表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第ニ章 強引に諸国漫遊
40/69

第37話 ゴブリンくんが行く 〜その4〜

番外編です。


明日は本編に戻ります。

我はゴブリン。


名前はまだない。


「ゴブ様〜」


名前はまだない。


「ゴブ様ってば」


名前はないのだ。


「 ⋯⋯ ゴミ様」


「せめてゴブと呼べ!」


「やっと向いてくれた」


「あ ⋯⋯ 」


ワニーの狡猾な罠に引っかかってしまった。


こやつ、進化してから頭がよくなったからな。


「して何の用だ?」


「ワニーたちはどこに向かってるのかなって思って」


「知らん!」


胸を張って答える。


エモル率いるイエローモールたちに地上までの道を掘ってもらったのはいいが、いざ外に出るとそこは見知らぬ樹海だった。


適当に森の中をさまようこと10日あまり。


食料には困らないが、いまだ出口が見えてこない。


⋯⋯ 同じところをグルグル回ってる気もするが気のせいだろう。


そういえば森を彷徨っているうちに配下が増えた。


後ろを振り向くと、我らに続くモンスターの群れ。総勢10匹。


「うむうむ。我も種に恥じない立派なゴブリンリーダーになってきたものだ」


「 ⋯⋯ ゴブ様、何度も言いますけど、こんな小物を仲間にしてどうするんですか?」


小物とは失礼な。


ピンクキャット、ピンクドッグ、ピンクナーガ、ピンクラビット、ピンクスワロー、ピンクマウスx4。


ピンク色で染めた自慢の軍団となろう。


なによりも我にはワニーには考えつかないだろう壮大な計画があるのだ。


ん!


あそこにいるはピンクリザード!

成長すれば二本足で歩けるようになるが、今はまだ成長途中の子供もようだな。


今のうちに手なづけるべし。


我 VS ピンクリザード(子供)


エクスカリバー6号(太い枝)で容赦なくボッコボコに殴ってやったら降参してきた。


我ウィン!


「貴様はこれからリザドと名乗るがよい」


ピンクリザードが首肯する。


同時に世界が止まる。


きたきたきたきた!


我の狙いどーり。


『特殊進化条件:異種族10種を従属にする。を満たしました。ゴブリンからオーガに移行できます。逸脱しますか? YES/NO』


YESだ!


はっはっは。

これでまた王に近づける。


時間が動き出し、白い光が我を包み込んだ。


いた、いたたたたた!


前回と同じような痛みが襲ってくる。

しかも今回は頭痛がひどい。


が、これもまた強くなるため。


我慢だがっまーん!


光りが弾けた。


さて我はどうなった?


目線が少し高くなったか。


体は ⋯⋯ おおお! 筋肉隆々ではないか!


色は赤色のままだな。


ワニーたちの反応は──


「ゴ、ゴブ様、そのお姿は?」


「進化したのだ」


「どう見てもゴブリンじゃなくなったんですけど」


「なんだと?」


鏡はないので川に走る。


そこに映った顔は我のまま。

でも頭に立派な角が一本生えていた。


これはもはやゴブリンではない。

オーガだ!


人型モンスターの中でも真ん中ぐらいに位置する種。

もちろんゴブリンより上だ。


ステータスはどうなった!?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ゴブ様(仮)

豊月隼人とゴブリンクイーンの第一子

Lv:1

HP3500/3500

MP812/812

攻撃2846

防御2019

魔力944

魔防863

速度1412

幸運77


一般スキル

剣Lv32・回復魔法Lv38・指揮Lv39・炎魔法Lv27・槍Lv1・遠見Lv6・言語Lv16・威圧Lv1・気合Lv1・再生Lv1


特殊スキル

福運

鬼力

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レベルは1に戻ったがステータスは元の数値にプラス補正されたようだ。


我はまだまだ強くなれ


GYAAAAAAAA!


突如聞こえてきたのは悲鳴だった。

それもワニーたちを残した方角からだ。


なにかあったのだろうか!


元いた場所目掛けて走る。


みんなは──無事だ。


悲鳴の発生源はここではなかっ


GYAAAAAAAA!


また聞こえてきた。


こっちだ。


「ゴブ様置いていかないでください!」


「貴様らはここに残れ!」


「ワニーも行きます!」


「 ⋯⋯ ピルフはリザドたちを頼んだ。ワニー、来い」


「はい!」


ワニーの手を取って、そのまま抱き寄せた。


「え、ええ? ゴブ様お顔が近すぎます!」


「すまぬ。貴様の足に付き合っておると悲鳴の主が死んでしまう」


ワニーの頬が赤くなっている。

目が潤んでいる。


なぜだろう?

熱があるのか?


おでこを触ってみる。


熱はないか。


「い、行きましょうゴブ様!」


「うむ!」


結局、抱いたまま走る。


GYAAAA!


悲鳴とともに刃と刃がぶつかり合い音も聞こえきた。


近い。


「いた!」


草むらに隠れる。


戦っていたのは赤い熊──レッドベアーだ。


見たら隠れる。

会えば逃げる。

戦うなんてもってのほか。

森の災いとまで呼ばれ恐れられている存在。


それが右手をもがれ、左目には大きな傷。

体の至る所から血を流していた。


相手は人間だ。


それもワニーと同じぐらいの幼女。


自分の背丈ほどある長刀を構え、ふと目だけをこちらに向けてきた。


バレている!?


なら仕方なし。


「ワニーはここにおれ」


我は堂々と草むらから姿を現した。


レッドベアーは驚き、人間の幼女は刀の切っ先をこちらに向き変えた。


「レッドベアーよ。もしも命長らえたらならば我から名をもらえ」


本来なら従属するようなモンスターではないが、この状況だ。


果たしてレッドベアーは──大きく頷いた。


「約束だぞ」


我は人間と正面から向きなおる。


腰からエクスカリバー6号を抜く。


「ここからは我が相手だ」


「 ⋯⋯ 森にオーガがいるなんて珍しい。でもやることに変わりはない。魔法剣付与『雷』」


人間が持つ刀に雷が宿った。


待て、待て待て待て!

それは反則であろう!

こちらは太い枝一本だぞ。


「いくよ」


「た、たーいむ!」


「ん?」


「少しだけ待て!」


考えろ。


あれに対抗するための武器は ⋯⋯


石。

無理だ。


木の棒。

無理だ。


大木。

持ち上げられん。


だったら ⋯⋯ は!


あった。


我としたことが自分がオーガになったことをすっかり忘れておった!


「ねえ、まだ?」


「もう少しだけ待ってくれ!」


我は自分の角に手をかけ、


「ぬおおお! ぬおおおおおおお!」


「 ⋯⋯ なにしてるの?」


「見てわからんとは愚か者だな。オーガの1番の武器である角を抜こうとしているのだ!」


「 ⋯⋯ それ抜けないと思う」


「そんなはずはなかろう! では何のために角があると言うんだ? 武器にするためであろう。レッドベアー、手伝ってくれ」


左手一本になったレッドベアーに角を持ってもらい、


「ぬおおお! ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


ポン。


軽い音とともに角が抜けた。


「見よ、抜けたではないか!」


ん、視界が赤い。


違う。


赤い雨が降っておるのか。


「ゴブ様、頭から大量の血が!」


ワニーの指摘でようやく角が抜けたあとから出血してることの気付いた。


慌てて回復魔法をかけて傷をふさいだ。


「危うく死にかけた。しかし、武器はしかと手に入れたぞ」


レッドベアーから角を受け取る。


⋯⋯ 持ちにくい。


どうやって使えばいいんだ?


手に引っ付かんのかこれ?


「ねえ」


「すまん。これの使い方がわからんのだ」


「 ⋯⋯ さくら、もう帰っていい?」


「え?」


「きみを見てるとなんかやる気がなくなっちゃったっていうか ⋯⋯ とりあえず母上のとこに帰る。バイバイ」


人間が帰っていく。


追い返した!


「ゴブ様!」


ワニーが飛びついてくる。


レッドベアーも生き延びて喜んでいる。


我は勝った!


「勝ったぞ!」




まだ見ぬ人間の父よ。


我はゴブリンからオーガになったぞ。


配下も増え、着々と勢力も増やしておる。


いつか必ずあなたを見つけてみせる!

少しでも続きが読みたい。気になる。という方はブックマークしてください。

モチベーションが上がります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ