↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
71/81

キャラ付けが陰気って、あらためてひどいと思う

ジュエルパレスはまず始めに3人の主人公格の中から1人を選ぶ。

その主人公が私とマリー、そして、今私の目の前に居るエレナ・ドニだ。


王族のマリーは財力、家柄等が高い設定であり、権力も強くなっている。ただし、フォンテールという国家が背後に居る事から、選択できないルートもある。

私こと、ロザムンドの能力値としては、侯爵という名ばかりの爵位と知力が高め、ただ他に必要な能力、財力も権力も社交力も非常に低く、周囲の仲間も居ない設定だ。あまり華がないキャラであり、難易度としては一番難しかった。そしてシナリオも少ない完全に数合わせ主人公だ。

最後がエレナ。彼女こそが、実はジュエルパレスのメイン主人公であり、パッケージでも中央に描かれていた。一番バランスの良い能力値で、社交が飛び抜けて高く、他の能力値も平均並みとなっている。


綺麗(高飛車)、薄幸(陰気)、可憐(朗らか)って区分だったのよね。声も容姿も。


エレナの立場の設定は、平民として生まれていたが、実はドニ男爵の血筋を引いて居る事が分かり貴族になる。そして人懐っこい雰囲気と愛らしい見た目で引き取ってくれたドニ家でもかわいがられ真っすぐに育ち、男爵令嬢でありながら大司教の推薦により妃候補になったというものだ。

魔法設定があるゲームなら、多分聖女とかの属性がついてたんだろうな〜。

それに対して私のキャラ区分なんだよ、陰気って。そんな主人公の乙女ゲームないだろう。


・・・気を取り直そう。落ち着け、まだ慌てるような時間じゃぁない。

いま考えなきゃならないのは、マリーに続きエレナも存在しているってことは、やっぱりここはジュエルパレスの世界でゲームのようになる可能性があるってことだ。

つまり、私の将来がゲームのようになるということもあながち被害妄想ではないんだ。


「ベアトリス様、あちらの方をご存知なんですか?」

最後の望みを託し、ベアトリスに聞く。他人のそら似とかだったらいいのに。

「ロザムンド様はこのような場にはあまりいらっしゃいませんものね。あの方はエレナ・ドニ男爵令嬢ですわ」

あー!!砕け散った、砕けていっちゃったよ私の最後の希望!

だよね、そうですよね。ベアトリスちゃん、ありがとう!

「有名な方なんですか?」

「ええ、『愛らしい』『天使のようだ』『見ているだけで心が洗われる!』っともっぱらの評判の方ですわ!」

と、マーガレットは持っていた扇子を力一杯握り、扇子の骨組みがパキパキっと音を立てている。握力で扇子の中骨が何本か折れていそうだ。

「あ、あの、グレイ様。なにやらマーガレット様のご様子が・・・」

「見なかった事でお願いします」

「マーガレットの婚約予定の方が、そう言ってエレナ様をしきりに褒めているそうなのです。そしてそれは私の兄なのです。本当に、身内の恥ですわ」

ベアトリクスはそれから、グレイと2人でマーガレットをエレナが視界に入らない場所へ連れて行くと言ったので、私はその場に残る事にする。

私はどう動こう?

ここから視える光景で思い浮かぶのはギルーーことジルベールとエレナに接点が出来そうってことだ。

接点が出来ない方が良いと思うけど、エレナが普通に生きるのを邪魔するのは気が引ける。さっきの話ではベアトリクスのお兄さんといい雰囲気ってことらしいし・・・。

それに、よくよく考えれば私は既にマリーとは友人なんだからエレナと顔を合わせるのが良くないと考えるのもおかしい。うん、今更な悩みかもしれない。

よし、ギルの方に行って私も話をさせてもらおう。



「ジルベ・・・」

と呼びかけたところで、エレナが私の姿に気がついた。すると、刺しつけてくるような視線で私を睨みつけ自分の方へ来るなと言っているように感じる。

邪魔するなってところかしら・・・?

「ーーあのぅ、シャポー侯爵令嬢・・・ですよね」

怯んでいたところで呼び止められた。

「はい、ロザムンド・シャポーと申します」

「失礼しました。私はラックランド伯爵家のロビンと言います。いえ、あの、お一人だったようなので、お話できればと思いまして、その、よければ・・・」

いい人だ。ボッチに気遣ってくれたのか。

この空間で1人になるのはキツイから助かる。

「ありがほぉっー!ふぃる(ギル)!?てふぉふぁなして」

「すみません、せっかく声をかけていただいたところですが、ロザムンド嬢はこの後予定があるんです」

返事をしていたところに後ろからギルに口を塞がれた。

「ちょっふぉ、ひょてい(よてい)ぬんてないでふぉ!」

「それではラックランド次期伯爵、今後とも宜しくおねがいします」


そう言ったギルに口を押さえられたまま、私は会場を後にしたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。