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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

星の図書宮

火涙の少女

作者:
この涙は、罪の烙印《シルシ》。
この赫は、消えない咎の焔。
だからわたしは、贖わなくてはならない。


とある辺境の街に住む少女、リン・アストロアートは泣き虫だ。『泣き虫リン』なんて呼ばれる彼女は、ある日、図書館の隅で泣いていると不思議な声を聞いた。
「泣かないように、なりたいかい?」
少女の目の前には、一人の少年がいた。
リンは答える。その選択がもたらす結末を知らずに、少女は悪魔の手に縋り付く。
それが全ての始まり。少女の罪は、此処から始まる。

これは、涙が炎になる少女と彼女を想う悪魔の――贖罪と恋の物語。
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