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ゆるクエ  作者: おでん信用金庫
Season6 魔女、失格の章(ネロ編)
106/114

#105 ネロ・奪還①[まな板とババア]

前回までのあらすじ


情報もろたでぃ



同日17:00

ミズキの研究所



カズ「よし、準備はできたか?」


マリア「えぇ、大丈夫ですわ」


ユイ(・・・)


カズ「ユイ、大丈夫か?」


ユイ「えっ、あぁ、うんちょっと待って」


ユイ(・・・)


ステラ<どうしました、ユイ・ルマリアンド?>


ユイ「いや、支配者の聖杯(これ)持っていこうか迷ってて」


ステラ<聖杯を、何故です?>


ユイ「・・・もしもだ。もしもネロが殺されていたらと思うと・・・『蘇りの力(リザレクション)』を持つステラ様の力を借りたいと思ってさ」


ステラ<なんだ、そんなことですか・・・>


ユイ「そんなこととはなんだ!」


ステラ<安心なさい、彼女は殺されたりなどしません>


ユイ「は、なぜそう言い切れる?」


ステラ<あなたたちが()()()()()だからですよ。それだけじゃ不満ですか?>


ユイ「でも万が一ってことが・・・」


ステラ<・・・いいですか、ユイ。死を恐れる者に未来はありません。死をも恐れぬ強い意志を持つ者にこそ、未来は訪れるのです。自信を持ちなさい。あなたたちには、その意志があると思っています>


ユイ「・・・」


ステラ<生き返らせることができる・・・その慢心がいつか身を滅ぼすのです。強気でいなさい、ユイ>


ユイ「・・・そうだな。いつまでもステラ様の力を借りてちゃダメだもんな。それに、聖杯なんて持っていったらかさばって邪魔だし」


ステラ<分かってくれましたか>


ユイ「あぁ。じゃあ行ってきます」


ステラ<あ、その前に一つ>


ユイ「・・・?」


ステラ<あなたに『星の力』を授けておきました。いわば()()()()()の攻撃魔法です>


ユイ「え、いいんですか?」


ステラ<特別ですよ。その、ナントカっていう司祭にでもぶつけてやりなさい>


ユイ「・・・はは~ん。もしかしてステラ様、マーシャ司祭に怒ってます?」


ステラ<・・・いいえ。ただ、資格もない愚者の分際で他者を利用し神になろうなどとする莫迦者(ばかもの)が気に入らないだけです>


ユイ「あ、やっぱ怒ってんじゃん。後半早口になってますやん」


ステラ<はよ行けや!!!>


ユイ「ふぁっはい!すんませんした!!!」


ステラ<・・・>


ステラ(あなたは神の器を持つ者。他の人間にはない大いなる力を持っています。そう遠くない未来・・・私の力などなくても、あなたはきっと自力で手に入れるでしょう)


ステラ(『蘇りの力』を―――)





カズ「・・・じゃあ、作戦の内容を確認しておこう」


カズ「ネロは今、北のクローディア教会にいる。今から俺・ユイ・マリア、そして脱兎(だっと)九族(きゅうぞく)のアイン・ツヴァイ・ノインで突入し、ネロを救出する」


カズ「教会に入ったら、階段で地下へと向かう。階段は2つあるから、ここで二手に分かれ、そこからネロを捜索する。組み合わせは適宜判断するが、原則単独行動は禁止だ」


アイン「敵の数は数百と推定されるが、ほとんどは取るに足らん。注意すべきはマーシャ司祭と、6人の教団幹部たちだ。全員何かしらの能力を持っている」


カズ「とはいえ相手は人間だ。できれば誰も殺さずに終わらせたい。とくにマーシャは絶対に殺すな」


アイン「・・・マーシャが死ねば、ネロの洗脳を解くことが難しくなるからな」


カズ「そういうことだ。奴の洗脳は単なる『マインドコントロール』じゃない。『魔眼(まがん)』による強力な洗脳だ。魔力が介在しているゆえに、俺たちの力だけであいつを呼び戻すことは難しい」


カズ「・・・そんなもんか。あとはさっき伝えた通りだ。他になにか質問はあるか?」


ユイ「なし」


マリア「問題ありませんわ」


カズ「よし。じゃああとはツヴァイさんとノインが来れば準備完りょ・・・」


ツヴァイ「は~い、ツヴァイお姉さんが来ましたよ~♪(来訪)」


ユイ「うわ」


ツヴァイ「ん、お前いまナチュラルに『うわ』って言ったな小娘♪」


ユイ「いや、だって29歳のくせに自分のことお姉さんって・・・」


ツヴァイ「お前それ言うたらアカンやろがい!!女性に年齢の暴力ぶつけたらもう戦争やぞこのペチャパイ小娘!!!」


ユイ「う~(動揺)その、あの、あ~残念だけどペチャパイかどうかは文面だけでは判断できないっていうか、ペチャパイって言うのは簡単だけどペチャパイであることを証明することは難しいっていうか・・・」


マリア「『#0イカれた登場人物を紹介するぜ!』に書かれてますわね。ユイさんのバストが『8さ・・・」


ユイ「マリアぁぁぁぁぁお前だけは味方だと思ってたのにぃぃぃぃぃ!!!!」


カズ「おいお前ら何ふざけてんだ。今からネロを助けに行くっていうのに!」


ノイン「よっ」


カズ「っおう、来たかノイン」


ノイン「あぁ。楽しそうだね、カズ」


カズ「楽しそう・・・?」


ノイン「そうさ。たしかに今から仲間を助けに行くっていうのに、年齢がどうとかおっぱいの大きさがどうとか、つまらないことで揉めてる。緊張感なんて微塵もない」


ノイン「でもアンタは、それが嬉しいんだろ?」


カズ「・・・っ」


ノイン「ネロがいなくなって、そこからは動揺の嵐だ。アンタのお姉さんも重傷を負って、心安らぐ余裕さえなかった。でも、久しぶりに仲間がバカみたいに騒いでるのを見て、ちょっと緊張が解けると同時に安心した。違うかい?」


カズ「・・・エスパーか、お前は」


ノイン「顔に出てんだよ、アンタ」


カズ「え、そうか?」


ノイン「はぁ鈍いね。そんなだからアンタは・・・」


カズ「なんだ?」


ノイン「・・・なんでもない」


カズ「よし、じゃあ行くぞみんな・・・!」


ツヴァイ「や~いペチャパイペチャパイ!」


ユイ「や~いおばさんおばさん!」


ツヴァイ「あ~あ~聞こえません~~~!!ていうか29歳はおばさんじゃありません~~~!!!(アホみたいに耳を塞ぐ)」


マリア「29歳はおばさんですわ(辛辣)」


ツヴァイ「あぁっ(多数決の原理)」


ユイ「あ、おばさんの心が折れた」


カズ「・・・」



10分ほどかけてツヴァイの心を慰めたあと、ネロ奪還作戦が開始された。

女性の美しさに、年齢なんて関係ない(プロアクティブ感)

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