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第四十話「樊城」

「本日、樊城を落とす。

皆の者、心して作戦を聞け」


関羽が宣言した。

翌朝、関羽軍本営にて説明が行われていた。

関羽から指示され、

信玄(徐庶)が武将配置の説明をする。


樊城総攻撃の攻城部隊は、

関羽、関平、関索、関興、趙累。


襄陽城の包囲に廖化、王甫。


包囲網の外側

徐晃軍に対しては、

趙雲、陳到、馬謖、向寵、

趙香、関銀屏、謙信


「樊城さえ落としてしまえば

襄陽も開城します。

しかしここまで

曹仁が粘ること自体、

想像以上でした。

曹仁、満寵が曹魏の名将なのは

間違いありません。

兵糧不足の樊城には

昨夜の宴会を見せました。

樊城守護兵の指揮も限界に達している頃です。

関羽、趙雲両将軍が昨日、

徐晃隊に大損害を与えました。


今こそ攻勢に出る時です。


昨日の香たちとの初陣では、

趙雲の即断で大いに戦果を上げていた。


「曹操は樊城が落ちれば

三国全てが動揺すると理解してます。

更なる援軍が来ることが予想されます。

各将、充分に警戒してください」


「天下分け目の戦となる。

全軍、作戦開始せよ」


「「「「ハハッ」」」」



北西から進軍してきた

徐晃隊と趙雲隊が激しくぶつかった。


趙雲を筆頭に

陳到、馬謖、向寵、

趙香、関銀屏、謙信、紹先が参陣した。


趙雲は敵将の殷署、

陳到が朱蓋をそれぞれ撃破した。


一方攻城戦は

樊城が開門したと同時に

北東から敵襲の知らせが来た。

徐晃軍もそれに呼応するように、

城門周辺に進軍した。


曹仁、満寵隊が決死の脱出を図ったのである。

北東からの援軍は夏侯惇であった。

夏侯惇隊は徐晃軍と合流し、

樊城の城壁まで達した。

曹仁、満寵と合流すると、

騎馬隊を率いて一気に撤退した。


関羽は曹仁隊を執拗に追撃した。

牛金が殿を務め、壮絶な戦いを繰り広げた。

牛金は自らの命を投げ出し、

遂には曹仁、満寵の救出に成功した。


しかし曹操軍は関羽軍の追撃により

多くの兵を失うことになった。


ここに樊城と襄陽は陥落し

荊州の情勢は大きく動き出すのであった。




一一曹仁サイド一一



『惇兄ィ、済まねぇ。

牛金も失い、

樊城を守りきれんかった』

『あの髭とやりあって生き残れた。

上出来じゃ。

今の関羽は神がかっておる。

長坂橋の時の張飛と一緒じゃ。

孟徳から仁と満寵を救出しろと

言われて来た』

『殿が!』

『胸を張れ仁!

淵は救えんかったが、

仁は間に合った』


『淵兄ィ…』


『よう踏ん張ったわ。

あの厄介な趙雲までおったんじゃ。

樊城脱出作戦は成功した。

今回はワシらの勝ちじゃ!』

『惇兄ィ…』

『これから張遼も孟徳も来る。

いくらでも取り返せるわ!』

『嗚呼』

『仁、まずは新野で風呂入れ!

臭いぞ』

『惇兄イイ……!』



第四十一話「動乱」 つづく。



三国志人物紹介

曹仁ソウジン 字は子孝シコウ

52歳 

豫州沛国譙県出身 生168-223年

曹操の従弟。

三国志演義では

陳留で挙兵した曹操に従い、以後、曹操軍の主力として各地を転戦。李典と共に新野の劉備軍を攻めた際は「八門金鎖の陣」を敷いて戦うが、徐庶に敗れ、逆に樊城を奪われた。赤壁の戦いの後は、南郡の守備を任される。侵攻してきた周瑜を負傷させながらも、諸葛亮の計略で城を奪われ撤退した。その後、関羽が襄陽に侵攻すると、満寵と共に樊城に籠もって抗戦し、徐晃が来援して関羽が撤退するまで守り抜いた。

正史では法の運用で曹丕から信頼され、大司馬まで昇った。


統率90.武力87.知力58.政治46.魅力78.


夏侯惇を惇兄、夏侯淵を淵と呼ぶ。

名将。ディフェンス力は曹魏No. 1

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