第5話 私だって働きに出たことぐらいあります!(4)
竜の女神である私に対して無礼極まりない態度をとった男達には神仏からの裁きである天罰が下るのがセオリー通りだと思うから。この後も私は直ぐに暴れてやるの。もう頭にきて仕方がないからね。
でッ、神に暴言を吐いた輩を私が、相手が他界しない程度に折檻……。お灸をすえると。
「貴方達ー! 喧嘩ならいつでも買うわよ!」と怒声を吐き。
「もっと強い奴をつれてきなさい!」と私は仁王立ちしながら威風堂々と自分達のリーダーを呼んでこいと。
私御自慢の形の良い大きな胸をプルン! と張りつつ告げてやった。
だから私は常日頃のストレス解消にもなるから、自分の心の中でスッキリ、ポッキリするのだけれど。
でも直ぐに私は我に返り、悲しい気持ちになるの。
だって私が自分に無礼極まりない態度をとった男達へと折檻をすれば。その都度お店の中はいつも殺伐とした……。
そう私が、ならず者達を掴んでは殴り、蹴り──!
最後の方は店内で男達を放り投げてしまうから。その都度お店の備品が壊れ、破壊されていく。
だから私はお店の店主へと気を遣い、店の外へと、ならず者達を放り投げる事も繰り返してもみた。
それがいくら相手が十数人以上いて女神である私へと「このクソアマがあー!」と大変に大人しい彼らが威嚇しながら怒声を吐いてこようとも。私はならず者達の髪や首の襟、腕、足を鷲掴みして握り──。
お店の外へと──。『ポイ! ポイ!』と言った感じで、ならず者達を天下の往来へと放りなげ捨ててやった。




