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異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第ニ章 強引に諸国漫遊
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第28話 ハッスル三昧

〜105日目〜


魔龍を倒した次の日、竜人族では村あげての宴会が開かれた。


主役は俺と子供たち。


特に子供たちは誕生日パーティーも兼ねているのでおめかししている。


ただ子竜はところどころに赤くただれている箇所が残っていた。


見ていて痛々しい。

俺の稚拙な回復魔法では治しきれなかったのだ。


力不足のパパで申し訳ない。


「その顔、また気にしてますね。無事ならいいんですよ」


ミゾルトが慰めてくれる。


「今度、回復魔法が得意な子竜のお姉ちゃんを連れてくるよ」


「お願いします」


ミゾルトが離れて子竜の元に移動すると、代わりにイルがやってきた。


「魔龍討伐おめでとう」


「子竜やみんなの協力がなかったら無理だったさ」


「謙遜はよせ」


「本当さ」


子はかすがいでステータスが10倍にならなければ勝ち目はなかった。


それだけじゃない。


白虎が生まれていなかったら即死の魔眼で死んでいたはずだ。


俺は子供たちに守られているんだ。


つくづく痛感した。


「ん、文竜がぐずり出したな。ちょっと行ってくる」


イルのお母さんぶりも身についてきた。


次にやってきたのは長ヴァサエアさん。


「世話になったな、隼人。あんたをここに導いてくれたクフラ様に感謝だ」


「こちらこそ衣食住を用意してくれたり世話になりっぱなしだったから、少しでも返せたら嬉しいですよ」


ところで、とヴァサエアさんの耳元で小声で訊ねる。


「脱走をしようとした人間たちはどうするんですか?」


「魔龍の脅威がなくなった以上、ここに閉じ込めておく必要もなくなった。残りたい者以外は後日、あんたが山を下りていくときに同行させてくれ」


「わかりました。あとはカブリラですけど」


「追放に決定した。あんたには悪いけど、これまた一緒に連れていってくれ」


「人間と同じでふもとの街まででいいんですよね? それならおやすいご用です。庇う義理もないけど、それでも死刑とかじゃなくてホッとしましたよ」


「あんたは強いだけではなく本当に優しいな──うん、決めた!」


「なにをで


すか? と言う前にヴァサエアさんは立ち上がり、村人に向かってこう告げた。


「魔龍を倒した豊月隼人の子が欲しい者は集まれ!」


は?


聞き間違いか?


なんかわらわらと女性たち(ほぼ兵士さん)が集まってくるんだけど。


あ、握手を求めてきた3人の兵士やサーサもいる。


「ひー、ふー、みー ⋯⋯ 私を含めて28人か。ミゾルトとイルパーシブルも入れてちょうど30人とはキリがいい」


なにがでしょうか、ヴァサエアさん?

というかさりげなく自分を入れてなかった?


「隼人、これらはみな、今日からあんたの嫁だ」


「え?」


「今夜から順に子作りをよろしく頼む」


「え!」


「全員が孕むまでは帰さないと思っておけ」


「ええええええええええええええええ!」


俺の反論が聞き入ってもらえるわけもなく、今夜からハッスルしまくることになった。


収穫:卵が3個。


⋯⋯ ヴァサエアさん、どんなに若作りしてもあなたは無理ですって。


ちょ、さわさわしないで!


元気にならないから。


え、体は素直だぞって?


そんなはずは ⋯⋯ あれ?


ま、まさかそんなはずは


若さです。

若さゆえの過ちなんです。


だから許して。


許してくださーい!


卵が1個追加された。


ううう、汚された。


〜106日目〜


朝起きてハッスル。


交代してハッスル。


朝食休憩を挟んでからまたハッスル。


お昼ご飯まで4回ハッスル。


昼ごはんはイルがわざわざ人間の街まで行って精がつくものを買ってきてくれた。


それを食べてハッスル。


ハッスルハッスルハッスルハッスルハッスルってどんだけハッスルさせるんだよ!


自身最高記録の10ハッスル。


卵は双子ちゃんも合わして計12個生まれました。


〜107日目〜


昨日と変わらず朝からハッスル。


昼食休憩を挟んで


唐突にスキル選択画面が現れた。


イルの子供が孵るようだ。


ハッスルの最中じゃなくてよかった。


体捌きを選択してから、スキル魔眼のレベルが上がってることに気づく。


今までスキルレベルが上がったことなんてなかったのになんでだろう?


長押しで説明文を出すと。


魔眼Lv2

『魔力のこもった眼を持つ。能力は模倣の魔眼と判明。使用可能な魔眼:即死』


知らないうちにチート能力が増えていた。


寝ぼけて魔眼を使わないように気をつけないといけないな。


あ、そろそろ向かわないと。


家を出ですぐ女性陣に捕まって布団に戻らされた。


子供の誕生シーンに立ち会えず、代わりに新たな命を8個誕生させる俺であった。


〜108日目〜


イルの3人目の子供は白虎と同じ突然変異種だった。


全身の鱗が青い。

村の言い伝えでは神を下ろせる存在らしい。


名前は安直に青龍と名付けた。


白虎、青龍ときたら、あとは朱雀と玄武か。

鳥人の存在は知ってるけど、亀人とかいるのかな?


「お、お邪魔します」


お、今夜の相手が来たようだ。


見張り3人組だ。


1対1は恥ずかしすぎるので、みんな一緒に相手をしてほしいと向こうからの提案。


もちろんオーケー。


今夜も元気いっぱいハッスル!


外すことなく卵は3つ。


残りは3人だ!


〜109日目〜


朝からハッスル。


昼にハッスル。


夕方にハッスル。


夜が来る前にノルマ達成!


今夜は久しぶりに独り寝ができそうだ。


と思ったけど、ミゾルトとイルが乱入してきた。


「長に聞きました。明日、出て行かれるんですね?」


「 ⋯⋯ 子供が孵るのを待たずに出ていくのは悪いと思ってる。でも俺の家族はここだけじゃないから」


「わかってます。止めようとは思っていません。ただ

「最後に隼人のぬくもりを感じさせてほしい」


竜人族での最後の夜はしっぽりと過ぎていった。


〜110日目〜


旅立ちの日。


竜人族総出で見送られて、カブリラと大勢の人間を連れて山を下りる。


『とーーーーーーーたーーーーーーーん!』


振り返ると子供たちが手を振っていた。


「また来てくだちゃーい!」

『くだちゃーい!』


「必ず戻ってくる!」


手を振り返す。


「それまで母さんたちの言うことよく聞くいい子でいろよ!」


思い返せば短くも中身の濃い日々だった。


竜人族の村で過ごした日数──20日間。


子供の総数──子竜、文竜、眠竜、青龍+卵30個。


子供作り過ぎだろ!


反省。


今度来るときはみんなを連れてこようっと!



竜人族編 完。





余談だが。


近い将来、子竜をリーダーとした子供軍団は立派に成長し、ある国の建国に深く関わる。


そのときのすさまじい戦いぶりから、彼らは空の覇者と呼ばれるようになるのだが、このときの俺はまだ知る由もなかった。

明日は番外編です。

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