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【続8話】 聖女の献身と、二人だけの甘やかな夜

絶峰の地に隠された秘境『エリア・ゼロ』——改め、俺たちの新たなる本拠地『男神の楽園(エデン)』。


5人の乙女が全員揃った初めての夜、大食堂はこれまでにない熱気と華やかな香りに包まれていた。


「ちょっとヴァルキリア! わたくしの肉料理を勝手に取らないでくださいます!?」


「ハハッ、何を言うかセシリア。戦場では早い者勝ちだ。悔しければその華奢な手で奪い返してみろ」


「あらあら、若いお嬢さんたちは元気が良くていいわねぇ。ハルトくん、わたくしのあーんで一口食べる……?♡」


「ヴェロニカ様、ハルト様が困惑しています。……あと、私の干し肉を勝手に酒の肴にするのはやめてください」


「……ハルトの隣、私の場所」


個性が強すぎる面子がテーブルを囲み、賑やかに言葉を交わしている。男しか存在しなかった絶望の世界において、この光景は奇跡以外の何物でもなかった。


俺が苦笑しながらグラスを傾けていると、ふと、向かい側に座るクロエと視線が合った。


16歳になる最年少の乙女。100年前の奇跡の薬草医コレットの血を引く彼女は、栗色の髪をゆらゆらと揺らし、可憐な瞳に深い愛情とほんのわずかな甘い寂しさを宿して俺を見つめていた。


(ハルトさん……)


声には出さず、唇の動きだけで俺の名を呼ぶクロエ。


俺が優しく微笑み返すと、彼女の白い頬がぽっと桃色に染まり、恥ずかしそうに視線を落とした。


彼女は、俺がこの世界で一番最初に救い出し、一番最初に従者として、そして「愛する女」として心と身体を重ね合わせた特別な存在だ。


他の乙女たちが加わり、賑やかになった楽園。


けれど、クロエの胸の中には、言葉にできない甘い切なさが芽生えていたことを、俺は見逃さなかった。





深々とした夜が訪れ、賑やかだった宴も終わりを迎えた。


それぞれの個室へ引き上げていった乙女たちの気配が遠のき、館は静寂に包まれる。俺は自室の重厚な木製ドアを開け、部屋へと足を踏み入れた。


静かな月光が差し込むベッドルーム。


そこに、ひとりの少女が待っていた。


「……ハルトさん。お帰りなさい」


薄桃色のシースルーのネグリジェに身を包んだクロエが、両手を胸の前で固く握りしめ、ベッドの縁に腰掛けていた。透け感のある布地越しに、彼女の引き締まった細いウエストや、柔らかそうな太ももの輪郭がうっすらと浮かび上がっている。


「クロエ……起きてたのか? 体調は大丈夫か?」


俺が声をかけると、クロエは首を横に振り、トレイに置かれた湯気の立つティーカップを指さした。


「ハルトさんが、不夜城からの長旅と戦いでとても疲れていると思って……精神を安定させるハーブティーを淹れておいたんです。良かったら、飲んでください」


「ありがとう。いただきます」


俺は温かいカップを受け取り口に含んだ。柑橘系の爽やかな香気と優しい甘さが胃に染み渡り、体に溜まっていた張りがすーっと解けていく。


「ふぅ……すごく美味しいよ。さすがクロエだな」


「ふふ、良かったです……っ」


俺が隣に腰掛け、カップをテーブルに置くと、クロエはすっと俺の腕に自身の細い腕を絡めてきた。


ぎゅっとしがみつくような力強さ。いつもは控えめで大人しい彼女が、珍しく主張するように俺の肩に首筋を押し付けてくる。布越しに伝わる彼女の体温と、甘いお花のような体臭が鼻腔をくすぐった。


「クロエ……?」


「……ハルトさん。あのね……すごく、嬉しいんです。セシリアさんたち全員が無事に助かって、ここに来てくれて……ハルトさんが無事でいてくれて、本当に、夢みたいで……」


クロエは俺の胸に顔をうずめたまま、掠れた声で言葉を紡ぐ。


「でも……ほんの少しだけ、我が儘な自分が顔を出すんです。セシリアさんも、ヴァルキリアさんも、レン華さんもヴェロニカさんも……みんな綺麗で、強くて、立派な人たちだから……ハルトさんが遠くへ行っちゃうような気がして……っ」


愛おしさと切なさが混ざり合った、少女の純粋な吐露。


男が自分一人しかいない空間で、ハルトを独占したいという想いと、仲間が増えた喜びとの間で揺れる可憐な葛藤。


「……バカだな、クロエ」


俺は腕を回し、クロエの華奢な背中を強く抱きしめた。


「俺がどこかに行くわけないだろ。俺にとって、クロエはいつだって一番最初の、大切な帰る場所なんだ。どれだけ仲間が増えても、お前が俺の『最初の女の子』であることは絶対に変わらない」


「ハルトさん……っ!」


クロエの目から、ぽろぽろと大粒の涙が溢れ出た。


彼女は俺の首に抱きつき、何度も、何度も頷いた。


「ハルトさん……私を、抱いてください……っ。ハルトさんのものだって、何度も教えてほしいんです……」


うるんだ瞳で真っ直ぐに見つめてくるクロエ。その唇は小さく震え、熱い息を吐き出していた。


「……ああ。クロエ、今夜は朝まで、お前だけを愛するよ」


俺はクロエの頭を優しく包み込み、引き寄せるようにして唇を重ねた。


ん……っ、ふあ……。


一度触れ合うと、もう止まらなかった。


甘く柔らかなクロエの唇が開かれ、お互いの舌が絡み合う。滑らかで温かい唾液の味が口内に広がり、クロエの胸元から浅い吐息が漏れた。


「んむ……、ハルト……さん……♡」


幾度目かの深いくちづけを交わした後、俺は彼女のネグリジェのリボンに手をかけた。すらりと解けた布地が、彼女の肩から滑り落ち、ベッドの上に広がる。


月光に照らし出されたのは、あまりにも瑞々しく美しい16歳の少女の肢体だった。


豊かな丸みを帯び始めた柔らかそうな未熟な胸、きゅっと引き締まった細いお腹、そしてなめらかな曲線を描く太もも。その中心にある秘所は、すでにハルトへの愛おしさで甘い蜜を溢れさせていた。


「ハルトさんの手……すごく、温かいです……ぁっ」


俺の手指がクロエの滑らかな太ももを撫で上げ、柔らかい胸の膨らみへと滑り込む。親指で小さな蕾を優しく転がすと、クロエは背中を大きく反らせ、可憐な悲鳴を上げた。


「あぁっ……! んんっ、そこ……ダメ……っ、気持ち良すぎて……身体が、溶けちゃいそうです……っ!」


「クロエ……すごく柔らかくて、温かいよ」


「はぁ……はぁっ、ハルトさんの肌が触れるだけで……私、おかしくなりそう……。早く……私の中に入って……ハルトさんの熱いところで、私をいっぱいにしてください……っ!」


溢れ出る愛欲と絆。


すでに一度結ばれている二人だからこそ、遠慮も恥じらいも越えた、圧倒的な密着感がそこにあった。


俺はクロエの細い両脚を押し開き、自身の熱く滾ったそれを、彼女の甘く熟した蜜壺の口へとあてがった。


「行くぞ、クロエ……」


「はい……っ、私を受け止めて……ハルトさんっ……!」


ぐちゅり、と深い肉音を立てて、俺の愛がクロエの温かな体内へと侵入していく。


「あぁぁぁぁぁ⋯…っ!!♡」


クロエの口から、歓喜と切なさが混ざり合った甘い悲鳴が上がった。


彼女の狭く温かな腔壁が、俺のそれをキュウキュウと締め付け、まるで愛おしい宝物を迎え入れるように全体を包み込んでいく。


「はぁっ……あぁっ……すごい……ハルトさんが……私の中に……いっぱいです……っ!」


「クロエ……くっ、すごく締め付けてくる……温かいよ……」


「ハルトさん……大好き……っ、大好きです……っ! 私はハルトさんだけの聖女……ハルトさんの奥さんです……ッ!」


クロエは爪を俺の背中に立て、必死に腰を打ち振ってきた。


繋がった部分から、甘い愛液が飛沫を上げて溢れ出す。ずちゅ、ずちゅと激しい肉と肉のぶつかり合う音が静かな部屋に響き渡り、二人の体温が加速度的に上昇していく。


「んあぁっ! そこっ、ハルトさんっ、そこ気持ちいいの……ぁっ、あっ!♡」


「クロエ、もっと深くまで……っ!」


俺は彼女の細い腰をしっかりと掴み、突き上げるような激しいストロークを開始した。


奥へ、さらに最奥へと貫くたびに、クロエの身体が大きく跳ね、可憐な絶頂の声を上げる。


「あぁっ! いっちゃう……っ、私、ハルトさんの熱いので……いっちゃいますぁぁぁッ!!♡」


ビククッとクロエの体内が激しく痙攣し、俺の物を締め上げた。


その圧倒的な快感と愛おしさに耐えきれず、俺もまた彼女の最奥に向かって、濃厚な生の証をドクドクと注ぎ込んだ。


「んぁぁぁぁぁッ……!!」


熱い精気で満たされていく子宮の感覚に、クロエは恍惚の表情を浮かべ、俺の首に強く抱きついたまま、余韻に酔いしれるように身体を震わせたのだった。






深い交わりの後。


乱れたベッドの上で、俺たちは毛布を被り、互いの肌をすり合わせながら横たわっていた。


クロエの白い肌は桃色に上気し、額には微かな汗が浮かんでいる。俺の胸に顔を埋め、規則正しい寝息を立てながら、彼女は満足そうに微笑んでいた。


「……ハルトさん」


「ん? まだ起きてたのか?」


俺が優しく彼女の髪を撫でると、クロエはゆっくりと目を開け、栗色の瞳で俺を見上げた。


「はい……すごく、幸せで……胸がいっぱいで、眠るのがもったいなくて……」


クロエは俺の手を取り、自分の小さな胸の上に当てた。トントンと、彼女の小さな鼓動が手のひらに伝わってくる。


「私、分かりました。セシリアさんたちが来ても、私のハルトさんへの愛は絶対に負けません。……でも、これからは私が一番の先輩として、ハルトさんとみんなを支えていきます」


「クロエ……」


「だって、私はハルトさんが一番最初に愛してくれた、一番最初の妻なんですから」


照れくさそうに、けれど誇らしげに微笑むクロエ。


その言葉には、ただ甘えるだけの少女から、ハルトを支える「楽園の最初の聖女」としての確固たる成長と覚悟が宿っていた。


「ああ。頼りにしてるよ、俺の可愛い奥さん」


俺が彼女の額にそっとキスを落とすと、クロエは「えへ……っ」と嬉しそうに笑い、俺の胸の中にすっぽりと収まった。


窓の外では、ゆっくりと夜が明けていく。


5人の乙女が集結し、真の愛を育み始めた『男神の楽園』。


明日からは、また新たな試練と、他の乙女たちとの濃密な関係が待っている。


けれど、この最初の絆がある限り、俺はどんな困難も乗り越えられる——そう強く確信しながら、俺はクロエを抱きしめて深い眠りについたのだった。


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