます!」
次のエルフがポケットから出てきた。
「この子は女の子か。エル一子で」
こんな感じで計63名のエルフに名前をつけていった。
全員が元気に生まれてきてくれたのはとてもいいことなのだが、残念なことが1つ。
スキル蛇食いの影響で、誰1人としてスキルを持ち合わせていなかった。
名付けが終わるとエルフたちは里へと戻っていった。
「隼丸様、この子にも素敵な名前をよろしくお願いしますね」
蛇神が大きくなったお腹を愛おしそうにさすりながら俺の横にやってきた。
「もう決めてあるよ。男の子でも女の子でも名前はクルルカンだ」
「クルルカン」
蛇神は大きくなったお腹をさすり、
「いい名前ですね。気に入りました」
「だろ。そう言えばオーガは?」
「小さな女の子が目を覚ましたら去っていきましたよ」
「そっか。ゆっくりと話してみたかったんだけどな。残念だ」
「隼丸様も ⋯⋯ 旅立つんですよね?」
俺の裾をちょこんと握る蛇神。
可愛らしい仕草をするじゃないか。
「それなんだけど、蛇神さえよければ陸の国で一緒に暮らさないか?」
そう提案すると蛇神は輝かんばかりの笑顔を見せた。
「よろしいのでしたらぜひとも!」
肆の国編完
ここから先は余談だ。
誰知れず王城に戻った俺は真っ直ぐフラヴィオが待つ部屋に向かった。
「お待ちしておりました、隼人様」
「 ⋯⋯ 本当にいいんだな?」
「お願いします」
「後悔しないか?」
「もちろんです」
「──わかった。俺の前で屈んでくれ」
フラヴィオが跪いた。
頭に手を置く。
「スキルでフラヴィオの性別を『男性』から『女性』に改編」
スキルを使った途端、フラヴィオの胸辺りが膨らみだし、体全体が丸みを帯び始めた。
男性だったときも美しくみえた顔立ちもさらに磨きがかかる。
「あ」
「どうした?」
「いえ、その ⋯⋯ 今まであったものが急に引っ込んだ感じがしまして」
思わず下半身を見てしまう。
「ちょ、やめてください!」
あ、声も前より高くなっている。
「ごめんごめん。けど、もう完全に女性になったみたいだな」
「そう、なんでしょうか?」
「まだ実感が湧かないんだろう。そのうっ!」
いきなり唇を奪われた。
「どういうつもりだ?」
「実感が湧かないんで湧かせてもらおうかと思いまして」
「だからと言って──」
「それとも汚れた私を抱くのは嫌ですか?」
上目遣いに潤んだ瞳。
以前は男性だったからブレーキがかかったものの、今は完全なる女性。
「いまさら冗談でしたって言うなよ」
「もちろんです」
今度は俺から唇を奪った。
服の上から胸に手を伸ばす。
大きくはないが確かに膨らんでいる。
感度は ⋯⋯
「んぅ!」
良好のようだ。
そのまま突起を指で弄んでみる。
「ぁ、だめ ⋯⋯ そこ、弱いんでんんぅ!男性のときより、はぅ! 気持ちい、です」
「こっちはどうだ?」
下半身に手を這わした瞬間、
「っっっ!」
フラヴィオが体を震わせながら仰け反った。
「お、おい、大丈夫か?」
「す、ごか ⋯⋯ たです。これが女性の体なんですね。最後までするとどうなるのかな」
フラヴィオの視線が俺の下半身を捉える。
「あの、隼人様。それを、私にい ⋯⋯ てください」
「それってなんだ?」
「 ⋯⋯ 意地悪しないでください」
「いや、だって、それじゃわからないし」
「 ⋯⋯ その、テント張ってるものです」
フラヴィオが恥ずかしさのあまり泣きそうになってる。
光の女神のせいでいじめ癖がついたのかもしれない。反省反省。
俺はフラヴィオを寝るように促すと、ズボンを下ろした。
「あ、あの! 後ろは経験済みですけど、前は初めてなんです。できれば優しくしてもらえいたぁ! 待って待ってください。もっとゆっくり、優しあん。だからあん! そんぅなに激しくつあん! でくださ、さ、ささああああああああああああああい!」
次からは伍の国編となります。
新嫁候補出ます!




