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ゆるクエ  作者: おでん信用金庫
Season2 凶魔襲来の章(ブレイブ・イーター編)
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18/114

#17 魔の予兆④[ワンタイム禊]

前回までのあらすじ


フレンドリーファイア(全被弾)

カズ「ひーっ、ひーっ・・・(虫の息)」


マリア「大丈夫ですかカズさん!?」


カズ「・・・グロックの凶弾4.5発食らって大丈夫なわけねぇだろ。まぁ、死ぬほどではないがな」


マリア(死ぬほどではない、か・・・。さすがはカズさんですわ。しかし・・・)


カズ「とはいえ、しんどくて動けん。だから、」


カズ「マリア、お前はさっさと逃げろ」


マリア「えっ・・・」


カズ「俺が地を這(は)いづりながらこのクソッタレ凶魔2体を引きつけておくから、さっさと逃げるんだよ」


マリア「そんな・・・。でもわたくしが倒せば・・・」


カズ「お前には倒せん。というかお前の攻(・)撃(・)手(・)段(・)では倒せんのよ。飛び道具(グロック)とかボムとかじゃあな」


カズ「お前に残された唯一ある攻撃手段はお前の身体自身なんだが、お前は潔癖症だ。こんな見るからにきたねぇ泥みたいなモンスターを殴れるとも思えん」


カズ「それに、お前にそこまで無理をさせてまで、生きながらえようようとは思わねぇよ」


マリア「・・・。」


カズ「ほら、さっさと行った行った。死にゆく姿なんてとてもじゃないが見られたくない」


マリア「・・・あなたは、優しすぎますわ」


カズ「え、なんか言ったか?・・・って、マリアお前なにやってんだ?」


マリア「『マッド・サイエンス・アルファ』を見つけたのですわ」


カズ「マッド、アルファ・・・?なんだそいつは」


マリア「見ていれば分かりますわ(マッドロリアンに向かって走る)」


カズ「や、やめろマリア!来るんじゃない、この凶魔どもはもうすぐ周囲に毒をまき散らして・・・」


マリア「その前にぶっ殺せばいいのですわ!ええいっ!(液体をかける)」


凶魔「・・・!(液体がかかる)」


マリア「これでっ、おしまいですわーーーーーっ!!!!(宙に飛び上がる)」


マリア「金持ちの意地(セレブリティアタック)!!!(殴る)」


凶魔「ガァァァァァァ!!!!」



[マリアはモンスターをたおした。マリアは経験値37を手に入れた]



マリア「はぁ、はぁ・・・」


カズ(謎の液体を凶魔どもにぶち撒け、その直後に宙に浮かび、その勢いを経て凶魔の核(コア)を拳にて破壊・・・。一体どうなって・・・)


カズ「マリア、今何をしたんだ?」


マリア「先ほど見つけた資料に書かれていた、『マッド・サイエンス・アルファ』は対マッドロリアン用に作られた液体です。これをかけられたマッドロリアンは硬質化の機能が無効化され、ただの泥の塊のような状態になり、やがて消滅します」


カズ「へぇ、そんなものがあるんだな・・・。ん、っていうかそれ使うなら、わざわざ直接殴らなくてよかったんじゃないのか?」


マリア「・・・。」


マリア「あくまで保険です。もしもマッド・サイエンス・アルファに効き目がなかった時のために」


マリア「・・・それに、カズさんがピンチな時に、潔癖でなんだ言っている自分に腹が立ってきたのですわ。これはそんな自分に対する禊(みそぎ)ですのよ」


カズ「ふーん。そうか、それならよかったんだが。じゃあ、今度からは普通に素手で倒せるってことだな」


マリア「それはないですわ」


カズ「なんで即答なんだよ!自分に対する禊だったんだろ!これからも・・・」


マリア「zzz・・・」


カズ「都合が悪くなったらすぐ寝たふりするのやめろ。赤子ですらこのタイミングで寝ないぞ」


マリア「・・・とにかく、これはこれ、それはそれってことで、ほら、薬草ですわ。さっさと食べて怪我を癒やしなさい。そして早く帰りますわよ。もうちょっとで制限時間になってしまいますわ」


カズ「撃った張本人が何でそこまで上(・)か(・)ら(・)ものを言えるのかは謎だが・・・まぁいいや。それにしても、お前のさっきの一撃はなかなか強烈だったぞ。地面が崩れ落ちるほどの衝撃とは恐れ入った。まさかマリアにこんな力が・・・」


マリア「あら。忘れておられましたか?」


マリア「わたくしは武闘家ですのよ」


カズ「へっ、そうだったそうだった。お前がグロックしか使わないから狙撃手(スナイパー)とかかと勘違いしてたわ。まぁ、咄嗟(とっさ)にあの爆発的な威力の打撃をお見舞いできるんなら、お前は間違いなく武闘家だ」


マリア「潔癖症ゆえ、その爆発的なステータスをほぼ活かせてはいませんがね」


カズ「それが1番の問題なんだよなぁ(ため息)」


マリア「ふふっ、反省してますわ(満面の笑み)」


カズ「いや、ぜってーしてねぇだろ!」


マリア「ふっ、あはははは!」


カズ「ふっ、はははは!」



マリア(・・・。確かにこのゲームで倒したモンスターは凶魔2体。恐らくこれではカズさんに勝つことはできないですわね。経験値的にも、あまり得られるものはありませんでしたわ。でも・・・)



マリア(カズさんがとてもお優しいことが分かった。これだけでこのゲームには推し量れないほどの価値がありましたわ)



マリア(・・・・・・。)



マリア「・・・あの、カズさん」


カズ「ん、なんだ?」


マリア「もし、この旅が無事に終わったら・・・」


カズ「・・・終わったら?」


マリア「・・・ッ何でもありませんわ!!(傷口を殴る)」


カズ「ふげぇ!て、てめぇ何故傷口にブローを・・・」


マリア「わ、わたくしは武闘家ですから」


カズ「俺の知っている武闘家は、銃で撃たれた人間の傷口にブローなど食らわせたりなんかしないはずなんだが」


マリア「えー何かおっしゃりましたかぁー?(走り去る)」


カズ「おい逃げるな!待ちやがれ!!!(追いかける)」


マリア(・・・。)



マリア(ふん、まだ言って差し上げないんですのよ・・・)


あら~いいですわゾ~

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