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異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第一章 増えゆく家族
18/69

第18話 魔法使い

〜76日目〜


仮縫いが終わったので女性陣が帰ってきた。


サスケさんの口利きによって街の装飾関係全てでドレス製作にあたってくれてるらしい。


なんか申し訳ない。


「して殿、その横のおなごは何者でござるか?」


さくらを抱っこしたまま虫けらを見るような目を向けてくる桜雪。


「いや、これはその」

「ぼくは5人目の奥さんでーす!」


「 ⋯⋯ さくら、あんな不埒者の側に寄ってはいかんでござるよ」


不埒者って!?


「あっちに行くでござる。ここにいるとバイキンがうつるでござるからな」


バイキン扱い!?


桜雪、カムバック!


さくらを、さくらを連れて行かないでー!


おじさん誰? が一歩近づいたのであった。


〜77日目〜


それは突然やってきた。


「な、なななんだ!?」


揺れている。


地震か?

いや、


「豊月様、多数の岩が降ってきています!」


隕石だと!?


外に飛び出て空を確認。


大小さまざま隕石が次々と我が家周辺に落ちようとしていた。


刹那、スキル『遠見』が発動。

隕石群の隙間からわずかに見えた青空。

そして、そこに浮かぶ1人の少女。


笑って、

嗤っていた。


これはあいつの仕業か!


「白虎はママたちと一緒にみんなを滝まで誘導。けが人が最優先だぞ! あとの子供たちは俺の背中に隠れながら魔法で迎撃!」


スキル『子は親の背中を見て育つ』が発動。

それぞれの魔法を数段階進化させる。


「魔法『業火炎』」


如月弥生皐月の3人が火魔法で、


「魔法『旋風』」


イーグルホークファルコンの3人は風魔法で、落ちてくる隕石を粉々に破壊していく。


さくらを誰かに預けた桜雪も刀で参戦するが、さすがに全部は無理だ。


「建物は守らなくていい。少しずつ滝方向に後退しながら、誰かの上に落ちそうなやつを潰せ!」


みんなが作ってくれた家が、

ようやく基礎が組み上がった結婚式場の舞台が壊れていく。


その中、睦月が駆け寄ってきた。


「ラミーたち入れて獣人18、ボクスと鳥人84、みんな滝に避難したニャ」


「けが人は?」


「けっこういるニャ。弥生を連れていってもいいかニャ?」


「もちろん。皐月以外も一緒に避難させてくれ。桜雪も子供についていってくれ」


「わかったニャ」

「かしこまったでござる」


睦月に連れられ5人の子供が移動するのを見届けてから、


「皐月、家を中心に業火炎焔だ。前のように広範囲じゃなくできるだけ絞って。できるか?」


「頑張る!」


ブルーダイルのときはたどたどしかった呪文詠唱が今では噛むことなくはっきりと口にしている。


子供の成長は本当に早い。


「完成。魔法『業火炎焔』」


以前見たときと同じように、ただ今回はきちんとコントロールされていて狭い範囲で地中からマグマが噴き上る。


マグマは落ちてくる隕石を飲み込み、その上にいる少女をとら


「凍った!?」


信じられない。

目の前に噴き上がったマグマが一瞬にして凍りついた。


パチン。


上空から指を鳴らす音。

同時に崩れ落ちる氷の柱。


「どちらが業火炎焔の使い手かしら? やっぱり大人のほうかしら」


少女 ⋯⋯ 幼女か。

ゆっくりと空から降りてくる。


「 ⋯⋯ パパ、あの人怖い」


異様な雰囲気に呑まれ皐月が俺に背中に隠れた。


「誰だお前?」


「あたしはマニエル。史上最強の魔法使いよ」


スキル観察を使う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マニエル・ダグフェス

知の女神の信者

Lv:99

HP17000/17000

MP58950/58950

攻撃1452

防御2031

魔力36212

魔防29058

速度2104

幸運31


称号

魔法使い(見習い)・魔法使い・魔導士・大魔導士


加護スキル

魔法創生

叡智

異世界言語


一般スキル

集中Lv85・魔眼Lv79・魔力操作Lv97・魔法増幅Lv93・魔具制作Lv53

MP強化(大)・魔力強化(大)・魔防強化(大)

物理耐性(大)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こいつ化け物か!

ステが高すぎる。

魔法に特化した桜雪みたいだ。


ん、称号?

なにか見慣れないものがある。

なんだろうかこれは。


って、加護スキルもあるぞ!

まさか俺や桜雪と同じ ⋯⋯ ?


「お前、どこの国から来た?」


カマをかけてみた。

こちらの世界の住人なら壱〜漆のどこかと答えるはず。


「あたしはスペインのマドリードよ」


やっぱり同類か!


「その顔、スペインがどこだかわかってるみたいね。やっぱり転移者だったわけね」


「ああ。俺は日本からきたほ


「ストップ!」


名乗りを制された。


「名前なんか聞く必要ないわ。だってあなたはここでリタイアするんだもの──創生魔法『メテオ・フォール』」


さきほどよりも大きな隕石が落ちてくる。


あんなのが落ちたらここら一帯消し飛ぶぞ!


「今度のは業火炎焔でも潰せないほど大きいわよ。どうするのかしら?」


嗤われる。


なにもできないでしょ? と見下される。


けれど反論できない。


俺にはあれを防ぐ手段を持ち合わせていな


『かっかかか! 俺様を使えー!』


頭に直接響く声。


今のは誰だ?


『早く抜きやがれ!』


なにを?


『こっちは溜まってるんだ。早くぶっ放したいんだ。俺様の硬い部分を持ちやがれ!』


何の話だ?


『わかんねえのかよ! 俺様だ。てめえが名付けた隼丸様だ!』


弾けたようにポケットから刀を取り出す。


刀身は漆黒。

怪しすぎるオーラ。

妖刀『隼丸』


『ようやく抜いたか。さあ、行くぜ相棒。ヒィヒィ言わせようぜ』


刀の使い方なんか知らないんだけど ⋯⋯


『相棒は激しく振り続けるだけでいいぜ。腰を振るのは夜だけにしとけよ、かっかかか』


さすが催淫効果を持つ妖刀だ。

下ネタ満載。


「なんかわからないけど任すぞ隼丸!」


落ちてくる隕石に妖刀を振るう。と言っても隕石はまだまだ上空なので届くわけがない。


なのに、


『きたきたきたきた! 高まってきたぜ! 出すぜもう出すぜ!』


全身に言い知れない快感が走る。

例えるならハッスルマックス時。


『いくぜいくぜいくぜ──いっくー!』


降り続けていた妖刀から一筋の白い光の斬撃が飛び出した。続けて2発、3発 ⋯⋯ 立て続けに飛び出していく。


白い斬撃が隕石を斬り裂く。

さらに斬り裂く。

巨大な隕石が無数の小さな隕石と変わっていた。


おい、あれはどうするんだ?

小さくなってもあれだけの数が振りそそけば


『俺様に任せろって。相棒、面白いスキル持ってたじゃねえか。あれ、使おうぜ』


どれのことだ?


『大昔泣かせてやったヒスイの剣技だよ。わかんねえならこう叫んどけ。グランドクロスと』


何の話かこれまたまったくわからない。

言われるがまま叫ぶ。


「グランドクロス!」


次の瞬間、スキル聖技が発動。

妖刀から巨大な光の十字架が撃ち出され、一欠片も残すことなく隕石を全てを消滅させた。


『ひゃっはあう! これよこれ。この発射感、さすがはヒスイの剣技だぜ』


妖刀ご満悦の様子。


「パパすごい」


背中に匿っている息子がキラキラとした目で見てくる。

パパ冥利に尽きるな、俺は何にもしてないけど。


『そうでもないぜ。相棒がいなけりゃ俺様は誰にも振るってもらえない鉄クズだ。つまりは俺様の功績は相棒の功績。俺様たちはもう一心同体なんだぜ、かっかかか」


こいつ、意外といい奴かも。

考えてることが全部筒抜けなのは嫌だけど ⋯⋯


『細かいことは気にすんじゃねえよ。それよりも嬢ちゃんが立ち尽くしてうちに攻撃したほうがいいんじゃねーって、遅かったか』


見るとマニエルと名乗った幼女がこちらを睨みつけていた。


「ねえ、今のスキルって勇者だけが使える聖技のはずよね。どうしてあなたが使えるの?」


『聖技は聖技でも、相棒の場合は性技かもな、かっかかか』


黙れ下ネタ妖刀!


「俺が勇者だとか嘘は言わないでよ。知の女神から勇者は女性だってちゃんと聞いてるんだから。じゃ、いったいあなたは何者かしら?」


「 ⋯⋯ 何者と言われてもな」


5人の妻に8人の子供を持つ以外特筆することない凡人だしな。


「隠すわけね。別にいいわ。ここで消してしまえばあなたが何者だろうが関係ないことだし」


別に隠してるわけじゃないんだけど。


『かっかかか。いいじゃねえか。思う存分ヒィヒィ言わしてやろうぜ』


よくよく思えばきちんと戦うのって初めてかもしれないな。


自然と妖刀を持つ手に力がこもる。


「あたしが知りうる限り最高の魔法を受けてごらんなさい」


こい。


皐月は絶対に守り通してみせる。


「闇よりな


「それあかんやつや!」


「おくら──あぶなっ!」


ものすご〜く嫌な予感がして、衝動的に妖刀を投げてしまった。


うまく避けくれたからよかったものの、もう少しで刺さるところだったよ。


「あなたね、詠唱中は攻撃しないっていうマナーを知らないわけ!」


そんなの知らない。


「もう! これだからデリカシーのない男は嫌いなのよ。でもま、武器がなくなった以上聖技が使えなくなったわね」


しまった!


隼丸があったからこそなんとかなってたのに ⋯⋯ どうしよう?


今更ながら後悔。

でも、あの呪文は絶対に唱えちゃいけないやつだったから仕方ないか。


「とりあえずこの刀は預かっておくわ」


「あ」


「え ⋯⋯ え? な、あ、ん、ちょ、なによこれ!」


『かっかかか。ここがええんか? こっちがええんか? 嬢ちゃん感度ごっつええな。おっちゃん燃えるで!』


やばい。

隼丸がエロオヤジ化した。


「精神異常? そんなうそあん! アイテムで無効化してたはぅ!!」


悶えながら自分の体を弄るマニエル。


「な、んでないの? まさかあのときのゴブああん! だめ、止めて! もう立ってらんなぁぁぁ」


あ、崩れ落ちた。


『相棒、今だぜ。来いよ!』


いや、そんなこと言われても皐月が側にいることだし。


ん、僕はママのとこに行くって。

邪魔しないからお楽しみくださいって。


お前、もしかしてわかってるの?


「さあ? でも、次は弟が欲しいかな!」


満面の笑顔でそう言って去っていった。


余計な知識教えてるの誰だー!

皐月たちにはまだ早いだろ!!




余談ですが。


お腹が大きくなったマニエルを連れて帰ったところ、桜雪さんに


「ゲスが。死ねばいいでござる。さくら、あのおじさんに近寄ってはいかんでござるからな」


虫けらを見るような目を向けられ、さらに愛娘から目を逸らされてしまった。


パパは悲し過ぎて死にそうです。

ここまで読んでくれてありがとうございます。もしよかったらブックマークか評価をよろしくお願いします。

してくれたら飛び上がらんばかりに喜びます。

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