8-6-1 休日 国政 第一産業 モンスタートレイン2
少しグロい表現が有りますのでご了承ください。
どうも焔です。現在、、モンスターを集めています。
『グリードこっちは、いい感じだけどそっちは?』
『こっちは、今農場に着いて野菜食べてる。』
『美味しい?』
『美味しい…』
『もう、開始しても良いか?』
『待って今キュウリ食べてるから……大丈夫よ』
『分かった。後、めんどくさい奴もいるからよろしく』
『えっほ…』
グリードとの通話を強制的に切り作戦モードに切り替わる。
確認で後ろを見るとゴブリンやスライム・と言った一般的なものから、オーガ・ロックドラゴン・タウロスと言った中堅クラスに前戦ったレアボススライムやモンスター大襲撃時に居たサソリ型の魔物・三頭の大蛇なども居た。
「これ…一般魔族で倒せるかなぁ?」
誰にも答えてくれない疑問を吐きながらグリードの魔力を辿って其方へモンスタートレインする。
「だずげでぐだざい~」
森を抜け涙を流しながら畑の方に走る。
グリードは、瞬間的に理解し的確に指示を出し始める。
魔族は、即座に指示に従い、農民を避難させたり、防衛線を張ったり、高位魔族は短縮詠唱で魔法を発動させ敵を確実に減らしていく。
もうすぐで魔族の所に着く所で俺はゴブリンアーチャーが放った矢に脚を撃ち抜かれ倒れる。
一瞬にして周りをモンスターに囲まれる。
「焔~」
グリードの叫び声が聞こえたけど…モンスターの荒い息の音にかき消された…
目の前で焔が脚に矢を受け倒れる。
瞬きの一瞬でモンスターの波に飲まれる。
「焔~」
頭が真っ白になりうまく頭が回らない…
何時もの焔なら大丈夫だと信じれるけど今の焔は、私でも勝てるほど弱体化している。
焔を囲っているモンスターを殲滅していくが数が多く倒しても倒しても全然数が減らない
そんなことをしていると地面に血の泉が生成され人間の右腕が山の様になっているモンスターの中から出てくる。
その右腕は、焔のモノだった…
「嫌~」
頭が現実を受け入れないようと動くが目の前で貪られている右腕が現実だと嫌でも認知させられる。
「あっあっあっあああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁ」
守れなかった自分や焔が死んだ事実に思考がショートし何も考えられない。
焔が言っていた魔王の様に世界を破壊しても良いかもと言う謎の考えすら浮かび始める。
「…ド…けて」
何も考えられない脳みそに焔の声が聞こえたような気がするが…きっと死んだショックからの幻聴だと思おう。
「グ……ド…た…けて」
「焔…ひっ」
二回も幻聴が聞こえる訳が無いと思い前を見ると…
右腕が途中から食い千切られ左肩・横っ腹・頭の一部が食われ穴が開いており、横っ腹からは腸が流れ出し、地面に印の如く流れ垂れている。
両目から血を流し前が見えないのかふらふらしながら声を頼りにこちらに歩いてくる。
人の死に慣れているものでもその姿を見たら正気度を失うだろう。
魔族の中でも一部の者は、吐いている。
「焔大丈夫?」
「グリード…何処に…居るの? 助けて…痛いよ…」
焔を助ける為焔の方へ走っていく。
あと少しで手が届くと言う距離の時に、焔の後ろからピンク色の舌が飛んできて焔の心臓を貫きながら体を束縛し、再度、モンスターの群れへと引きずりこんだ。
「いぎゃぁぁああぁぁぁ…………」
焔の断末魔が周囲に響いたが、モンスターの咀嚼音にのまれる。
完全に死んだことを理解し、たがが外れ魔力が流れ出す。
流れた魔力は、破壊となって周囲を汚染する。
触れたモンスターは死に、触れた植物は枯れ始める。
「魔王様にとってあの男は、それほど大切なのですね…」
「ベル様もお逃げください。暴走した魔王様は例え魔王七幹部のベル様ですら止めることは、出来ませんから。」
そうか…周りには、魔族の民も居るのか~でも焔の死より軽いから良いか~皆死んじゃっても…
「他の事全てどうでもよくなってるじゃん。はぁ~めんどくさいな…」
ベルが何かする気なのだろうがどうでもいい…
「魔王様~、正気に戻ったらご褒美貰いますよ~ 根源開放:ベルフェゴール」
ベルの体から触手のような魔力が伸び始め私の体を飲み込む。
全身から力だが抜け全てやる気がなくなる。
今まで暴走していた魔力がすべて奪われ冷静になり始める。
「……ベルありがとう…被害は?」
「おかえり魔王様。被害は、焔さん一名と魔王様の周辺が死の土地になった程度で魔族・農民の被害はゼロです。」
「ありがとう。ベルは、休んで良いわ。能力のせいで起きてるのも辛いでしょ。」
ベルの魔力を見ると内部で私から奪った魔力を自分の魔力とぶつける事で中和し続けている。
「そうするよ。お休み~」
ベルは魔力で移動式のベットを創り出し眠り始める。
入れ替わりに日影・アス・香蓮が飛んでくる。
「ねぇ今の魔力何?新しい神?」
「日影…ごめん…焔が…死んじゃった…」
多くの死体の中でほぼ原形を残していない焔の死体が転がっている。
「あぁ~また死んだのか~」
「焔の死亡カウントがまた増えたね」
「今までで主を殺したことあるのって日影と香蓮・アジ・ダハーカだけ?」
「そうだね~、死にかけたって言うならシヴァやアストライアとかもそうだね」
「なんで皆そんなに気楽に話せるの?」
三人は、焔の死が日常茶飯事の様に話している
「ん?答えを見せてあげよう」
日影は、空間を割き輝きを放つ透明な水が入った小さな小瓶を取り出し焔の死骸に掛ける。
すると焔の死骸の肉が蠢き修復されていく。
「ん~おはよう。気が抜けて死んでしまったぜ」
「ほ~む~ら~」
もう会えないと思った好きな人が蘇り、周りの目を気にせず焔に抱き着きキスしてしまう。
「っちょ大胆すぎでしょ発情期か?」
何時もの焔で安心や殺してしまった罪悪感・もう会えないかもって思った不安がごちゃ混ぜになって私も理解できない行動をしてしまった。
顔がとても熱い。
「ごっごめん焔。私もなんでキスしたか分からない…」
俯くと急に頭を撫でられる。
「すまんな。気を抜いて、お前を悲しめるようなことをしてしまった。」
「大丈夫。焔が生きていて本当に良かった。」
どんどん感情が分からなくなり涙が出てくる
「だが…俺の死だけでテンパって暴走したのは減点だぞ」
撫でられてた手が離れたと思ったらチョップされた…
「だって…本当に焔が…うわぁぁぁぁ」
自分の口から焔の死を言おうとすると泣けてくる。
「あ~焔がグリード泣かせた。」
「はぁ…とりあえず周りを見てみろ。」
涙を拭いて周囲を見てみると農民が助かった事を喜び抱き着いていたり、助けた魔族にお礼を言っていたり、焔が考えた通りの状態になっていた。
「さぁ~グリードの尻拭いをするかな。」
日影が立ち上がり焔の手を引っ張り魔族や農民の方へ連れていく。
「皆の者、私はこの国の宰相をやっている日影だ。この度は、農民・農作物を守ってくれてありがとう。
彼もこの通り生きている。」
「皆さん助けてくれてありがとう。」
幼い子を演じ一礼する。
「これも全て魔族の民のおかげだ。」
日影の言葉に、農民は頷き拍手が起きる。
「農民よ知っていると思うが、この国でも未だ魔族は、迫害されることがある。
私も国王の焔もそれは望んではいない…だから少しでもいい君たちだけでも魔族の仲間になってあげてくれ。
人の中から魔族を支持するものが居れば環境が改善されることもある。」
「もちろんです。日影様、命の恩人を迫害するほど恩知らずなわけが無いですよ。
私も、前まで魔族は、野蛮で凶悪なものだと思っていましたが、実際に話し合ったり生活していく中で人と変わらないんだなって思えるようになってきました。グラングエル建国時に国王様が言っていた言葉の意味を今実感しています。」
代表の方が笑顔で答えてくれた。
その言葉で、救われた気がする。
「一部荒れてしまったがそれは、こちらで治そう」
手を叩くと私が死の大地にしてしまった土地が緑は萌える土地へと変貌する。
「では、私たちは、これで失礼させていただく。魔族の皆様には、後でグリードの方から報酬があると思うから期待してくれ。それとベルは同行していただきたい。」
ベルは、返答をしないけどベットが日影の方に移動する。
「では、皆の者。ごきげんよう…」
日影は、一礼し私たちの方に来ると転移魔法を発動し豪邸に帰る。
ベルの能力 根源開放の能力は、相手の力を吸い取り自分の力に変換するという能力です。
普通なら際限なく吸収できますが暴走した魔力などの無秩序な力は、取り込むことは出来ても吸収できない弱点もあります。
ベルがいつもやる気がないのは、受け皿は大きいけど元の水が少ない為です。
元の水が少ないと言ってもベル基準なので普通の魔族数十人分の魔力は、所持してます。
読んでいただきありがとうございます。
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次回の投稿は6/21(金)を予定しております。




