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異世界子作り日記 〜知らぬ間に世界征服?〜  作者: ずんぺー
第一章 増えゆく家族
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第19話 引っ越し

〜78日目〜


家が潰れたので昨日は滝付近で野宿をした。


起きてきたみんなにマニエルをきちんと紹介する。


例のごとく睦月たちは喜んで迎え入れた。家を潰した張本人なのにみんな懐が深いな。


ただただ桜雪が俺に向ける視線だけが痛い。


「びっくりだわ。まさか勇者のあなたまでここにいるだなんて」


「お主と同じくゲス殿に孕まされたでござるよ」


言葉の端々に棘がこもっている。


「ゲス殿の外道ぶりには呆れるばかりでござる。つい先日1人増えたと思えば今度はこんな小さな子まで手を出すとは ⋯⋯ 」


はい、すみません。

耳が痛いです。


改めてマニエルを見た。


自称根っからのアニメおたくは身長が140センチあるかないか。

痩せ型で胸がぺったんこ。髪は金色でツインテールにしている。

どこからどう見ても幼女なのに、


「小さいって、あたしももう24歳よ」


「 拙者より年上でござるか!?」


ボクスに次ぐ姉さん女房だった。


ちなみにボクス、マニエルが俺より上。

ラミー、桜雪、ルリルは下。

睦月は不明。

詳しい年齢は奥様の目が怖いので言えない。


「ところでマニエル」


「なーに、隼人くん」


くん付けは新鮮だ。


「随分とフレンドリーになってるけど、もう急に襲ったりはしないよな?」


「人を暴行魔みたいに言わないでよ」


いきなり隕石を落としてくる奴は暴行魔以上の危険人物だと思うんだが ⋯⋯ 。


「昨日までのあたしはアニメも漫画もないこの世界に辟易してたのよ。はっきり言って戦うことだけが退屈しのぎみたいになってて誰彼かまわずケンカ売ってたわ」


前言撤回。

戦闘狂だ。


「でも今は違うわ」


大きなお腹をさする。


「この子の存在がなによりも大事に思える。それに戦うことよりも楽しくて気持ちいいことを隼人くんが教えてくれたし。もう隼人くんにメーロメロよ」


あは、あはははは。


桜雪さん、目が怖いです。


睦月さんたちも羨ましいそうにこっちを見ないで。


って、なんでみんな寄ってくるんだ?


4人同時に抱きつくなって。

ちょ、おい!

誰だ、俺の下半身を弄ってるのは!?

ズボンを脱がそうとするんじゃない!

桜雪とマニエルも気を利かせて子供たちを連れていこうとしない!

ここ外だよ?

外なんだよ!!


思う存分堪能されてしまった。

奥様方大満足。


いつの間にかレベルを40まで上げていたようで睦月が妊娠した。


〜79日目〜


「思い切って引っ越しをしませんか?」


家があった場所周辺はマニエルのメテオ・フォールのためボッコボコになっていた。

整地しなくちゃ住めないな。面倒だな。と思っていた矢先、ラミーがそう提案してきた。


「これから結婚式の準備で街に通うことも多くなるので、ここでは不便だと思ってたんですよ」


普通に歩いて片道1日はかかるからな。


「いいと思うニャ」

と真っ先に賛同したのは睦月。


「あの場所は木が多すぎて日向ぼっこしにくかったんニャ。もっとお日様が当たる場所にいこうニャ!」


元が猫なだけある意見だった。


「私たち鳥人族は豊月様に付き従うのみです」


あくまで主従関係を押し通すボクス。


「拙者はゲス殿と違う部屋であればなにも言わんでござるよ。あとは畳さえあれば」


桜雪はさりげなく棘と希望を入れてくる。

そろそろ許してほしいんですけど。


「広い場所希望! んで父さんたち犬種獣人のみんなも一緒に住ませて。隼人様に勇者様、それに魔法使い様も一緒だったら絶対に安全だしね!」


ルリルの言うことももっともだ。

俺はともかく桜雪とマニエルがいればどんなモンスターが来ても怖くない。


「あたしは希望を言える立場じゃないんだけど ⋯⋯ できれば毎日水浴びしたいから綺麗な池か川の側がいいかな」


ふむ。

全員の意見をまとめると、街に近くて、綺麗な池か川が近くにあって、敷地が広くて、日当たり良好。


そんな場所どっかにあったっけ?


〜80日目〜


俺たちは元ゴブリンの巣に来ていた。

まさか近場にこんないい物件があったとは思わなかった。


街まで半日もかからず、近くに綺麗な池がある。洞窟内部は奥に広がる迷宮になっていて敷地としては十分だ。

あとは日当たりの問題なんだけど。


「この辺でいいの?」


「うん、ここで頼むよ」


「オーケー」


迷宮の中心部分に俺とマニエルは立っていた。


「まずは余計な被害を出さないように。創生魔法『バリヤー』」


半径1キロほど。

周囲に光の壁を作り上げる。


「隼人くんはあたしにしっかりと引っ付いといね。続いて創生魔法『ダムフレア』」


マニエルを軸にして結界内に巨大な火柱が立ち上がる。


一瞬にして壁が、天井が、燃え消えた。


「こんなものでどう?」


「十分だな」


火柱が消えたあと、結界内部はなにもない敷地へと変貌していた。

天井にも穴があき、そこから太陽の光が降り注いでいる。


「先に創生魔法『フライ』」


俺とマニエルの体が浮く。


「で、これが最後。創生魔法『ビックツリー』」


なにもない敷地に小さな芽が生まれる。

その芽はぐんぐんと大きくなっていき、木となる。

さらに成長し立派な大木となった。


この木なんの木〜に出てくる大樹よりもよっぽど大きく育ってくれた。


「よし。これで睦月も日向ぼっこできるし、鳥人たちの住居問題も解決だな」


「細かい部分はその都度修正していくわ」


「妊娠してるのに色々と悪いな」


「ご褒美はきちんともらうわよ」


濃厚なチューをされた。


「続きは今にする? それとも夜?」


「もちろん今でお願いします」


大樹に見守れながらハッスルハッスル。


〜81日目〜


ルリルがワンリルさんたち犬種獣人53名を連れて来た。


「娘を残したかいがありました。これから末長くよろしくお願いします、隼人様」


ヘルガーさんが評したとおり抜け目のない人だった。


犬種獣人たちには大木の南側に住居を構えてもらうことになった。


その晩はワンリルさんに招かれて酒盛り。

主賓だからとめちゃくちゃ接待された。


みんなが寝静まってからはルリルに接待。

下からハッスルハッスル。


〜82日目〜


今日は桜雪のお手伝い。


「久しぶり、おじさーん!」


ちょこちょこ走りで駆け寄ってくる愛娘のさくら。


かわいい。

かわいいんだけど、おじさんはやめて!


「なんで泣いてるの、おじさん?」


「 ⋯⋯ さくら。そろそろやめるでござるよ」


「えー、どうして? おじさんはおじさんじゃん」


もうダメ。

立ち直れないかも。


「殿が本当に泣き出しそうだから、本気でやめるでござるよ」


「ちぇ。これに懲りたらもう母上にヤキモチ焼かせないでね!」


「な、なにを言ってるでござるか! 拙者はヤキモチなど焼いておらん」


「真っ赤になっちゃって。母上かわいー!」


言って俺の耳元に口を持ってくると、


「さくら、本当は父上のこと大好きだよ」


ちゅ、とほっぺにキスしてくれた。


俺も大好きだぞ!


〜83日目〜


ボクス率いる鳥人たちはマニエルが創生した大樹の枝に巣っぽい家を各自作っていた。


ホークとファルコンは進んでみんなのお手伝いをしている。

イーグルは隙あらばサボろうとして、そのたびにボクスに見つかり怒られていた。


「豊月様からも叱ってやってください」


俺?


自分で言うのもなんだけど普段から温厚のため叱るって経験ないんだよな。


うーん、こんな感じか。


「イーグル、めっ!」


「 ⋯⋯ ⋯⋯ ⋯⋯ 」


この沈黙はなに?


ボクス、諦めたような顔で首を横に振らないでくれ。


子供たちは子供たちでどんまい言うな!


〜84日目〜


ラミーと白虎に付き合って周囲の獣狩り。


「ママ、もう帰ろうよ」


白虎の背後には大量の獣。


「ダメです! あと3レベル上げるまでは帰りません」


「えー、僕、疲れたよ。パパ、おんぶして」


白虎がよじ登ってくる。


結局、日暮れまで粘ったラミーはレベルを3つ上げ、レベル20に到達。


夜のハッスル後に子供ができたのは言うまでもない。


〜85日目〜


睦月たちと一緒に日向ぼっこ兼お昼寝。


目が覚めたら。

両腕に睦月と皐月が。

太ももには如月と弥生に頭が乗っかってた。


まったく動けない。

起きたらみんなの手伝いをしようと思ったのに ──


「ご主人様、好きニャ〜。むにゃむにゃ」

『パパだーいすき。むにゃむにゃ』


やーめた。

こんな幸せな寝言聞けるんなら、今日は一日枕役に徹しよっと。


〜84日目〜


マニエルの創生魔法のおかげでゴブリンの巣が住みやすい環境へと変わっていった。


もはやビフォーアフターの世界だ。


なんでもできるんだな。

そう言ったら、


「なんでもは言い過ぎね。スキルに魔法創生とは書かれてはいるけど、現実は色々と制限がかかってるみたいなのよ」


「なにか試したのか?」


「どうしてもアニメが見たかったから地球に帰れる魔法を作ろうとしたことがあるわ。でも『それは神の領域です』って警告文が出てきたわ。他には某アニメキャラクターを召喚しようとしたけど同じ結果だったし」


なるほどな。

創生魔法はあくまでも異世界のルールに則った上でしか使えな


『スキルを選択してください』


きたか。

犬種獣人の特性がよくわかってないけど見た感じ戦いには不向きっぽい。

だから隠密を選んだ。


あとは無事に産まれてくるのを待つだけ。と思ったら、マニエルが突然お腹が痛いと言い出した。


まさか今の選択肢ってルリルじゃなくてマニエルのほうだったわけ!?


「誰か女性陣呼んでき


『スキルを選択してください』


まさかのかぶり!?


再びステータス画面が開かれた。


じゃあ、次は気配を選ぶ。

YESを選択して。


って、ステの数値がおかしいぐらい上がってなかったか?

見間違い?

気になるけど、あとで確認したらいいか。


「マニエルとルリルを同じ部屋に運べ!

同時に出産が始まるぞ」



日時が変わる前。

マニエルが先に少しだけ小さな女の子を。

少し遅れてルリルが元気な男の子を出産した。


女の子はマリー。

男の子はベリアと名付けた。

長くなりそうなので、ストーリー部分とステータス確認部分と分けました。


ステータス確認部分はお昼頃にアップしますので、よかったら読みにきてください。

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