#109 ネロ・奪還⑤[決戦、第④最深層]
前回までのあらすじ
だっふんだ
作戦開始より20分経過
クローディア教会・地下3階
(カズ・ノイン組)
カズ「地下4階か・・・もうすぐだな」
ノイン「そこに、ネロさんがいるんだよね?」
カズ「・・・確証はないがな。とりあえず敵を全員倒せばいいだけの話だ」
???「おっ、いいね~殲滅魂♪」
カズ「だっ、誰だ!?」
ツヴァイ「ツヴァイお姉さんですけど♪」
ノイン「ツヴァイ姉っ!」
カズ「なんだ、おばさんか」
ツヴァイ「なに、君はいちいち私をおばさん扱いしないと死ぬ病なの?」
カズ「否定はしません」
ツヴァイ「否定はしなさい」
ノイン「で、ツヴァイ姉。アイン兄は?」
ツヴァイ「アインお兄様なら、あの幹部を倒してユイとマリアたちの方に行ったわ♪」
カズ「さすがアインだな」
ツヴァイ「で、あなたたちは何人倒したの、幹部♪」
カズ「4人」
ツヴァイ「え?」
カズ「4人です」
ツヴァイ「4人・・・6人中?」
カズ「えぇ、6人中4人」
ツヴァイ「え、早くない?お兄様が倒した分も含めれば、6人中5人。幹部残り1人しかいないじゃない!はっや!」
カズ「えぇ。いつの間にか倒してました」
ツヴァイ「なによ、そのなろう系主人公みたいなイキった発言は」
カズ「いや、俺なろう系主人公だし・・・」
ノイン「カズ!!!!」
カズ「えっ?」
ノイン「この世界に、主人公なんていないんだよ」
カズ「・・・?」
ノイン「生きる者みな、主人公だからね―――」
カズ「ノイン、お前・・・」
ノイン「なんだい?」
カズ「今まで大した名言がなかったからって、このタイミングで名言を作ろうとしなくても・・・」
ノイン「な、違っ・・・そっ、そんなんじゃねぇし!!!」
ツヴァイ「やめてあげてカズ君。この子そういうことを言いたくなるようなお年頃だから・・・」
カズ「あ~そうか。この年頃だとアレか・・・『中二病』」
ノイン「ちゅっ、中二病じゃないし!!カズがメタ発言をしてきたからフォローしてやっただけだし!!たまたま中二っぽくなっちゃっただけだし!!」
カズ「たまたまであんな発言できないでしょ~。言えるチャンスだと思って言ったんでしょ~。故意でしょ~、ノインさん」
ツヴァイ「いや、たまたまでもあんな発言サラッとできやしないわ♪」
カズ「じゃあどっちみちヤベー奴だな、フヘハヘハ!!」
ノイン「なんだこの主人公とは思えないほどの下種な笑い方は!?」
同時刻
クローディア教会・地下4階
(ユイ・マリア組)
ユイ「ここが地下4階か。あのクソ漏らし野郎以降、誰とも遭遇しなかったからスムーズにいけたな」
マリア「まだどこかに潜んでいるのか、それともカズさんのルートに集中しているのか・・・」
ユイ「まぁいい。早いとこネロを見つけるぞ」
???「いいや、駄目だね」
ユイ・マリア「っ!」
???「まったく、あれほど侵入を許すなと言ったのに。約束を守れない者に幹部の資格はないね・・・」
ユイ「幹部か、オメー?」
???「ふっ、まさかだろ。そんな地位まで落ちたつもりはないよ」
マリア「幹部が『そんな地位』・・・ってことは、まさか!?」
???「そう、私は司祭。『ローゼン・ブロイト』という」
ユイ「司祭・・・なるほど、お前がマーシャか」
マーシャ「む、君たちまで私の正体を知っているのか。やれやれ、どうやら私は結構有名なようだね。偽名など、通用しないみたいだ」
マリア「ネロさんはどこにいますの!?」
マーシャ「ネロ・・・あぁ、アリスのことかな。そんなもの、教えるわけがないだろう?」
ユイ「だったら、実力行使するしかねぇようだな・・・!」
マーシャ「残念だが、私を倒したところでアリスは元には戻らないよ?」
マリア「いいえ、嫌でも戻させますわ!」
マーシャ「はぁ、最近の若い女性はみんな野蛮だね。もっと女々しい子はいないものか・・・」
ユイ「マリア、あいつと目を合わせるんじゃねぇぞ」
マリア「えぇ、わかってますわ」
???「うわぁぁぁああああああっっっっ!!!」
ユイ・マリア「っっ!?」
マーシャ(・・・おや)
ユイ「なんだ・・・今の悲鳴?」
マーシャ「はぁ。悪いが、失礼させてもらうよ(逃走)」
マリア「逃がしませんわ!(発砲)」
マーシャ「うぐぅっ!(右足に被弾)」
ユイ「よし、でかしたマリア!」
マーシャ「・・・ええいっ!(自分の右足を切断)」
マリア「っ、自分の足を!?」
ユイ「なにやってんだお前!?」
マーシャ「ぐっ・・・はぁぁっっっ!!!(右足が再生する)」
マリア「!?」
ユイ「なっ、切断したはずの右足が・・・なにをした!?」
マーシャ「な、なぁに・・・単なるイリュージョンだよ(煙幕)」
ユイ「しまった・・・ゴホッ!!」
マリア「くっ、逃げられましたわ・・・!」
ユイ「さっき、あいつの右足が再生したが・・・あいつの能力なのか?」
マリア「・・・だとしたら、どういう能力なのでしょう?撃たれた傷を癒やすなら、わざわざ自ら切断する必要はありませんし」
ユイ「厄介だな。それよりさっきの悲鳴は・・・」
マリア「わかりません。ですが、ほんの少しだけネロさんの声だったような気がしましたわ」
ユイ「だとしたら・・・まずいな」
マリア「とにかく追いましょう。わりと足音が響きますから、すぐに位置を把握できますわ!」
ユイ「よし・・・!」
ナメック星人式再生術




