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装備の新調

本日短めパートになってます!

翌日。

本日は探索を休みにし、蓮は街の探索者向け装備店が立ち並ぶ区画へ足を運んでいた。

第三ゲヘナへ潜り始めてから、収入は大きく増えた。

気付けば口座には1800万円もの資金がある。

もちろん無駄遣いをするつもりはない。

だが、装備への投資だけは惜しむべきではないと協会で教わった。

蓮は一軒の装備店へ入る。

店内には鎧、防具、魔道具が整然と並んでいた。

「いらっしゃいませ。」

店員が近付いてくる。

「装備をお探しでしょうか?」

「はい。」

蓮は頷いた。

「第三ゲヘナを探索しています。動きやすくて、防御性能も高い装備が欲しいんです。」

店員は蓮の腰の剣を見て、小さく頷いた。

「でしたら、こちらはいかがでしょう。」

案内された先には、一式の防具が飾られていた。

白を基調とした美しい装備。

胸当てや籠手には細かな金色の装飾が施され、派手さではなく気品を感じさせる意匠になっている。

「《セイクリッドシリーズ》です。」

「魔鋼鉄を主材に、軽量化の魔術式を刻んだBレート探索者向け装備になります。」

蓮は胸当てを持ち上げる。

「軽い……。」

見た目からは想像できないほど重量が抑えられていた。

「防御性能は?」

「一般的な魔鋼製装備より二割ほど高く、魔法だけでなく打撃や斬撃にも強くなっています。」

その言葉に蓮の目が少し輝く。

「試着してもいいですか?」

「もちろんです。」


◇◇◇


更衣室で着替え終えた蓮は、姿見の前へ立った。

純白の軽装鎧。

肩当てと籠手、脛当てには金色の装飾。

腰には白いロングコートのような外套が付き、動くたびに裾が揺れる。

胸元には小さな金の紋様。

全体的に無駄がなく、洗練された印象だった。

「……すごい。」

腕を動かす。

しゃがむ。

剣を抜く動作を試す。

どれも驚くほど動きやすい。

重さをほとんど感じない。

店員も満足そうに頷く。

「まるで最初から神代様のために仕立てられたようですね。」

蓮は少し照れながら苦笑した。

「これなら戦いやすそうです。」

鏡へ映る自分を見る。

以前とはまるで印象が違う。

白と金を基調とした装備に、白い剣。

(流石に白すぎるかな?)

と蓮は苦笑する。

しばらく待つと店員は端末で計算を終える。

「装備一式で1070万円になります。」

決して安い金額ではない。

しかし命を守る装備だと思えば、高いとは感じなかった。

「お願いします。」

蓮は迷わず購入した。

口座の残高は減った。

それでも、まだ十分な余裕はある。

店員は新しい装備の手入れ方法を説明しながら微笑む。

「その装備なら、第三ゲヘナ第二層でも十分通用すると思います。」

蓮は新しい籠手を見つめ、小さく拳を握る。

「ありがとうございます。」

店を出ると、腰の外套が夏風に揺れた。

新しい剣に新しい防具。

準備は整った。

蓮は第二層へ続く石階段を思い浮かべながら、小さく息を吐く。

「よし。」

明日から、第三ゲヘナ第二層。

さらに深く、さらに危険な未知の世界への挑戦が始まろうとしていた。

誤字脱字等御座いましたら指摘お願いします!

続きが気になる!面白い!と思ってくださったら評価お願いします。励みになりますm(_ _)m

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