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ゆるクエ  作者: おでん信用金庫
Season2 凶魔襲来の章(ブレイブ・イーター編)
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15/114

#14 魔の予兆①[バッドガール、脅迫]

前回までのあらすじ


恋心的ななにか

カズ・ユイ「『誰がもっとも多くモンスターを倒せるでしょねぇゲーム』?」


ネロ「どうだ、面白そうだろう?」


ユイ「たしかに、モンスターを倒しながらも、このクソボケカスとの勝負にもなるという分かりやすい一石二鳥のゲームだ・・・」


カズ「え~、そんなことしたら俺の圧勝じゃねーか。こいつらが俺より倒せるわけねぇじゃん(嘲笑)」


ユイ「カチン」


ネロ「ほ~う、カズ殿は随分(ずいぶん)と自信がおありだな」


カズ「やるだけ無駄だぜ?やめとけやめとけ、また悔しくなるだけだから」


マリア「やってみなければ分かりませんことよ?」


カズ「いやいいって、面倒くさい。そんなことするなら俺は村に戻って麻雀するけど、いいのか?」



ネロ「うるせぇなつべこべ言ってねぇでやるんだよ!今度口答えしてみろ、ぶっ殺すからな」



3人「!?」


ネロ(ハッしまった!つい血がのぼって、父さんのような乱暴な口調になってしまった。私はただユイ殿とマリア殿に、カズ殿との勝負に勝ってほしいだけなのに!)


ネロ「は、ふっははは。ばかやろう冗談、冗談だよ。ははっほら、さぁやろう、やろう・・・」


カズ(なんださっきの。目が怖かったんだけど、汚物を見るような目で睨まれたんだけど)


ユイ(まぁ事実お前は汚物(ゴミ)だから別に間違ってはいないがな。それにしても、あれがネロの本性?)


マリア(ネロさんのキャラが分からなくなりますわね。断ったら本当に殺されてしまうかもしれませんわよ)


カズ(そ、そうだな。仕方無い・・・)


カズ「よ、よ~っし、負けないぞ~!(即席の闘志)」


ネロ「おぉカズ殿、やる気になってくれましたか!私は嬉しいぞ!」


カズ(ほぼ脅迫されただけなんだがな)



ネロ「では制限時間は1時間。この間に半径3km以内でモンスターを倒しまくるのだ!1時間後、倒したモンスターの数を自己申告し、私が解析魔法『トゥルー・ス・リーパ-』で真偽を確認する。それを経て最もモンスターを多く倒した者が勝ち!ルール説明は以上!」



ユイ「モンスターの強さなどは関係ないのか?」


ネロ「無し!それが強かろうが弱かろうがモンスターはいずれも1体換算とする!だから弱いモンスターをたくさん倒した方が効率的だ!と言っても、強いモンスターなど十中八九いないだろうがな」


カズ(・・・なんか嫌な予感)


マリア「武器は何を使ってもよろしくて?」


ネロ「特に制限は無い!ご愛用のグロックを使っても構わんぞ!」


マリア「では楽勝でわたくしの勝ちですわね」


ユイ「何を言う。武闘家が銃に頼っている時点で、そもそも負けなのではないのか?」


マリア「過程はどうあれ、最終的に勝てばよかろうなのですわ」


ユイ「ふ、まぁいいだろう。それでも私はマリアには勝つがな」


マリア「わたくし『には』ですか。それはつまりカズさんには勝てないという心の表れということでよろしくて?」


ユイ「・・・はっ、ち、違う!決して弱気なわけじゃない!違うからな!!!」


カズ「はいはい、2人でどんぐりの背比べしてるところ悪いんだけどさ、勝つの俺だから(嘲笑)」


2人「カチン」


ユイ「ネロ!ルール変更で、モンスターではなくカズを倒した数で勝敗を決めるのはどうだ!?」


マリア「わたくしもそれに賛成ですわ!」


カズ「俺を倒した数って、要するに先に倒した方が勝つってことじゃねぇか!」



ネロ「あぁ?なんで仲間内で殺しあわなきゃいけねぇんだよ。ふざけたこと言ってねぇでさっさと始めるぞボケナス共が!次ふざけたこと言ってみろ、百舌(もず)の早贄(はやにえ)にするからな!」



2人「すみませんでした2度と言いません!」


カズ「アカン、あいつ2日目にしてすげぇ怖い!」


ネロ「じゃあいくぞ!ゲーム開始ィィィィ!!!(ホラ貝を吹く)」


ホラ貝「ぎゃあああああ(経年劣化)」



ユイ(必ず勝つ、そして勝利の栄光をもって勇者カズを屈服(くっぷく)させてやる!)



マリア(なんだかよくわかりませんが、とにかくお2人に負けるわけにはいきませんわ!特にユイさん、あなたには絶対!)



カズ「くっそ、麻雀を勧めて、2人の勝利への貪欲(どんよく)スイッチを押してしまったせいでこんな面倒なことに~・・・」






ネロ「・・・全員散らばったか」


ネロ「カズ殿との勝負に負けた悔しさがあの2人を苦しめているのならば、それは勝負に勝つことによって払拭(ふっしょく)しなければならない。そうしなければあの2人は前に進むことは出来ない。だから・・・」



ネロ「『ユイ殿マリア殿に花を持たせてあげまっしょう作戦』、ミッション開始だ!」





『ユイ殿マリア殿に花を持たせてあげまっしょう作戦』



 それは、ネロが2人をカズに勝たせるために2人の手助けをする作戦である。


 具体的には、2人の近くに魔法でモンスターを呼び寄せ、討伐数(スコア)を稼いでもらうという、なんとも単純なものである。


 しかし、その優しさが悪夢の引き金になるとは、ネロは考えてもいなかった。


ホラ貝が泣いている・・・?

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