反乱軍征伐
我が軍のこのような事情を知ってか知らぬか、連合軍の劉岱・張邈・張超・袁遺・橋瑁が酸棗より出撃してきた。
総勢7万の大軍である。
「子幹殿、いかが致そうか?」
呂布は盧植に話を向けた。盧植は莞爾と笑みを浮かべて言う。
「連合軍などと言っても、その実はお互いの利益を計り合っている烏合の衆です。各個撃破していくと宜しかろう。また、劉岱や橋瑁、公孫賛、劉備などは某と旧知の間柄、軍を動かさぬように働きかけてみましょう」
「よし、わかった。高順、張遼、そなたたちは直近の張超軍を正面から攻撃せよ。華雄、樊稠は迂回して敵側面を攻撃せよ」
「御意!」
戦闘が始まったのは午前10時、呂布軍の猛将高順、張遼が直近の山の梺に布陣する張超の一万五千の軍に突撃を開始した。
兵数は互角であるが、張超軍はジリジリと押されていく、盧植の読み通り、この間、周囲の連合軍は兵を動かさず傍観している。しかし張超軍から三里離れて布陣していた兄の張邈が弟の危機を見かねて二万の兵を動かし始めた。丁度この時、華雄、樊稠の六千の兵が張超軍の横っ腹に突撃した。
張超の軍は殆ど壊滅寸前となるが、張邈の軍勢が到着し、勢いを盛り返し始める。
そこに呂布軍の本軍が到着する。
ギリギリの所で持ちこたえていた張超、張邈の軍は、高順軍、張遼軍、華雄軍、樊稠軍、呂布軍に包囲され、壊滅状態となり、一万人以上の兵士が戦死することとなった。
張超、張邈はほうほうの体で領地に逃げ帰った。
「グワハハハハ!大勝利でしたな!」樊稠が上機嫌で幕舎に戻ってきた。「このような見事な勝利は久々に御座る」華雄も続けて言う。
これを受けて、呂布が「軍師どのの戦略のお陰じゃ。この呂布感謝致す。」と盧植に向き直り拱手し礼を示すのを見ると、華雄、樊稠の二人も威儀を正して盧植に礼を捧げた。




