第15話 私だって働きに出たことぐらいあります!(3)(改修版)
だから私の怒りは爆発した。
理性の糸が『プチン!』とを立てて切れ、完全に我を失う。
「あんた達! いい加減にしなさい! 誰に対していやらしく触っているのか分かってるの?」
私は大声で『ガオ、ガオ!』と咆哮し、その勢のまま酔っ払いの男達へ鉄拳制裁をお見舞いする。
私は華奢な拳を右、左とリズムよく繰り出し、酔っぱらいの変態や痴漢の男達にジャブ! フック! ストート! 右蹴り! 左蹴り! 回し蹴り! を。
「ほら、食らいなさい!」と。
私次々と酔っ払いの変態な亜人の男達を殴り、蹴り倒し、あっ! という間に、彼らは沈んでいく。
だから店内は瞬く間に殺伐とし、荒れ果てた空気に包まれる。
そしてその後、私は自分が気が済むまで暴れ回り、亜人の変態男達を殴って蹴ってを繰り返すと、気絶した酔っ達が山のように店内に転がっていた。
う~ん、でも、それって仕方ないことだと思わない?
だって亜人の男たちは、まだ乙女である私の胸やお尻に、許可もなく勝手に触れてくるのだから。
それにね、亜人の男たちの中には、私の胸やお尻を触ったり握ったりするだけじゃ飽き足らず、
「姉ちゃん、べっぴんでえ体してるやないか~。今晩いくら払えば相手してくれる? なぁ、姉ちゃん……」なんて言ってくるのよ。
私はかつてこの領地を治めていた黒竜王の娘であり。
この世界の食物連鎖の頂点に立つ竜神──女神でもある、このレビィアさまに向かって、そんな恐れ多いことを変態顔で平然と言い放ち、悪態をつく輩が少なくないの。
たかが亜人風情の男たが、この地を守護する私を金で買おうとは不届き千万……。
しかも彼は嘲笑いながら侮辱してくるのよ 。
だから、いくら温和な私でも、これだけ悪態をつかれれば怒ると思わない?
竜神だから怒るってわけじゃなく、他の種族の女性だって、知らない、好意もない異性から『ケラケラ』と笑いながら暴言を浴びせられれば、きっと憤慨するはずだと思うの?




