第九話 小夜
千鶴は、もつれる脚を必死に動かし、八咫烏神社の最奥へとたどり着いた。
モダンガールとしての気品は完全に失われ、真紅のサックドレスは汗で肌に張り付いている。
開け放たれた襖の向こう、静寂が支配する奥の院の寝所に、そのお方は座していた。
純白の小袖に身を包み、両目を白い絹の目隠しで覆った、盲目の最高参拝巫女、小夜。
昼間は神社の絶対的な精神的支柱として誰も近寄らせない最高位の巫女が、昏い部屋の中で静かに微笑み、両腕を広げた。
「よく戻りましたね、千鶴。」
その慈悲深くも冷徹な声音を聴いた瞬間、千鶴の糸が切れた。
最強の結界師としてのプライドが、強制発情の劇薬によって完全に崩壊する。
千鶴は小夜の膝元へと崩れ落ち、絹のストッキングに包まれた脚を淫らに震わせた。
下腹部から突き上げる陰呪の熱が、彼女の未開発な聖域をぐずぐずに濡らし、甘い蜜が床を汚していく。
小夜は盲目でありながら、その凄惨な精神汚染の匂いと、粘膜から溢れる淫靡な音をすべて察知していた。
「おかわいそうに、強い結界の力を持つがゆえに、吸い上げた呪いもまた人一倍深い。
さあ、こちらへいらっしゃい。
先代の受けとして、あなたのその狂いそうな熱を、すべて暴いて差し上げましょう。」
昼間の序列が完全に反転する、夜の調伏の儀式が始まる。
小夜の細く冷たい指先が、千鶴のドレスの裾を躊躇なく割った。
男を知らぬ処女の最奥へと、小夜の指が容赦なく、そして深く挿入される。
あまりの刺激に、千鶴は白目を剥き、よだれを流しながら声を枯らして悶絶した。
かつて千代にお蓮の調伏を指導した小夜の愛技は、あまりにも淫らで、圧倒的だった。
粘膜からドス黒い陰呪が吸い上げられ、純白の神気へと反転していく。
千鶴は最高位の巫女の指先に、その肉体も、最強と謳われた結界の魔力すらも、完全に屈服させていくしかなかった。




