#23 王様っ、威厳足りてる?
前回までのあらすじ
みんな、がんばろう
~1週間後~
ゼロサム王国
ゼロサム城 王室
王様「カズたちが旅立って早1週間か。なにか連絡はないか」
側近「知らん」
王様「オイお前なに友達感覚で返事しとんねんコラ。王ぞ、こちとら王やねんぞ」
側近「おう」
王様「『王』だけに『おう』ってか、つまんねーんだよバカ」
側近「は、そんなつもりなかったんだけど?妄想乙(о∀о)」
王様「お前ええ加減にせぇよ!さっきから無礼やろがいお前ぇ!我が威厳の前にひれ伏せや庶民!」
側近「はぁ、そんなに威厳を発揮させたいのなら今すぐ縄跳びをやめろよ」
王様「うるせーなダイエットしてんだよ(縄跳びing)」
側近「王様ってそんなことするくらい暇なんだな。そのくせ偉そうって本当にゴミだな」
王様「え、いや、別に暇なわけじゃ・・・」
側近「とくに何もせず怠惰で偉そうにしてるだけで国のトップでいられるとか、王様って何なの。ていうか王様ってどうやってなるの。選考されたの?オーディションでも受けたの?ウケるんですけど」
王様「いや、私は王族の血を引いていて・・・」
側近「あーうぜぇ。ただ親が王だったから流れでその子供も王になるシステムまじで嫌い。2世タレントってやつ?実力も大してねぇくせに親ありきの人気という状況に甘えるクソ共って感じで嫌いだわ。虎の威を借る狐ってやつ?親が一般人だけど、そこから頑張って有名になったり人気出たりするヤツもいるのにさぁ。狡いよな。てかチートだよな、チート。結局生まれた血筋で全て決まっちゃうんだよね、はぁキモ。やってらんね」
王様「な、なんだよ、別に私だってなりたくて王になったわけじゃないし・・・(中年の落涙)」
側近「え~、いいオッサンが泣いてるよ。引くわ~。ていうか王になる気なかったら、他の王になりたい人に譲れよ。適格者に王になってもらうべきなんじゃないの。お前みたいな半端者なんかじゃなくてさぁ」
王様「や、やめろよぉ・・・。なんでそんなこと言うんだよぉ・・・。いい加減泣くぞぉ(号泣)」
側近「いや泣いとるがな。既に涙腺ガバって決壊してもうとるがな」
王様「・・・ちょっとトイレ行ってくる」
側近「お、便所飯か」
王様「なんで王が便所飯するんだよ、高校生か。てかタイミングおかしいだろ、このタイミングで便所飯は絶対ないだろ」
側近「じゃあなんですか、まさかわざわざションベン行く宣言をしただけですか?死ぬほど聞きたくないんですけど、オッサンのションベン報告」
王様「うるせーな、もういいよクソが死ね!(走り去る)」
側近「・・・はぁ、これだから更年期は困る」
ゼロサム王国 ゼロサム城 廊下
王様(まったく、なんなんだあの側近は。最近になってやたら無礼だし。それに抗えていない私もどうかと思うけど。もしかして私って、威厳ない・・・?)
王様(いやまぁ、異常なのはあいつだけだろ。私は仮にも王なのだぞ、威厳の1つや2つくらい簡単に発揮させてやるわ・・・)
兵士A「なぁ聞いたか、王様が昨日フィットネスジムのランニングマシンで壮大に転けたって話(小声)」
王様(!?)
兵士B「あぁ、聞いた聞いた。調子乗って最大速度にしたら速攻で転けたんだろ、だっせーよなwwww」
王様(う、嘘だろ・・・兵士どもが廊下で私の陰口を言っている・・・!?)
兵士C「ていうかなんでアイツ週4でジム通ってんだ、ダイエットか?」
兵士D「ダイエットしてーならまず食事の量を減らせって話だろwwww」
衛生士「ちょっと、あなたたち。あそこに王様がいるのよ。聞こえたらどうするのよ!」
兵士A「いいっていいって。どうせ聞こえてねーよw」
兵士C「どうせカレーにライスにかけて食べることしか頭にねぇから聞こえるわけねぇっぺさ」
兵士B「ちげーだろ、あいつは体育館の天井に挟まってるバレーボールのことしか考えてねぇだろwww」
兵士たち「ウケる~~wwww」
王様「・・・」
ゼロサム城 王室
側近「お、帰ってきた。案外早かったっすね、便所飯」
王様「・・・。」
側近(あれ、『便所飯じゃねーって言ってんだろうが!』みたいなツッコミがない・・・?)
王様「側近君さぁ・・・」
側近「はい?」
王様「私って、威厳無かったんだね」
側近「え、今更?」
諜報員「失礼します!王様、何かご用でしょうか?」
王様「・・・あ、カズたちから何か連絡はないか?」
諜報員「ありますよ。魔王チョベリバが復活してたり、新魔王チョベリグが誕生してたり、各地に凶魔が出現したりしてるらしいであります!先週あたりに連絡がありまして」
王様「お、おう・・・。なんか色々状況追いつかないんだけど、とりあえず、何でそれをすぐ教えてくれなかったの?」
諜報員「王様が聞いてこなかったからではありませんか!(まっすぐな瞳)」
王様「え、いやそういう情報は私が聞いてこなくても大事な情報はホウレンソウ第一で・・・って、あぁそうか、そうだよな。私が悪いんだよな。はは、ははは」
諜報員「用件は以上でありますか?」
王様「あぁ・・・うんいいよ。帰って、どうぞ。」
諜報員「はっ、失礼いたします!!!」
王様「・・・。」
側近「ウ~ン、情報は受け身じゃ伝わってこないってことだな。ためになったねぇ」
王様「悪いが、1人にしてくれないか・・・(体育座り)」
側近「りょ。」
Season3 ~少女覚醒の章~
つづく
威厳は作るものじゃない、そこにあるんだ




