#38 ここは聖都、王の名を呼べば
前回までのあらすじ
カズ、七対子を振り込む
聖都グロリア ゴールデンアイ城 王室
警備員「エーロゲ王、伝説の勇者とその仲間を連れてきたであります!!」
エーロゲ王「・・・入れ」
警備員「さ、どうぞお入りください!」
カズ「は、はぁ・・・」
カズ「あ、どうもこんにちは。カズです」
エーロゲ王「久しぶりであるな、勇者カズ。前に君がここに来たのは、まだ魔王チョベリバが世を支配していた時であったな」
カズ「はい、そうですね。お久しぶりです、エーロゲ王」
エーロゲ王「君の活躍のおかげで、我が聖都グロリアは壊滅の危機を免れた。改めて、礼を言わせてくれ。ありがとう」
カズ「いえいえ、恐れ多いであります」
エーロゲ王「・・・ところで、そちらの少女たちは?」
カズ「あぁ、はい。こちらは私の仲間であります。ほら、順番に自己紹介しろ」
ユイ「ワルプリィ・ソニア・レクイエムです。23歳、職業は若手ベンチャー投資家」
カズ「え、なに、なに言ってんのお前」
マリア「ロンリネス・ジェノサイディア・ケーネですわ。21歳、職業は1級ボルダリンガーですわ」
カズ「いやいや、あんたそんな物騒な名前じゃないよね。ボルダリングなんてしたことないよね」
ネロ「エッチ=スケッチ=ワンタッチー58世だっちゃ。好きな言葉は『杞憂』、夢は1億ヘクタールの土地を所有する米農家ばい」
カズ「おいてめーらちょっと来い。すみませんエーロゲ王、少々外させていただきます!」
エーロゲ王「・・・うむ」
カズ「やいやいお前ら、一体何考えてやがる。揃いも揃ってデタラメな名前とデタラメな職業・・・、ネロにいたっては職業じゃなくて夢だし。何で本名を名乗らないんだよ!」
ユイ「愚か者、見ず知らずの人間に本名を名乗るほどウカツではないわ」
カズ「見ず知らずの人って・・・この世界の中心の王なんだけど。なんで知らないのユイさん」
マリア「わたくしは知っていましてよ」
カズ「じゃあなんでお前も偽名を・・・」
マリア「ユイさんが偽名なのに、わたくしだけ本名なんて気持ちが悪いでしょう」
カズ「・・・たしかに。じゃあネロも便乗で偽名を名乗ったのか?」
ネロ「ネロではない。ウチはエッチ=スケッチ=ワンタッチー59世じゃ。生粋の都会女やさかいに」
カズ「サラッと代替わりしてんじゃねぇ」
カズ「・・・まぁたしかに本名を名乗らないという用心は大事だな。俺は前に会ったことがあって顔が知れているからやむを得ないがな」
カズ「じゃあお前ら、くれぐれも偽名を貫くんだぞ」
カズ「失礼いたしました。こいつが腹の調子が悪いって言うもんですから」
ネロ「ごははは、先日食したアロエヨーグルトが当たってしもうたけんのぅ!」
カズ(口調くらい統一してくんねぇかな・・・)
エーロゲ王「それは災難であったな、エッチ=スケッチ=ワンタッチー58世よ」
カズ(王もよくこんなくだらねぇ名前を真顔で呼べるよね・・・)
エーロゲ王「もう、腹の調子は大丈夫なのかね」
ネロ「大丈夫でありんす」
エーロゲ王「それはよかった」
カズ「・・・あの、それで」
カズ「我々は何故ここに呼ばれたのでしょうか」
エーロゲ王「そうであった、本題を話しておらんかったな」
エーロゲ王「ひとつ言っておくと、別に私は君を探していたわけではない。ただ、力のある者を求めていた時に、君が現れただけにすぎないのだ」
カズ「は、はぁ」
エーロゲ王「単刀直入に言う。勇者カズよ、聖都グロリアに蔓延る不穏な現象の根源を突き止めてほしいのだ!」
カズ「不穏な現象・・・?」
エーロゲ王「うむ。実は最近、この国の民が次々と行方不明になっているのだ」
ユイ「人数はどれくらいで」
エーロゲ王「分かっているだけで、112名だ」
マリア「そんなに・・・!」
ネロ「行方不明になっているのは誰ザマス。男か女か、大人か子供か・・・」
エーロゲ王「女子供ではない。全員男で、いずれも屈強な者たちであった」
カズ「・・・なにか規則性があるのでしょうか」
エーロゲ王「分からぬ。しかし、力のある男たちが消えていっている現実を受け止めると、聖都の戦力を削っていっているような気がしてならんのだ」
カズ「たしかに、嫌な予感がします」
エーロゲ王「ゆえに、力ある伝説の勇者クロエ・カズに、この謎の真相を暴いてほしいのだ」
カズ「・・・」
ユイ「はいっ、エロゲ閣下!質問いいですか!」
エーロゲ王「エロゲではない、エーロゲだ。そして閣下ではなく王だ。で、質問とは」
ユイ「何か報酬は出ますか!?」
カズ「おまっ、いきなり何を図々しい!」
エーロゲ王「はっはっは、なかなか面白い娘だな、ワルプリィ・ソニア・レクイエムよ」
ユイ(うわ私の長ったらしい偽名まで覚えてるコイツきもっ)
エーロゲ王「そうだな、とくに考えてはいなかったが、君の欲しいものをやろう」
ユイ「!?」
ユイ「え、じゃ、じゃあ、生ハムメロンとかもアリですか!?」
エーロゲ王「うむ、容易い願いだ」
ユイ「やったぁ!!!」
カズ(こいつ生ハムメロンのことになると子供みたいにテンション上がるな・・・)
マリア「はいっ、わたくしも質問ですわ、エロゲー総帥!」
エーロゲ王「エロゲーではない、エーロゲだ。そして総帥ではなく王だ。で、質問とは」
マリア「H&K PSG1とかもアリですの!?」
エーロゲ王「構わんよ」
マリア「やったですわぁ!」
カズ(え、いいの?H&K PSG1ってスナイパーライフルだよね、これまた国家機密だよね?)
ネロ「ふぁい、あちきも質問でやんす、クソゲー曹長!!」
エーロゲ王「・・・クソゲーではない、エロゲーだ。い、いや、エロゲーではない、エーロゲだ。それでもって曹長て、急に階級下がったようだが・・・まぁいい、質問とは」
ネロ「おやつは何百Gまでいいですか!?」
エーロゲ王「5000万Gまでだ」
ネロ「うぇぇぇっ!!!??そんなにいいのでありますか、カミゲー軍曹!!」
エーロゲ王「クソゲーから神ゲーになった代わりに階級がまた1つ下がってしまっているのだが・・・、とにかく構わん」
ネロ「Foooo!!!」
カズ(・・・エーロゲ王の心が広くて助かった)
王は寛容




